幼馴染たちが美しく歌う中、俺は哭き叫び狂い堕ちる   作:零城

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ねぇ、怖いって!?
あれからお気に入り数がさらに伸びて200超えたし!?UAも300超えているって!?

あの新規のお気に入りに入れた読者へ・・・本当にこの作品は駄作だから期待しないでね?(ちなみにバーがオレンジに戻って少し安心してしまったのはここだけの話)

ちなみに誰か知らないすか?
本当に急に増えて怖くなってます


第十三話 一夜明けて

石造りの回廊は外光を拒むように沈み、壁龕には古びた拷問具が影の彫刻のように並ぶ。吊り枷、火箸、車輪……どれも磨かれて錆ひとつない。中世趣味の豪奢さと、実用の冷たさが同居する空間。ここが日本のどこかに隠された『フィーネ』の根城だ。

 

天蓋椅子に脚を投げ出す女は、受話器を耳に寄せたまま退屈そうに爪を眺めている。

 

『ソロモンの杖・・・我々が譲渡した聖遺物の機動実験はどうなっている?』

 

「報告の通り、完全聖遺物の起動には相応レベルのフォニックゲインが必要になってくるの。簡単にはいかないわ」

 

甘く笑む声に、部屋の中央で杖が緑の光を啼いた。レンズ状の宝玉がきらめき——スッ、と床面に円環が走る。次の瞬間、空気から“滲み出た”ノイズが一鳴きして現れ、フィーネが軽く手首を返すだけで何事もなかったかのように掻き消える。召喚と消去、そして無垢な破壊。杖はよく躾けられた獣のように従順だった。

 

『ブラックアート・・・失われた先史文明の技術を解明し、ぜひとも我々の占有物としたい』

 

「ギブアンドテイクね。あなたの祖国からの支援には感謝しているわ」

 

肘掛に頬杖をつき、わざとらしく目尻だけで笑って見せる。

 

「今日の鴨中と首尾よく頼むわね」

 

『あくまでも便利に使う腹か。ならば、見合った動きを見せてもらいたいものだ』

 

「もちろん理解しているつもりよ。従順な犬ほど長生きすると言うしね」

 

受話器の向こうで短い鼻笑いがした。

 

『・・・ふん、少なくとも貴様よりかは忠誠心で動いている。それと・・・例の奴について何か知っているか?』

 

「・・・あぁ、ムーン(蒼月昇)のことかしら?」

 

『我が国の部隊二つを壊滅させた怪物だ。上層部はアレを我が物にしようとするが・・・個人的にはさっさと殺してでも捕まえて遺体を研究したほうが安全な気がするがな』

 

「・・・そう。こちらとしては何もわからないとだけ言っておくわ」

 

『っは、そうか。ま、期待していたわけではない。一応、今朝国内で発生したノイズでヤツが現れた時の映像を出してやろう。何かわかったら連絡してくれ』

 

ガチャン。受話器を戻す音が、石壁に乾いて響いた。

 

「・・・生まれた国の卑劣さがそのまま表したような性格ね。そんな彼なんかにソロモンの杖が起動しているなんて言いたくないわよねぇ?クリス?」

 

フィーネは椅子から立ち、奥へと進む。鉄製の扉が自動で割れ、白く冷たい医療区画が露出する。無影灯、手術台、滅菌器。そこだけが病院の匂いを保っている。

 

室内の中心、宙吊りの治療台に拘束された銀髪の少女がいた。肌にはまだらな火傷痕と銃創の縫合痕、そして——摘出途中で荒れた肉の深部に、鱗片状の異物が鈍く蠢く。ネフシュタンの鎧は死を遠ざけるが、その代わり、持ち主の肉にまで無遠慮に根を張る。

 

「っう・・・」

 

か細い声。雪音クリス。先夜、響と、そして“魔弾”とぶつかり、命だけを繋いで帰還した少女だ。

 

「可哀想なクリス。あなたがグズグズしているからよ?あの子を誘い出してここに連れてこれば良かったものを・・・手間取ったどころか成果なしで帰ってくるなんて・・・ねぇ?」

 

言葉は砂糖菓子のように甘い。けれど口角の形は月牙、獲物を見下ろす肉食獣のそれ。

 

「これで・・・いいんだよな?私の望みを叶えるためにはお前に従っておけばいいんだよな?」

 

