比較的ワンキルする主人公とかなりワンキルされるヒロインたち   作:偽馬鹿

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なんか確変が来てます。


説明イントロダクション

「ところで兄貴」

「兄貴はやめろ」

「じゃあお兄ちゃん」

「そうじゃなくて」

「にいに」

「同級生だからな」

「旦那」

「もう何目線だそれ」

 

部室へ向かう僅かな時間。

俺と同時に入部をした天空を付き従えて、歩いていた。

 

「精霊がカードを作るって言ってましたけどぉ。カードって売ってるじゃないですかぁ」

「そうだな」

「どっちが本物なんですかぁ?」

 

そんなことを聞いてくる天空の顔はいつもよりも……いや、いつも通り変な顔だった。

ふにゃふにゃなので軽く小突いて返事をする。

 

()()()()()()()()

「えぇ?」

「精霊が作った奴、それに対抗してこっちが作ってる奴。2種類あるんだ」

「……んん?」

「同じバトルシステムを使っていて、同じように動く。だから両方とも本物」

「……???」

 

よくわかっていないようだ。

仕方なく説明を続けようとしたところで、俺の背後からルーが顔を出した。

 

『これは()()()()()なんですよ。精霊側と、人間側の』

「……なんかすごぉいことに巻き込まれてませぇん!?」

「今気付いたのか」

 

うひゃーと言いながら頭をぐしゃぐしゃかき乱す天空。

仕方なく手櫛で整えてやると、落ち着いた様子で口を開いた。

 

「……じゃあルー様ちゃんはどっち側ぁ? 精霊なのにぃ、道についてるしぃ」

『私は私が好きな方の味方なのよ』

「敵味方無差別に焼き殺しそうな顔してるぅ」

 

まあ割と精霊は人間のことをおもちゃとしか思っていないところはある。

なのでルーはどちらかと言うと穏健派に入る。

……人間を殺そうとして反撃食らって死にかけたからなんだが。

 

『話を戻すわね。まず人間がCCの雛形を作りました。そして、その会社の社長が精霊と仲が良かった。そうしてうっかり口を滑らせました。CC滅茶苦茶面白いと』

「……まさかぁ」

『そのまさか。精霊は自分も作りたいって駄々をこねました。しかも一歩も引かない』

「じゃあ()()()()()っていうのはぁ……」

『この2人の意地の張り合いで殴り合ってるのよ。世界を巻き込んでね』

 

CCが人間の物か、それとも精霊の物か。

そんな争いがホビー産業の裏側で起こっていたのだ。

 

『精霊はCCの雛形の規格を調べて自分で作れるようにして、精霊全体にその技術をばら撒いたわ』

「うわぁ……」

『人間からしたら変なリソースからカードを生み出す生産機ね』

「更に、精霊側はこれを遊びだと認識している。だから大体バランスが悪い」

「なんのぉ?」

「カードパワー」

 

若気の至りよとでも言いたげに、ルーは右手にカードを出現させた。

 

《落陽の結実》

クイックスペル

コスト:5/正

①フィールドの全てのモンスターの戦闘力を合計し、お互いにその数字だけダメージを受ける。

 

 

「……」

「つまりこういうこと」

「…………」

「あまりにも大味」

『最近は使う調味料も増えました』

「ケチャップ4;マヨネーズ3:塩2:砂糖1だが」

『増えました』

 

わちゃわちゃしている間に、部室の前に到着する。

何だかんだ楽しみである。

あれだけ逃げていたというのに、いざ入部した途端このざまである。

誰かと遊ぶことに飢えていたのかもしれないな。

 

さて、今日はどんなことになるのか―――――

 

 

 

「《溶解兵団の剣士(メルトリィズ・ソードマン)》《溶解兵団の達人(メルトリィズ・ブレイブマン)》も禁止でお願いしますわっ!」

「このままだとカテゴリーが全部禁止になるんだが」

 

 

 

いやまあこれ禁止されても勝てたけども。

 

 

 




溶解兵団の剣士(メルトリィズ・ソードマン)
モンスター
コスト:2/正
属性:火
戦力:2/正
このモンスターを召喚する時にコストを支払う。
①このモンスターがフィールドに存在する時、コスト1/正を支払うことで発動する。
デッキから《溶解兵団の剣士(メルトリィズ・ソードマン)》を1枚手札に加える。


溶解兵団の達人(メルトリィズ・ブレイブマン)
モンスター
コスト:7/正
属性:火
戦力:6/正
このモンスターを召喚するときにコストを支払う。
①自分のフィールド上に《溶解兵団(メルトリィズ)》モンスターがが3体以上存在するとき、このモンスターを特別に召喚する。
コストは支払わない。
②このモンスターがフィールドに存在している限り、戦闘以外のダメージが0になる代わりに、戦闘によるダメージが2倍になる。
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