比較的ワンキルする主人公とかなりワンキルされるヒロインたち 作:偽馬鹿
準決勝。
前回教えたワンキル対策の話を聞かれているかもしれないと思い警戒したが、特にその気配がなかったのでハーツギアギアして倒した。
天空は相手が戦闘を回避してくるタイプだったので相性が悪く、部長の番まで回る感じになった。
部長は前回の俺の話を聞いていたので、無理なワンキルを選ばずに大型モンスターで制圧していく動きをした。
しかし、相手も大型モンスターを展開して殴るタイプだったので、結果的に大型対大型の派手なバトルになった。
モンスター同士の戦闘は、正負関係なく数字の絶対値が大きい方が勝つ。
-1と3なら3の方が勝つし、-3と1なら-3の方が勝つ。
そして、戦闘した相手モンスターの絶対値だけ、モンスターの戦闘力は0に近付くのだ。
-1と3であれば、3のモンスターの戦闘力は2になるし、-3と1なら-3のモンスターの戦闘力は-2になる。
そうやってモンスター同士で戦闘力を削り合って、最後まで残ったモンスターがプレイヤーに対してダメージを与えることができる。
しかし、大型モンスターによる戦闘はリスクを伴う。
基本的に大型モンスターを召喚するには多くのコストが必要になる。
それを複数となると、どうしてもHPは危険域に近付くのである。
というわけで、互いにHPをゴリゴリ変動させながら、部長と相手は殴り合っている。
大型モンスターのぶつかり合いは数字以上に立体映像での迫力が違う。
つまるところ、部長の試合は滅茶苦茶盛り上がっているということだ。
「コスト:7/正 を支払い《陽光を抱く騎士》を召喚! あなたの《
《陽光を抱く騎士》の戦闘力は8。
《
よって、両者ともに大きな騎士剣をぶつけあい、その衝撃が相手プレイヤーへと伝播した。
部長のHPは11、相手のHPは-10。
互いに牽制し合った結果、決着にはある程度の準備が必要な段階が続いている。
とはいえ、大型モンスターが攻め込めば一気に天秤は傾く。
気が抜けない時間が続く。
そして、ここで相手がコスト:8/負 を支払い《
《
更にこの2体が揃った時、墓地から《
これにより、合計戦闘力が-24。
そして部長のフィールドには戦闘力1の《陽光を抱く騎士》のみ。
そしてバトル。
《陽光を抱く騎士》は撃破され、残った戦闘力-23が部長を倒す―――――
「《陽光を抱く騎士》は戦闘で破壊されたとき、デッキから《陽光を抱く騎士》を可能な限り呼び出しますわ!」
―――――その直前、部長は《陽光を抱く騎士》の効果で窮地を脱した。
相手のHPは5、部長のHPは18。
そして相手のフィールドには戦闘力-7の《
単純にピンチだ。
しかしこのCC、ピンチはチャンスになりえるのだ。
今で言えば、部長は負のコストを支払えないが、逆に正のコストを支払うカードが使いやすい。
特にコストが10点を超えるカードを使用できるチャンスになりえるのである。
「―――――私のターン。私は今引いた《
そして部長は、コスト12/正 の《
これは恐らく部長にくっついているグラスローズが今作ったカードだろう。
精霊が作ったカードは試合中でもデッキに入るし、効果を起動できる。
CCの基本機構を知っている奴が隙間を縫うように組んだ術式によって起きる不思議な現象だ。
「《
部長が手札から呼び出したのは《陽光の英雄・ガウェイン》。
戦闘力が10で、更に呼び出したターン戦闘力が低下しない効果を持っている。
そして、部長の墓地には《陽光》カードは……23枚!
「これで決着ですわ……! バトル!!」
放たれる神々しいほどの光を纏った一撃。
それが相手のモンスターを両断し、そのまま相手のHPを-20まで押し込んだ―――――!