「そうよ?だから貴方は私の全てを受け入れなさい?でないと・・・嫌いになっちゃうわよ?」

 

傍らのレバーが、コクンと倒れる。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁアァァァァァァ!?」

 

高圧の電流が走り、治療台の骨組みが青白く火花を散らした。神経を焼く刺激が、魔弾の黒炎でまだ再生し切らぬ皮膚を容赦なく走り抜ける。筋肉が痙攣し、拘束帯がきしむ。ネフシュタンの鱗片が内側から逆立ち、拒絶と取り込みが同時に進む——治癒という名の侵食だ。

 

「そう、可愛いわよクリス。私だけが貴方を愛せるから」

 

レバーが戻り、世界から音が退く。クリスの胸郭が大きく上下し、肺に空気をむりやり押し込むみたいに息を吸った。

 

「かはぁ!?はぁはぁ・・・」

 

フィーネは抱くというより、倒れかける体重を自分の身体で“受け止め”る。体温を与えるふりで、逃げ場を奪うやり方。

 

「覚えておいてよねクリス?痛みだけが人の心と世界を繋げる唯一の方法だと。本当はもう少し罰を与えたいけど・・・アイツが来るのは私でさえ予想外だったからこれくらいにしてあげる。さ、食事の時間にしましょ?」

 

微笑のまま、指先で銀髪を梳く。優しさの仮面は、血の匂いによく似合った。

 

__________________________________________________

 

 

「っは、っは――!」

 

ネフシュタンの少女と“変わり果てた昇”の夜から一晩。

いま、響は風鳴家の庭でサンドバッグを殴り続けていた。汗が滴り、拳は赤く腫れても止まらない。

 

「違う! ただ振るうんじゃない。稲妻を呑み、雷を握り潰すつもりで打つべし!」

 

「言ってる意味は全然わかりませんが、頑張ります!」

 

 構え直し、吸って――吐く。肩の余計な力が落ち、重心が沈む。

 

(ただのパンチじゃない。雷を掴む……!)

 

 今朝、二課から伝えられた報告が耳の奥で反芻する。

 ――二課は昇の家へ向かった。だが所属不明の部隊が先に昇を確保。

 追跡の最中、昇が自力で制圧。その直後、空間の亀裂に足を踏み入れ、消失。

 残されたのは、短い無線記録だけ。

 

 『こんな俺を憎んでくれ』

 

(なんで……なんでなんだよ、昇!)

 

 拳が走るたび、キレが増す。理由が欲しい。言葉が欲しい

 

(憎まないよ。――会いたい。話したい。いま、すぐに!)

 

 ミシ、ミシ。サンドバッグを吊る木が軋む。

 

(会いたい。昇に。早く――!)

 

 

 バコォォォォン!!

 

 

 爆ぜる音とともに、サンドバッグが弾丸のように飛び、庭の池へドボン。

 常人なら有り得ない一撃。だが装者として覚悟を決めた身体は、もう違う。

 

「……ふむ。心に波はあるが、スイッチは入った。」

 

 弦十郎がパンチングミットを構える。重い掌が合図を切った。

 

「さぁ、ここからは実戦速度だ! 稲妻を掴め、響君!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「だぁーーーー……つっかれたーーーー……」

 

 その日のメニューをやり切り、響は二課のソファにばたんと倒れ込んだ。オペレーターにもらったペットボトルを一気に空け、再び机に突っ伏す。

 

「頼んだ上で言うのは心苦しいんですが……一人の女子高生に戦わせる以外、手はないんですか? 他国の力を借りるとか」

 

 装者でしかノイズに対処できないのは理解している。それでも、他の道がないかを確かめたかった。

 

「“公式には”ない。 日本にとってシンフォギアは最重要機密だ。情報封鎖も二課の仕事。……その代わり、上に無理を通すこともある。だから俺たちを疎ましく思う連中もいる。おかげで特異災害対策機動部二課を縮めて“突起物”なんて揶揄もされる」

 

 弦十郎は短く息を吐いた。

 

「政府の指示で封鎖してるのに、ですね……」

 

「いずれ外交カードにする腹づもりなんだろう」

 

「アメリカやEUは今でも情報開示を要求してきます。シンフォギア技術は喉から手が出るほど欲しい。だから――」

 

