ーーーツヴァイウィングのライブ当日
「相変わらず、どういう建設方法をしているんだ?」
昇はライブ会場の外にて建物を見上げていた
この街の中心部分にある巨大な建造物、そこら辺のビルより高く近未来的な構造をしている。だけど、明らかに意味不明な建築方法でライブ会場は1番上にあるホールなのだが端の方にあるため、風で吹き飛ばされそうで怖い。まぁ、風は出ているがびくともしないところを見るにそれほど高い技術と資材が使われているのだろか
「さーてっと、響たちはどこだろ?」
周囲を見渡しながらスマホで響たちに連絡する
会場には巨大な階段があるのだが長蛇の列が出来ており昇は最後尾にいた
ライブの会場や駅のホームや街でもツヴァイウィングのポスターがあり、天羽奏と風鳴翼の二人が大きく写し出されていた
ここまで有名人だと知らなかった自分に少し恥ずかしくなる
「あ、昇ー!」
と、列の中から聞き慣れた声が聞こえ目を凝らすと響がいた
「ここにいたのか。未来は?」
「あ、未来は・・・未来の叔母さんが体調が悪くなったからいけなくなったって」
と残念そうに肩を落とす響
「私って呪われてるのかな」
「んなわけよ」
未来が来れなくなったのは悲しいが・・・ライブの感想は800文字以上の長文で伝えてやるか
「ま、急用なら仕方ない。未来の分も楽しもうぜ」
「・・・そうだね」
「んじゃ、俺は最後尾に行くから先に行っておいて」
「えー!?一緒に行かないの!?」
「阿保、俺は並ぶときは後ろからちゃんと並ぶんだよ」
昇は小走りで最後尾へと向かった
「…せっかく、昇と2人きりなのに」
なんか響が言った気がするが会場の人気の騒ぎのせいで聞こえなかった
一方、ライブ会場の裏側にて
ライブ本番に向けてスタッフが慌しく動き回る中、翼は衣装の上から白いローブを着て座って待っていた
「開演するまでのこの時間ってあんま好きじゃないよね」
と隣に同じようにローブを着た奏が座る
「こちとら暴れたいのによぉ」
「・・・そうだね」
「お?もしかして翼、緊張してる?」
「あ、当たり前でしょ!?」
「んやー、真面目すぎるよ翼は。そのままだと折れちまうぞ?」
するとそこへ弦十郎がやってきた
「ここにいたか二人とも。今日は・・・」
「大丈夫だって!わかってるって!」
それを聞いて安心する弦十郎
「っふ、わかってるならそれでいい。今日の結果が人類の未来を賭けてるからな」
ツヴァイウィングのコンディションの万全だと確認した弦十郎は了子にも連絡する
『まいどー!櫻井了子でーす!こちらの準備も万全よー!』
了子たち特異災害対策機動部二課本部所属の研究者たちのいる部屋から見下ろす形で鎮座しているのは第四号聖遺物【ネフシュタンの鎧】であった
「わかった、すぐに向かおう」
翼と奏の二人も立ち上がり向かおうとする
「なぁ、旦那。ネフシュタンのやつもあるなら『あのよくわからない聖遺物』もあるんだよな?」
「あぁ、最優先はネフシュタンの方だが成功次第、UNKNOWNのほうも行う予定だ」
ネフシュタンの鎧が置かれている部屋とは別の部屋に厳重に保管されているUNKNOWN
しかし、奏は嫌そうな顔をする
「・・・なぁ、結局、あの聖遺物って何かわかったのか?」
「いや、了子でさえも解析は出来なかった」
「・・・なーんか、気味が悪いんだよなぁ。UNKNOWNのやつ」
いつもやる気に満ちている様子の奏が不安そうな顔をする
「・・・具体的には?」
「前さ、UNKNOWNを使えないか私と翼で実験しただろ?私のガングニールは綺麗な歌みたいなのを感じたけど、UNKNOWNは砂嵐とか雑音に近くて不快だったなぁ」
「・・・うん、確かに起動はしなかったけど天羽々斬のような綺麗なものじゃなくて醜い光のようなものでした」
「だからよー、旦那?念の為、そっちも気をつけろよ?」
「わかった。二人も気をつけろよ?」
「おう!ステージは任せてくれ!」
その後、弦十郎は了子の元へと向かい奏と翼は二人っきりになった
「難しいことは旦那や了子さんに任せるとして私らはパーっと・・・」
しかし、翼の顔は暗いままだった
「もー、翼?私たちが楽しまないとライブに来てくれたみんなも楽しめないぞ?」
「ご、ごめん」
「翼と一緒ならなんとかなると思うぜ?」
その言葉に勇気が出た翼は奏の手を取り立ち上がる
「・・・うん!行こう!奏!!」
二人は手を繋ぎ合い、ステージへと向かった
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一方の響と昇
「ペンライトよし!チケットよし!リュックを前にして奥の方に貴重品を入れての盗難防止よし!響!水分取ったかぁ!?」
