あと、直して欲しい点とか要望が全くなかったけどええのかこれで?
え、まじでこのスタイルのまま書いていくよ?
あ、あとお気に入り300人超えました
ありがとうございます
街に非常警報が裂けるように鳴り渡り、群衆は一斉にシェルターへ雪崩れ込んだ。
悲鳴、罵声、転ぶ音。荷物は投げ捨てられ、互いを肘で押しやり、親とはぐれた子が喉を潰して泣く。逃げ遅れた影は、触れた瞬間に——炭になった。
「ノイズだ!?」「お、おい、押すな!?」
押し波から弾き出された男が一人、路面で派手に転ぶ。肘を裂く痛みより、背後に迫る“それ”の影が速い。
膜のように広がったノイズが男を丸ごと包もうとした、その時——
【魔弾 一発目】
空を割るような破砕音。一本の弾道がノイズの膜を芯ごと穿ち、黒い飛沫だけを残して霧散させた。
「は、え?」
走馬灯の代わりに、空っぽの生還。男は状況に追いつけない。
「な、なんで生きて——」
「おい、お前」
背から落ちる低い声。振り返った男は、そのまま尻で後退った。
黒炎をまとった影——青い外套。炎の内側で、青い火が双眸のように灯っている。狙撃手は悠然と立ち、長い銃身を肩に遊ばせた。
「さっさ、逃げろ。邪魔だ」
吐き捨てられ、男は慌てて人の流れへと溶ける。
「さて……響が来る前に終わらせるか」
狙撃手——魔弾の射手はボルトを引き、薬室が乾いた音で閉じる。銃口が群れの先頭を咬んだ。
【魔弾 二発目】
先頭個体に印を打つ。右側と左側、二つの魔法陣が同時に閃き、二条の弾路が直線上に群れを抉り貫く。破裂音が遅れて街区に反響し、ノイズの列が一気に間引かれた。
——毎度思うが、二発目は癖が強い。標的の周囲を断つ仕様上、群れていないと旨味が薄い。
射手は視線だけで次の集団を拾い、再びボルトを後退させた。銃は、まだ飢えている。
ああ、本当にこの感覚だけは慣れない
引き金を引く快感、敵が貫かれ一撃で死んだ時の爽快感、次の敵はどこにいるのか探してしまうほどの高騰感
自分でさえこの姿の時は狂人のようになっていると思ってしまう
(なにが“絶対当たる魔法の弾丸”だよ。愛する者を撃ち殺した末に手に入れたなんて話、俺には到底呑み込めない)
一度だけ——“魔弾の射手”本人に夢で会ったことがある。
びっくりはした。が、期待した収穫はゼロだ。
(力の理屈とか教えてくれるのかと思ったら——)
『早く撃て』『獲物を見つけろ』。
口を開けばそればかり。素性は濁し、銃の捌き方だけは無駄に詳しい。
(“魔弾の射手”って名前はわかった。HEってのは何だ? 危険度だとか言ってたが……真ん中くらいって、冗談だろ)
考えながら、俺は襲い来るノイズを狙撃銃で殴る。
長い銃身をバトンみたいに振り回し、顎を砕き、脚を刎ね、群れを押し返す。
正面に蜘蛛めいた個体。尾から撃ち出した粘糸が、空気を裂いて絡みつこうと伸びる——
「……ほんと、忌々しい」
【魔弾 三発目】
引き金。地面に魔法陣が咲き、三条の弾道が同時に跳ね上がる。
頭・腹・尾——三点を正確に穿ち、黒い炎が内側から爆ぜた。
焦げた糸が空中でジッと縮み、蜘蛛は炭の塊へと沈む。
「……お前らさえいなければ。二年前の悲劇なんて、なかったのに」
足もとに散らばる黒い残骸。黒炎に焼かれた“花”が一面に咲いたみたいだ。
ボルトを引く。カシャン。薬莢が跳ね、薬室が閉じる。
「……いないか」
達成感と、言いようのない物足りなさが同時に胸に残る。
——撃ちたい衝動。ぶつけても意味はないのに、ノイズがまだ残っていればと一瞬、願ってしまう。
(……最悪だ。そう思う自分が、いちばん忌々しい)
ノイズを殲滅し、響が来る前に引き上げようとした、その刹那——
ブチッ。
さっき仕留めた蜘蛛型ノイズの体内が裂け、掌サイズの子蜘蛛が雪崩を打って這い出した。
