幼馴染たちが美しく歌う中、俺は哭き叫び狂い堕ちる   作:零城

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リア友「ドゥルナーシアと姫ロージャおるやん」

作者「おう」

リア友「おっぱいデカいやん」

作者「お、おう」

リア友「この前、Xで見たんやけど『母乳は血液が変化したもの』らしいんよ。つまり胸の汁を飲めば血を飲まずとも血鬼になれるんじゃね?」

この時ほど、目の前のこいつが調律されてほしいって思ったことはなかった

あと、今回は作者が精一杯考えたギャグ回です
好評だったらまたやるかもしれません


第十八話 ようこそ二課へ

葬式みたいだった二課の空気は、一転してざわめきと安堵に変わった。

——蒼月 昇が“死”から戻ってきたのだから。目覚めるやいなや医療班が押し寄せ、精密検査をフルコースで回されたが、結果は「異常なし」。至って健康。

 

……あの人(?)のおかげで生き返れた、まではいい。

 

「……知らん天井だ」

 

二課の研究室。無機質な明かりの下、俺は病衣でベッドに固定されていた。

手足にはごつい錠前。身じろぎのたびに「ガチャ、ガチャ」と嫌な音が鳴る。了子さん曰く『逃げないためにも付けさせてもらうね⭐︎』とのこと。——正直、幻想体になれば切って逃げるのは造作もないが、そんな問題じゃない。

 

今の最重要案件は、こっちだ。

 

「……おーい、響ぃ? いい加減、離してくれない?」

 

「…………ヤ」

 

俺の幼馴染、立花 響が、胸にぺったり抱きついたまま一時間。

再会して何を言うべきか迷っている隙に、全力ダッシュで飛びつかれて、そのまま現在進行形。最初はありがたく受け止めていたが——そろそろ暑い。いや、ほんと暑い。

 

「響ぃ、ちょっと真面目に話したいから、いいかぁ?」

 

「……私が真面目に話しても、昇は逃げたくせに」

 

ごふっ。容赦ない言葉のナイフが精神に突き刺さる。

 

「あれは……うん、まあ、うん。すんませんでした」

 

謝っても、胸元の天使はピクリとも動かない。

 

「話すって。俺が、何があったのか、全部話すから」

 

「本当?」

 

「本当本当」

 

「……もう、二度とどこにも行かない?」

 

「………………一応」

 

ぎゅううううううっ。

 

「痛い痛い痛い痛い!? わかった! 行かないから!!」

 

「……ずっとそばにいてよね?」

 

「うす。しばらくは、なんでも言うことを聞きます」

 

「……なんでも?」

 

ばっ、と顔を上げる響。潤んだ目が至近距離。心臓に悪い。

 

「……じゃあ、添い寝」

 

「いやね響? 俺たち16歳やん? いい加減、添い寝はやめ———あ、すみませんでしただから抱きつく力を強めないでくださいませんかぁ!?」

 

ぎぎぎ、と内臓がねじ切れそうな圧が入る。

 

……あと、研究員さんたち。

その“哀れみ八割・ドン引き二割”みたいな視線はやめてください。俺の心が抉られる。

 

「んん〜♡春だねぇ♡」

 

了子があったらとした顔で見るがこれが果たして春と言っていいのかは一旦置いておく

 

 

 

 

結局、さらに一時間ほど抱きつかれた末――ようやく解放された。

 

「……満足したか?」

「まだ」

「えぇ……」

 

俺の反省点が“逃げない”で加点されたのか、手足の拘束は外された。今は響と並んでエレベーター。低い振動音とともに、どこかへ向かって上昇している。

 

強化ガラス越しに、超巨大な縦穴の景色が流れていく。

 

「にしても……マジでここ、リディアンの地下にあるんだな」

 

そりゃあの時の“広木大臣”(さっき名前を知った)が、荷物をリディアンに届けろって言ったわけだ。合点がいく。

 

移動のあいだ、響はここ数ヶ月のことを全部話してくれた。

二年前の事件で胸に残った欠片のこと。ノイズと戦ってきたこと。二課のこと。翼さんや了子さんのこと。

 