「――蒼月昇を、何としてでも手に入れようとする」

 

 空気が重く沈む。

 響は視線を落とし、昨夜の死人みたいな昇の瞳を思い出してしまう。

 

「本来なら広木防衛大臣が盾になってくれたが……今はいない」

 

 UNKNOWN強奪時の死。後ろ盾は、もうない。

 

「だからこそ、昇君の保護を急ぐ」

 

 そこへ、了子がタブレット片手に入室した。

 

「了子君。今朝から見なかったが、どこへ?」

 

「ちょ〜っとアメリカの友人に電話。……それより、これを見て」

 

 タブレットに映し出されたのは――昨夜、拉致車列を追跡中に撮影された映像。

 “道を失った乗客”と化した昇が、トラックの荷台をこじ開け、隊員たちを切り裂いていく。

 

「……彼、成長速度が“異常”よ」

 

「異常……ですか?」

 

「そう。響ちゃんも最初は思い通りに動けなかったでしょ? 普通は“起動→慣熟→実戦”の順。でも彼、UNKNOWNと適合して“二回目”の戦闘でもう――ほぼ使いこなしてる」

 

 了子は眉根を寄せる。

 

「装者形態の変化については?」

 

「そっちは皆目。今まで無反応だった完全聖遺物が、“適合者と出会った瞬間に”いきなり目を覚ました。前例がないから、分からないことだらけ――それが答え」

 

モニタの中で、黒い炎が瞬き、刃の軌跡が闇を裂く。

響は拳を握り、喉の奥で小さく息を呑んだ。

 

「彼、あの後アメリカにいたらしいわ」

 

「アメリカに?」

 

「そ。友人経由の映像だけど――」

 

 タブレットに映ったのは、どこかの都市。夜の街並み一面に黒い炎が揺らめき、まるで地獄の蓋が開いたみたいだ。

 

「昇君は、なぜかアメリカの都市に出現。そこで自然発生したノイズを“殲滅”したらしいの。向こうはこっちみたいな人為的発生じゃないわ」

 

「……ふむ」

 

 映像の中の昇は魔弾の射手となり、たった一人でノイズの群れを貫き、薙ぎ払い、圧し潰していく。

 

「私の見立てだけど……戦闘スキルだけなら翼ちゃん並み。一日でここまで仕上がるのは異常よ」

 

「昇は――その後、どうなりました?」

 

響の声はかすかに震えていた。

 

「向こうの政府が戦闘後に確保を試みたけど、対象は“姿を変え”て、謎の亀裂へ入って消失。陸・海・空で総捜索しても見失った。逃走力も規格外ね」

 

「まるでワープですね」

 

「了子君、聖遺物にワープなんて可能なのか?」

 

「完全聖遺物なら“あり得るかも”レベルの仮説。私も実物は初見よ」

 

了子はため息とともにタブレットを閉じる。

 

「じゃあ……昇は今も、どこにいるか分からない」

 

「残念だけど、そう」

 

 響はソファに横倒しになり、膝を抱えた。二日前まであんなに元気に電話してきた声が、映像の中では一人きりの悪魔に見える。

 

(どこにいるの、昇)

 

胸の奥が、早くも逸ってしまいそうになる。

 

「……分かった。今の防衛大臣はアメリカ寄りだ。聞けるだけ聞き出す」

 

「私はデュランダルの輸送計画、最終確認してくる」

 

了子は実験室へ、オペレーターたちは情報収集へ散っていく。

響は、再会のために今の自分にできることを必死に探した。

 

「……しかし、妙だな」

 

「妙って、何がですか師匠?」

 

弦十郎は顎に手を添え、映像の一コマを巻き戻して止める。

 

「アメリカでの昇は、ネフシュタンの少女と戦った時と同じ“黒い炎”。そして――狙撃銃を持ちながら、わざわざ姿を晒して近接域で撃っている」

 

「近接戦、ですか?」

 

「ああ。狙撃手なら“見せずに”“遠くから”仕留めるのが定石だ。だが彼は、見える位置まで踏み込み、あえて視線を通してから引き金を引く。棍棒みたいに銃を振る場面すらある。昨夜のネフシュタンの少女への狙撃力ならそんなことをしなくてもいいはずだ」

 

言われてみれば――と、響は昨夜を思い返す。確かに昇は、顔が見える距離で撃った。

 

「響君・・・これは俺の完全な推測だが・・・・・・」

 

弦十郎が言いかけたその時だった

 

 

ビー!ビー!