「ノイズ風情が敵討ちなんかすんのかよ。」
昇は振り向きもせず、肩に担いだ狙撃銃の銃口だけを背後へ滑らせ、指に力を込める。
【魔弾 四発目】
横一線に魔法陣が走り、青い尾を曳く四発が小蜘蛛の列を穴だらけにして薙ぎ払った。
黒炎が花のように弾け、路面に煤の斑点が散る。
「はぁ、はぁ——ドクン……っ!」
撃ち終えた瞬間、心臓がひとつ強く跳ね、昇は胸を押さえて壁に片手をついた。
倦怠が一気に押し寄せ、腕が震え、瞼が勝手に落ちる。
(……限界か。)
つい数日前までただの一般人。幻聴のストレスと不眠で身体は削れ、シンフォギアの基礎も積んでいない。ここまでの稼働は、ほとんど勢いと異物の支配に近い。
「かはっ、かはっ——」
胃の底が反転し、透明な胃液が石畳に飛び散る。UNKNOWNと適合して以来、空腹も満腹も来ない。食道だけが焼ける。
(やべ……指の感覚も鈍ってきた。)
握っても力が入らない。呼吸は浅く速い。
(これ以上は危険だ。変身も切る……いや、切る余裕がない。奴らが来る前に歩いてでも離れ——)
その時。
『Balwisyall Nescell gungnir tron〜♪』
(……来たか。)
薄闇を天使の歌が切り裂く。願いを直に胸へと差し込んでくるような、澄んだ波動。
「昇!!」
黒炎の帳を掻き分ける影。
そこに立っていたのは——今いちばん会いたくなくて、そして誰より大切な人。
ガングニールを纏った立花響が、今にも泣き出しそうな目で、魔弾の射手となった昇をまっすぐ見据えていた。
「……よ、響」
「……昇、なんだよね?」
「まあな。少なくとも今この瞬間は“俺”だ」
向かい合う、天使と悪魔。
「ノイズは先に片づけた。……じゃあな」
踵を返して歩き出す。
「……待ってよ!!」
悲鳴に近い呼び止め。震えが混じる。
「……なんで……なんで行っちゃうの?」
「言っただろ。俺はもう——君の幼馴染でいる資格なんてない」
「憎むって……なんでなんだよ!? 私、昇のこと、少しも嫌だなんて思ってないのに!!」
「……響はそうかもしれない。けど俺はもう、道を外れた」
昇は肩から狙撃銃を外し、静かに構える。
頭上では二課のヘリがローター音を撒き散らし、風圧が黒炎を揺らした。
「……なあ、響。その鎧って——二年前が原因か?」
問えば、響は黙って小さく頷く。
——忌々しい。
目の前の“あの人と同じ姿”が、後悔と嫌悪を掻き立てる。助けられなかった死者の輪郭、血に濡れる響の幻影がフラッシュバックして吐き気が込み上がる。
狙撃銃のグリップに、じわりと力がこもる。
「特異災害対策機動部二課、だっけ? そこに所属してるのか?」
「……うん」
「……いじめとか、受けてないか?」
「そ、そんなことないよ!! 翼さんだっているし、師匠とか了子さんとか、優しい人たちだよ!!」
「……そうか」
重たい空気の中で、ふっと口元が緩む。
「だから! 昇も来てよ! 二課の人たち、優しいし!」
「…………」
響が右手を差し出す。しかし昇は動かない。
「ごめんけど、響。俺はそっちに行けない」
「……なんでなの?」
「今の俺の姿、見てみろよ。——バケモンみたいだろ?」
自嘲ぎみに笑い、手元へ視線を落とす。黒い炎が、地獄の灯のように揺れていた。
「……どうしても来ないの?」
「ああ。俺の中の“バケモン”が、いつ君を傷つけるかわからない」
「だ、大丈夫だよ! 私、みんなを守れるくらい、強くなったんだから!」
「……“強く”か」
歯噛みする音が小さく鳴る。
「だから——ほら!」
もう一度差し出された手。だが——
カチャッ。
昇は狙撃銃を構えた。
「な、なんでよ!? 昇!?」
「……ごめん、響。俺はそれでも、行くことはできない」
ぽつり、落とすように言葉が続く。