ホールへの入り口前で昇は点呼のように確認作業をしている
「の、飲んだよ!」
「ホール内はエアコンがあると思うけど観客の熱気を舐めたら倒れるからなぁ!水分は大切にしろよ!」
普段見せない面倒見の良いが面倒臭い兄のような姿に響は少しドン引きしているが昇は至って真面目である
「しゃあ!予備の水も持ったなぁ!行くゾォ!」
昇は無意識に響の手を握り中へ入る
突然の行動に響は顔を赤くして驚くが何も言わずに昇と一緒に入っていく
ホール内はとても広く、すでに観客は自分の場所に移動していた
「はえー、テーマパークに来たみたいだぜテンション上がるなぁー↑」
「ええっと・・・あ、昇!あそこ!」
チケットに書かれていた場所に移動する響と昇
「まさか、ツヴァイウィングってここまで人気だったとはなぁ・・・俺も初めから聴いとけば良かった」
「あ、なら帰ったら一緒に聴こうよ!私、CDなら全部持ってるし!」
「うわ、流石ツヴァイウィングオタク」
「うわってなによ!うわって!」
「てか、どうやって聴くんだよ?俺、CDプレイヤー持ってないぞ?」
「なら、私の部屋から待っていく!帰ったら一緒に聴こうよ!」
「・・・俺の家でか?」
「そうだけど?」
何当たり前なことを聞くのか?みたいな顔をする響とそれでいいのかとツッコミたい昇
そんなことをしているとステージが光だしライブが始まったようだ
「わぁ!」
「へー、あの二人が・・・」
空から天使が舞い降りるかのように奏と翼が現れ歌を歌い始めた
会場に一体感が生まれみんながペンライトを振ってツヴァイウィングを応援している
「えっと・・・確か、【逆光のフリューゲル】か」
前に少し聞いたが悪くない・・・というかすごい
曲にしか興味がない俺でも自然と興奮してしまう。まぁ、隣にいる幼馴染は興奮のあまりペンライトを振り回している
歌がクライマックスに入っていくと同時に会場も姿を変えていく。天井が開き、翼のように展開していく
「・・・すげぇ」
それぞれ対照的になるような衣装を着た奏と翼は祈るようなポーズを取り一曲目が終了した
(ドキドキして・・・目が離せない!!)
「・・・すごいな二人は」
「でしょ!!」
響は昇の興奮したような顔に嬉しそうに頷いた
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一方の地下
「フォニックゲイン、想定内の伸び率をしてきます」
ライブの影響か、地下に鎮座しているネフシュタンの鎧も安定した反応を出していた
「成功みたいね。お疲れ様!」
了子が言うと観測所にいた職員全員が歓声を上げ、弦十郎も安堵する
しかし、次の瞬間
ビー!ビー!ビー!
「どうした!?」
突然、警報が鳴り出した
「上昇するエネルギー内圧にセーフティーが耐えられません!!」
「このままでは聖遺物が起動・・・いえ、暴走します!?」
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ズドォォォォォォォォォォォン!!!!
突如、ホール内中央にあるステージが爆発した
「な、なんだ!?」
あまりの突然の出来事に衝撃波をモロに受けてしまい顔を背けてしまう
演出の一環か?と思っていたが
「ノイズだ!?」
はっと顔を上げると、空には鳥ではないが生物的な動きをする謎の存在・・・ノイズが飛んでいた
空ばかり見ていると今度は地響きと共に爆発した跡地から巨大な芋虫のようなノイズまで現れた
「ノイズだぁぁぁ!?」
「に、逃げろ!?」
会場にいた客は我先など逃げ始めた
芋虫のノイズは緑色のガスを吹き出し、そこから次々とノイズを生み出していった
「た、助けてくれぇ!?」
と逃げている途中でノイズに捕まった人間はノイズと共に炭に変えられ消えていった
しかし、中央のノイズから逃げようとするが今度は空から鳥のようなノイズがドリルのような形に変わり急降下して人間に突き刺し炭へと変え殺していった
会場は熱気のあった場所から一気に地獄絵図へと変わっていった
どこへ逃げても後ろから空からノイズが襲いかかり人間は入口へと殺到する
「ッ!?やべぇ!?おい、響!逃げるぞ!?」
と隣にいた幼馴染の手を引っ張り逃げようとした瞬間
Croitzal ronzell Gungnir zizzl〜♪
「・・・歌?」
それはこの世とは思えないほど美しい歌声だった
ハッと向くとそこにはライブ衣装の姿から【謎の装備】を身につけた奏がいた
そんな奏は歌いながら槍を振り回し、次々とノイズを倒していった
「な、なんだあれ・・・」
昇は呆然とし立ち尽くしている
奏は空に飛び上がり槍を無数に生み出しノイズへと射出した