……ただし、俺の“右腕に抱きついたまま”の説明はやめてくれ。

ほら、了子さんが「いいねぇ、若い子って♡」なんて言いながら親指立てるし、護衛の人たちは微妙に目をそらして気まずそうだし。俺も気まずい。いろいろと。

 

話を聞き終えて、ふぅと息を吐く。

 

「……だからか。なんか隠し事してんなって思ってたら、コレか」

 

小さい頃から、響は隠し事が壊滅的に下手だ。ため息をひとつ――

 

ギギギ……

 

「痛い痛い痛い!?」

 

右腕に、無言の“抗議のねじり”が入った。はいはい、悪かったって。わかったから、ひとまず腕は離してくれ、俺の肘が泣いてる

 

 

ピンポーン

 

 

エレベーターが止まり、扉が左右に割れる。

(さて——この力で散々やらかしたし、首括るか切り刻まれて実験材料コースかもな)と腹を括って一歩踏み出すと——

 

パンパカパーン!!

 

「ようこそ! 人類守護を掲げる特異災害対策機動部二課へ!!」

 

クラッカーと拍手が炸裂。部屋の奥にはでかでかと**【熱烈歓迎! 蒼月 昇さま⭐︎】**の横断幕。

黒いシルクハットにステッキ——完全に“歓迎パーティ”な出で立ちの司令官らしき男が満面の笑みで待ち構えていた。

 

「??????????」

 

俺は石像。隣で響が「タハハ……」とデジャヴ顔で苦笑い。

 

「はーい、それじゃ二人とも寄って寄って〜!」

 

了子さんが背中を押して俺と響をくっつけ、容赦なくツーショット自撮り。

 

「え、えっと……なんすかこれ?」

 

「いやはや、無事で何よりだ、蒼月昇君」

 

「あ、魔弾を素手で粉砕したおっさん」

 

「はっはっは! あの弾丸、結構熱かったぞー?」

 

(やっぱ幻想体よりこの人のほうが怪物じゃね?)

豪快に笑う司令官——風鳴弦十郎に、俺はストレートに切り込む。

 

「で、おっさん。何が目的だ?」

 

「おっと、ここからは真面目にいこう」

 

さっきまでの宴会ムードをすっと畳み、空気が“司令官”に変わる。

 

「蒼月昇君。君の中にある聖遺物——UNKNOWNについて、どこまで把握している?」

 

「……UNKNOWN。ああ、幻想体のやつらか?」

 

「もしかしてUNKNOWNに意思があるのか!?」

 

ピクリと隣にいた了子も「幻想体?」と呟き反応する

 

「——まぁ、クソみたいな奴らばっかだけどな」

 

吐き捨てる。トリガーハッピーで“愛する人”を真っ先に撃とうとするやつとか、閉所に入れば“外へ出ろ出ろ”と頭にノイズ流してくるやつとか。ロクなのがいない。

 

「……やはり我々が先に保護して正解だったな」

 

「あー、やっぱUNKNOWNが目当てか?」

 

「否定はしない。そのうえで——我々、二課の任務とシンフォギアについて、順に説明しよう」

 

弦十郎はステッキを軽く鳴らし、室内のディスプレイに図面と資料が次々と展開された。空気はもうパーティではない。ここからが本題だ

 

 

 

 

 

 

 

 

「——なるほど。だいたいわかった」

 

「わ、わかったの!?」

 

世界の破壊者みたいなことを言い広木大臣がUNKNOWNをリディアンに運ばせようとした理由、そして“UNKNOWNの唯一の適合者=俺”を世界中が狙う構図——説明を受けて、俺はそう答えた。隣の響は目を丸くする。

 

「いや、俺も現場研修(強制)で叩き込まれたからさ。配達中に大臣と遭遇→特殊部隊に撃たれかける→UNKNOWNに喰われる→魔弾(のやつ)にされる→帰国早々拉致未遂……と、一日で人生のコース料理フルセットだったし」

 

苦笑いすると、弦十郎が真顔に戻る。

 

「そうか。——では、我々に協力してくれるか?」

 

「もちろん。もう逃げないって決めたからな」

 