「この姿になって——人を殺した。引き金を引くことに、もう躊躇がない。殺すことに何も感じなくなった。……おかしいよな。俺、自分が人間かどうかも、もうわからない」
だから、と締めくくる。
「バケモンの俺なんか——放っておいてくれ」
「……なら!!」
握った拳が、胸の前で音を立てる。響は一歩、踏み込んだ。
「無理やりにでも、連れていく!!」
「そう——来るなら!!」
引き金が落ちるのと、響が駆け出すのは同時だった。
瓦礫が転がる路面は一直線。撃てば——必ず当たる。
それでも響は減速しない。むしろ、加速する。
昇の照準は細かく揺れ、狙いは手首—膝—そして頬へ。
(直撃は外す。動きを止めるだけだ。頬は……ためらいのない“化け物”だと見せつけるために)
【魔弾 五発目】
響の足元に巨大な魔法陣が展開する。
――あとは引き金を引くだけ。
……のはずだった。
狙いが定まらない。
呼吸が浅く速くなり、指が震え、喉の奥で吐き気がせり上がる。
「……っ、う」
限界は唐突に来た。
長時間のシンフォギア稼働、休息なしの戦闘、積み重なったストレス・・・そして、何より幼馴染を撃つという躊躇いに。
魔法陣は縁から崩れ、黒い炎も痩せ細る。
「……くそ!」
引き金は落ちた。だが、衝動と疲弊に歪んだ五発目は、弱々しい光跡のまま――
薄皮を掠めて通過する。
距離、五メートル。
今から装填しても間に合わない。
弾の通過を皮膚で感じた響は、右足に全てを乗せて跳躍した。
五メートルが一歩で潰れる。影が重なる。鼻先が触れそうな距離。
「しまっ——」
昇がバックステップに移る、その半拍前に、響の手が届く。
(……ごめんね、昇)
心の中でだけ謝る。
魔弾の“理”は全部知らない。それでも十数年の勘が告げていた——
昇は、幼馴染の私には撃てない。
だから踏み込む。
だから掴む。
だから——止める。
右手に力を込めた――はずの拳は、昇の頬を打たない。
彼の胸元へ、ぽす。
「……え?」
身構えた痛みは来ない。代わりに、胸にやわらかい重み。
見下ろせば、響がそっと抱きついていた。顔を押し当てたまま、小さく震えている。
「……私、昇が遠くに行っちゃうなんて、嫌だよ」
くぐもった声が胸に染みる。
「昇は私にとってのお月さまなの。どんなに暗くても、必ず照らしてくれる大切な人……」
瞳から、透明な雫がこぼれた。
響は顔を上げ、青白い炎を宿す昇の瞳とまっすぐ視線を結ぶ。
「自分のことを怪物なんて言わないで。私にとっての昇は、ずっと大切な人だよ」
昇は喉を詰まらせ、言葉を押し出す。
「……でも、俺は人を殺した」
「――殺しは、悪いことだよ」
響は否定しない。正面から受け止めて、続ける
「でも、償うことはできる。謝ることも、背負って生きることも、これから選べるよ」
昇は首を横に振った。黒い炎が、かすかに揺らぐ。
「今さら……意味はない」
低く、掠れた声
「今でも耳にこびりついてる。鉄の匂い、砕ける骨の感触、あの夜の悲鳴……。俺の中でまだ鳴ってる。止まらない」
耳奥で、不協和がじわりと増幅する。
「それに――あの欠片だ。俺を庇ったせいで、破片がお前の心臓に刺さった。お前があの人と同じ姿になったのは、結局俺のせいだ。だから、償いなんて……」
唇を噛む。吐息が白く曇るほど、言葉は冷え切っていた。
「俺は道を外れた。今ここで手を取っても、また誰かを傷つける。……だから、離れてくれ。響」
響は首を横に振る。抱きしめる腕にさらに力を込める。
「じゃあ――一緒に償おう」
冷え切った昇の心を暖かく照らしてくれる太陽のように微笑む
「私一人じゃ届かない場所まで、昇はいつも照らしてくれた。だったら今度は、私が隣で照らす番。手を離さなければ、今さらなんてないよ」
昇の指が、ふるりと震える。