【STARDUST∞FOTON】
あんなに大量にいたノイズが次々と倒されていく
いや、そもそもノイズを倒せることに昇は驚愕していた
「いや、そんなことより早く逃げないと」
しかし、逃げようとした瞬間昇と響のいた席のエリアが崩れ出し二人は落ちてしまった
「いってぇ・・・響?どこだ?」
背中を強打したが骨は折れてないようなので痛みを我慢して起き上がる
周囲を見渡すが崩れた際に起きた土煙のせいで何も見えない。遠くの方では奏と翼のコンビネーションにより次々とノイズが倒しされていく光景しか見えなかった
ふらふらと立ち上がり響を探すが
「た、助けて・・・」
「おい!?大丈夫か!?」
おそらく先ほどの崩落に巻き込まれたのであろう男女のカップルが瓦礫の下敷きになっていた
昇は痛む体に鞭を打ち瓦礫に近寄り掘り起こそうとする
「死ぬんじゃねぇぞ!?」
昇は必死に瓦礫を掘り起こしていく
素手で掘ったせいでガラスや鉄の欠片が昇の手を切るが我慢して掘り起こしていく。何度も掘り最後に大きな瓦礫を持ち上げカップルに手を伸ばす
「大丈夫か?」
「あ、ありがと(グチャ)」
しかし、手を伸ばした瞬間に上から鉄筋の瓦礫が落ちてきて男性の頭部と胸部を一直線に貫いた
「い、いゃぁぁぁぁぁぁ!?」
女性は悲鳴をあげ逃げようとした瞬間、鳥型のノイズに襲われ炭となってしまった
世界が、音を失う。
鼻腔に焦げた匂い、金属の味。視界がすぼまり、膝が抜ける。
「っう!?」
胃が、逆流した。
喉が痙攣し、勝手に絞り出される。さっきの水と酸の混じった吐瀉で口内が焼ける。
呼吸が掴めず、横隔膜が暴れる。震えが止まらない。涙と涎で顎が濡れる。
――立て。立て。立て。足が命令を聞かない。
(響・・・どこだ・・・!)
かすかな呼び声が、粉塵の向こうで応える気がした。
「い、いたた・・・」
瓦礫の向こう側に響が足を押さえて倒れていた
「響!!」
急いで響の元へ向かう
ふらつきながらも響の元へ向かうがノイズたちが響へ襲いかかる
「おらぁ!!」
しかし、奏のガングニールにより切り伏せられ攻撃も槍を回して防ぐ
昇は一瞬足を止めてしまいそうになるが足に力を入れ走る。響は戦う奏に見惚れてしまう
「大丈夫か響!?」
「の、昇。足が・・・」
「立てるか?」
「う、うん」
「なら、肩を貸してやる!死ぬ気で逃げるぞ!」
響を担いで立ち上がり急いで現場から離れようとする
奏は二人の逃げる時間を稼ごうとノイズの攻撃を防ぎ続ける
しかし、奏は『Linker』という薬剤を使わないと長時間のシンフォギアが使えない『時限式』と言われているせいか少しずつ力が弱くなっていく・・・そして
ピシッ
ガングニールにヒビが入り、欠片が二人の方に飛んでいった
「昇!!」
ドンッ!!
「・・・え?」
昇は何が起きたのか分からなかった。突然、響に押されてしまい地面に倒れ起き上がるとそこには心臓から血が溢れ倒れている響がいた
「・・・ひ・・・・・・びき?」
昇は這って響を抱き起こす
足元には響の血が海のように広がっている
嘘だ、嘘だって言ってくれ
震える声で、消えそうな声で呟く
夢だ、これは悪い夢だ
目から涙が落ちる、落ちた涙が響の頬に落ちる
温かった響の体が少しずつ冷たくなる
「ひ、響!?起きろ!頼む!目を覚まして!!」
昇が響の体を揺さぶるが響の目に精気がない
「響!ひび(ッゴ)」
しかし、昇の頭上から頭一つほどの瓦礫が昇の後頭部に直撃し、昇は力なく倒れ気絶してしまった
意識が朦朧とし消える中、昇が最後に聞こえたのは
『生きるのを諦めるな!!』
という奏の声
そして、その後に聞こえた壮大で美しいが危険な音・・・『絶唱』であった
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ライブ会場の地下にて
ネフシュタンの鎧が収容されている部屋ではネフシュタンの鎧が活性化し光り輝いている中
ズルッ
【UNKNOWN】が生物的な瞳を開き、上の方を向き誰にも聞こえない音を発した
『ミ ツ ケ タ』
シンフォギアの三話を観て弦十郎さんが翼の【天ノ逆鱗】を素手で破壊したけど、あの人って何者なん?作者、設定とか一応見たけどシンフォギアって明らかに普通の金属より硬いやつだよね?なんで破壊出来てんの?
読者に念の為に聞くけど、司令官って人間だよね?
あと、感想にみんな出してほしい幻想体とかねじれをどんどん書いて!(てか、割とマジでお願い。集計出来ぬ)
好きな幻想体とかいなかったらlimbus companyの思い出とか聞いて良いよ!(作者はリカルド戦で挫折しかけた)
好きなカップリングはシンクレア×ドン・キホーテだよ!!
なんでもするから!!