もし以前の俺なら、“怪物だから”って言い訳して断ってたかもしれない。けれど、あの医師の静かな声がまだ胸の底で灯っている。なぜか、あの傍にいると心が落ち着く。

 

「ならば今日からよろしく頼む、昇君」

 

「ええ、こちらこそ。司令官どの」

 

互いにニヤリと笑い、固い握手を交わした。

 

「入るにあたって、いくつか守ってほしいことがある。まず——機密の徹底だ。シンフォギアの技術は、各国が喉から手が出るほど欲している」

 

「了解。話を聞く限り、うっかり口を滑らせたら国際問題まっしぐらだもんな」

 

「次に——昇君は当面ここで保護収容する。UNKNOWNを君に触れさせてしまった責は我々にもあるが、外では君を攫おうとする連中ばかりだ。今の防衛大臣は米寄りだ。日本政府やアメリカには、君が二課にいることは既に掴まれているだろう」

 

「……まったく。幻想体も人間も、欲は無尽蔵だな」

 

「そして最後に——」

 

弦十郎が一歩下がる。入れ替わるように、満面の笑みの了子さんが前へ。

 

「とりあえずー、脱いで。——露骨に嫌そうな顔はやめよーね?」

 

「いや今の流れで“とりあえず脱げ”はどういう——って、ほんとに検査なんですね? ですね? 響、なぜ無言で親指立てる」

 

研究班の白衣がずらりと近づく。俺は深く息を吐いた。

 

(……逃げないって決めたろ、蒼月昇。まずは全部、受けて立つ)

 

結局、昇はズリズリと引きずられながら研究室へと運ばれた

 

                   

 

 

ガシャン

 

 

鉄の扉が閉まる音と共に昇が着替え室にて了子から渡されたセンサーなどがいっぱい張り付いた特殊な服を着るため着替えようとしていたが

 

「おちょ待てぇ、なんで響おんの?」

 

「昇が逃げないよう監視するためよ?」

 

「いや、逃げないって」

 

「じゃぁ、別にここにいてもいいよね?」

 

「よくねぇって。俺、着替えるんだって」

 

「うっそだー。そんなこと言って本当は逃げるんでしょ?それか何か隠したいことでもあるの?」

 

「おう、隠したいのは俺の裸体なんだわ」

 

「ならいていいよね!!」

 

あれ?俺の人権ってなくなった?

 

「・・・それにしても昇って鍛えてたんだ」

 

すると響はジッとシャツを肩まで上げて脱ごうとしている昇を見る

 

「・・・まぁな。2年前の事件のせいだって何触ってんの?」

 

ゴソゴソと服を脱がされたと思ったら幼馴染の腹筋を触る響

おぉ・・・と感動するような声を出しながら腹部を触って行く

 

「わぁ・・・師匠より少ないけど凄い」

 

「いやあの人と比べないで欲しい」

 

呆れる昇を無視しつつ上半身を隈なく触って行く響

 

「でも、なんで鍛えてるの?2年前のあの時が原因だからって・・・」

 

「————響を守るためだ」

 

プイッとそっぽを向く昇だが耳が赤い

 

「———言わせんなよ恥ずかしい」

 

響は初めて見た、いや正確には数年ぶりに見た

小さい頃、運動会のダンスで手を繋いだときに恥ずかしそうな顔をする昇の顔

しかし、成長してからはと言うもの恥ずかしがる昇なんて見たことなかった

だが、今目の前に耳を真っ赤にして顔を見せないように明後日の方向を見ている幼馴染が目の前にいる

無駄な脂肪がなく鍛えられた体、真面目で厳つそうな雰囲気を感じるのに子供みたいな感情を見せるギャップ・・・・・・

 

 

 

 

ムラッ

 

 

 

 

響の乙女心は少し——いや、だいぶ暴走してしまった

 

「・・・そう、なんだ。じゃ、ズボンも脱ごうか」

 

「おい待て、なんでそうなる?」

 

響が昇のズボンを掴み下に下げようとするが昇は上に上げ抵抗する

 

「いや響さん、ズボンはまずいって、まだ乙女な響が男のズボンを下げるのはまずいって」

 