 

 

施設全体にノイズの発生警報が鳴り響いた

 

「ッノイズか!」

 

「私、行ってきます!!」

 

「・・・すまない、翼はまだ療養中で医師から出動を禁止されている」

 

「大丈夫です!翼さんの分まで頑張ってきます!!」

 

「あとそれから・・・俺の勘が正しければ恐らく『彼』も来るぞ」

 

「ッ!!はい!!」

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 

同時刻、どこかの下水道にて

 

 

パリッ

 

 

「っくは!?」

 

突如、何もない空間に亀裂が入ったと思ったらそこから昇が倒れ込んできた

 

ギチ…ギチ…ギャリィィィン

ブゥゥゥン

キィィィィン‼

 

「はぁはぁ・・・あー、クソッタレ」

 

耳鳴りがする

あの力を受け入れてからはというものの最悪であった

どうにもこの耳鳴り、力を使った後に必ず出る後遺症のようなものだと判明した

 

「くそ、まともに寝れもしねぇ」

 

下水道の壁に寄りかかり座る

先ほど『道を失った乗客』の力を使ってアメリカに行ってきた。理由は二つあり『ここではないどこかに行きたい』のと『自分を襲った男たちの正体を探す』ために一旦アメリカを選んだ

あそこはFBIとかCIAなど諜報機関がある。正義面をしているくせに中々黒い奴らのいるところに行けば何かわかるかなと思って行ったのに着いた瞬間にノイズが発生して結局戦う羽目になった

 

あ、戦闘時に気がついたことなんだが・・・どうやら形態変化?みたいなヤツには回数制限があるらしく『道を失った乗客』で移動して現地で『魔弾の射手』で戦闘したが変わった直後に目眩がするようになった。帰る時も形態変化したのだが・・・

 

 

ブルッ

 

 

「・・・ッチ」

 

誰もいないはずの下水道にて誰かに見られている気がする

しかも声まで聞こえる気がする

 

形態変化する回数が多いと後遺症もひどくなるらしい

おかげで幻聴とパラノイアを発症した

 

「・・・寝れるかな」

 

おかけで寝ることが出来なくなった。寝ても変な施設だったり(Lobotomy corporation)変な図書館に迷い込んで(Library of ruina)最後はバスに轢き殺される夢(Limbus company)を永遠に見せられることになる

そのせいで寝不足となり隈ができはじめた

寝ても最悪な夢を見るのだが・・・なぜか自分の中にいるアイツの情報を知るようなイベントのような夢も見る羽目になる

 

「耳鳴りに目眩、幻聴にパラノイアか・・・」

 

気分は最悪を超えて悪態をつきたくなるような気分だ

だが、現実は非情である

 

 

『ノイズが発生しました。付近の住民はシェルターに避難してください』

 

 

「・・・やつらか」

 

ふらつきながらも立ち上がる

下水道からでも聞こえるサイレンの音と放送に苛立ちが出てくる

あぁ、少しは休ませて欲しいものだ

 

 

『諱先?悶→蟇セ髱「縺玲悴譚・繧剃ス懊l縲らスェ縺ィ蜷代″蜷医>閾ェ謌代r遒コ遶九○繧』

 

 

悲鳴のような歌と共に昇は『魔弾の射手』となり地上へノイズを殲滅しに向かった

響が来る前に終わらせる、響が戦わなくていいようにする・・・ただそれだけのために




コラボガチャ結果書こうかなって思ったけど10連チケット貰ってからにします

作者、赤バーだったのがオレンジバーになっており少ししょんぼり・・・
読者様へ今回の感想は少しお願いがあります。『この小説の直して欲しい点やダメな点』をあげてほしいです
作者、ちょっと今回の騒動(謎の急なお気に入り数増加)でほんの少しだけですが気合を入れてみようかなって思いました
心の中にエイハブを宿らせたのでメンタル面は(多分)大丈夫です!!

それに伴い今回もアンケートを取ります
次回は戦闘回です

セリフ、誰が言っているか分かりやすくするために台本形式の方がいいか?

  • 台本形式にして欲しい
  • わかっているから必要ない
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