胸の奥のノイズが、じりじりと反駁を鳴らす――それでも、響の体温だけは確かだった。
(やめて――やめてくれ、響)
いまの優しさほど、昇を苛むものはない。
それでも――昇は、響と歩くことを拒んだ。響が許しても、自分が自分を許せない。
昇は狙撃銃の銃床を地面に突き立て、引き金に触れる。
【魔弾 六発目】
抑え込んだ出力のまま、弾道は地形ごと飲み込む衝撃波へと変質する。
爆ぜる風圧と土煙が、響の腕を強引にこじ開け、肩口で押し退けた。
「……!」
響の指が離れる。昇は息を短く吐き、銃を持ち直した。
次に指を掛けるのは――七発目。その「条件」が指先で重くなる。
「うおおおおおおおおッ!」
上空のヘリから黒い影が降る。
着地と同時、拳圧が空気を砕き、銃口前で凝りはじめていた魔力の塊を叩き潰した。
「『……………は?』」
昇も、内側で嗤っていた“射手”も揃って言葉を失う。
絶対命中を謳う魔弾。その発射直前の核を、拳一つで霧散させたのだ。
「ふぅ……燃えてる弾を殴るのは、さすがにちと熱いな」
拳に軽い火傷の痕を残したまま、男は平然と立つ。
「師匠!?」
「誰だ、お前……」
「俺の名は風鳴弦十郎。特異災害対策機動部二課の司令官だ!」
「……なるほど。響の上司ってわけか」
昇は再び銃を構える。
弦十郎は一歩――いや、地を割る踏み込みで間合いを殺到する。
「蒼月昇。なぜ彼女と一緒に来ない?」
「……あんたには関係ない」
「そうか。なら――」
重い拳がうなる。昇は狙撃銃を盾に切り替え、正面から受ける。
地面が隆起し、衝撃に弾かれて後方へ飛ぶ。
着地した弦十郎が、低く言う。
「やはりな。……七発目だ」
「ッ!?」
「ネフシュタン戦と米国での映像で当たりをつけていた。その銃は六発まで連弾で増すが、
図星。指がわずかに痙攣する。
撃てない――撃たない、ではなく。
「撃てないなら、こちらに勝機はある。ノイズ相手じゃなければ、俺も殴れる」
弦十郎が構え直す。
昇は奥歯を噛み――そして、判断した。
「……ッ、待て!」
鏡が割れるような音。
黒い炎と共に“魔弾の射手”の輪郭がほどけ、昇は「道を失った乗客」の相貌と混ざり合う。肩の二本の剣は、いまや短いナイフのような影だ。
だが逃げ道を穿つだけなら足りる。
空間に細い裂け目が走る。
「待って、昇!!」
響が手を伸ばす。振り返った昇の顔は――半分だけ人間のまま。
泣き出しそうな悔恨と、自己嫌悪が刺すように同居していた。
「……響。こんな俺を、忘れてくれ」
裂け目が黒い口を開け、昇の輪郭を飲み込みはじめる。
弦十郎の叱咤が、夜気を裂いた。
「昇君! 響君はUNKNOWNと適合して、各国から狙われていると知って――それでも前を向いている! なぜ、頑なに一人で背負おうとする!!」
半身はすでに向こう側。昇は振り返りもせず、静かに答えた。
「……理由か」
短く息を継ぎ、言葉を置く。
「俺は――響が傷つく顔を見たくない。誰かを助けられずに泣く声も聞きたくない。戦いなんて知らない、普通の女子として生きてほしい。他人のことなんかどうでもいい!俺は・・・
“怪物”の姿の奥で、その声音だけがひどく人間的だった。
「だからだ。二度と響を戦わせないために、俺は一人になるって決めた」
響へと手を伸ばしかけ――しかし伸ばさず、指を握る。
「……ごめん。これが俺の選んだ守り方だ。だからこそ
もう二度と
その一言を最後に、昇は裂け目の向こうへ掻き消えた。
残された空間に、焼けた風だけが渦を巻く。
アークナイツ、実は初期は日本語しかなかったらしい
え、てかハードのイベントラスボスどうすればいいん?(あとルンバを倒すタイミングもわからん)
E.G.O打ち合いみたいになるんけど
ちな、沈潜パで行ってんやけどどういうのがいいかね?
教えてエロい人!