ちなみに響は単に昇の鍛えられた足も触ってみたいと思っているだけで下品な方の思惑はないのだが正直に『下半身の筋肉も触ってみたい!』と言えばノリノリで昇は見せてくれるのに響の脳はオーバーヒートしていた

 

「だ、大丈夫だって!?ほ、ほら!昇って怪我したから脱ぐのも大変だと思うから手伝ってあげているだけ!!」

 

「んなの完治してるわ!?やめろって響!?」

 

昇の尊厳をかけた戦い、誠にしょうもない戦争を止めようと掴んでいたズボンを離し響の手を掴み上げる

 

「やだ!なんで!?私たち小さい頃から一緒にお風呂とか寝たりしたじゃん!!今更、恥ずかしくないでしょ!?」

 

「それはそれ、これはこれだ!?」

 

ギギギと怪獣戦争の取っ組み合いでも起きるのかと両者、相手の動きを封じようとしている

 

 

 

ここで読者に昇の聖遺物【UNKNOWN】について少しだけ響たちの聖遺物とは違う点を紹介しよう

フォニックゲインを使用したり歌で起動したりと同じ点はあるがその中には違う点もある

それは———『UNKNOWNは別に装者に身体能力の強化などはしてくれない(逆に幻聴や幻覚など身体能力を低下させる)』のである

 

 

 

そう、つまり

 

「ぬはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

昇は響にアッサリと押し倒されてしまった

 

「おい響!?さっさと離し力強っ!?」

 

なんとかジタバタと抗うが全く効果はない

 

「ふ、ふふーん!観念しなさい!大人しく脱がされろ!」

 

響は昇に馬乗りになって昇の両手を片手で封じ込め上に上げされる

両者の顔は数センチまで近づき息がお互い感じるほどまでになる

 

「ほ、ほらほら?早くしないと逃げられないぞ?」

 

「う、うるせぇな!これでも本気で抗ってんだよ!?」

 

「——え、本気?」

 

ふと謎の落ち着きが響の頭を停止させる

別に自分は大して力なんて入れてない。それなのに昇は抗えきれてない

 

——私より鍛えているのに力負けしている

———必死になっている昇の顔をずっと見ていたい

 

響にとってそれははじめてだった

『強者を踏み倒し支配する支配欲』、『幼馴染の思いの外可愛かった赤面を見たせいで芽生えた母性的な何か』

 

 

ゾクゾク♡

 

 

響の心臓は地震のように強く鼓動し早鐘を打った

 

————あ、そういえば了子さんが言ってたなぁ

————— 『簡単よ。捕まえたら、さっさと自分色に染めて仕舞えばいいの』

 

 

「ん?あの?響さん?なんか、顔が怖いですよ?」

 

明るい照明なのに響の顔が怖く感じる

昇は本能的に今すぐ逃げないとまずいと感じた

だが、体が全く動かない

 

「・・・昇」

 

「あ、え、え、な、なに?」

 

「・・・・・・もう逃がさないから♡」

 

「ア、ヤッベ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあとギリギリのところで様子を見に来た了子に押さえられ響は連行された

あと、響は新しい扉が開き、昇は謎の恐怖心を感じた




はーい作者です
新しいアンケートとりまーす
今回は『第二回アブノマでどれを出して欲しい?』でーす
感想にてきたやつを集計しているのでみなさん、投票してください(人気だった順に出していきます)
最初はHE部門から行きます
TETHが思いのほか出なかったので感想にて出してくれたらありがたいです(今のところ紳士妖精ぐらいしか出ていないっす)

一応、現時点での予定としてはZAYNは無制限、THTEは12体ほど、HEは魔弾と道を失った乗客を入れて6体(あと4体)、WAWは3体出そうかなと思ってます(物語に合わせて増やして行く方針)

新しいアブノマ、どれがいい?『HE部門』(人気順4位まで決めます)

  • シャーマンフロイデ
  • さすらいの狐
  • 沈黙の対価
  • 路地の番犬
  • 歌う機械(害悪枠)
  • 死んだ蝶の葬儀
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