僕は楓が好き
時計のアラームで目が覚める。昨日の営みからか体がとても重くだるいが自分の体に力を入れ上半身をおこす。今の季節は春で朝はそんなに寒くないがこれがもし冬だったら自分は布団を頭までかぶり二度寝をしていただろう。まあ、今日が休日ならば間違いなく二度寝をしていただろう。しかし、今日は学校のため何が何でも起きなければならない。ぼんやりとした頭が目覚めはじめた頃同じベットで寝ていた恋人が起きた。彼女はぼんやりとした目でこちらを見た。こちらと目があった。彼女は昨夜の営みを思い出し途端顔を赤くした。
「お、おはようございます!昨日は激しかったですね!」
彼女ーー沙倉 楓は言ってきた。楓の一言で自分も昨夜の営みを鮮明に思い出し顔が熱くなったがすぐに冷静になった。匂いがいろいろとするのでまずは匂いをなんとかしようと考え今も顔が赤く少しテンパっている楓にシャワーにいってもらうことにした。
「とりあえずシャワーを浴びようね楓。僕は楓がシャワーを浴びてる間に朝食を作るから。」
「は、はい!わかりました!いってきますね。」
余程恥ずかしかったのか楓は急いでシャワーを浴びに行った。さて、自分は朝食を作るために台所にいった。朝だし軽めの方がいいだろうということでメニューは食パンとコーンスープとサラダに決めた。
朝食を食べ終わり着替えを済ませて時間を見るとまだ7時半だった。朝のホームルームの時間が我が校は8時半のため時間に余裕がある。少し早いが楓とゆっくり一緒に登校したいので、家を出ることにしよう。楓はまだ家にいたいかもしれないし一応聞いておこう。
「楓〜少し早いけどもう行こうか?僕は楓とゆっくり登校したい」
「いいですよ。私も一緒に行きたかったですし。」
どうやら考えていることは同じらしい。嬉しいことだ。楓と一緒に登校すると周りの男子生徒達が殺気と狂気を撒き散らし自分のことを殺しにくるがそのことを差し引いたとしても嬉しいことだ。しかし、男子生徒達の嫉妬は怖い。うちの高校は男子女子と校舎どころか敷地すら別だから自分は周りからの殺気と狂気をいっしんに受けることになる。例えるなら自分の首に懸賞金がかかってる中マフィアの中に丸腰で行くようなものだ。つまるところマジで死ねる。心が折れそうになったり鬱になったりした時もあったが楓が一緒にいてくれたから何度でも立ち直れた。そしていつの間にか男子生徒達の殺気と狂気に耐えるどころか無視できるようになった。楓には頭が上がらない。普段恥ずかしくて言えないがとても感謝している。
考え事をしていた時楓が
「む〜、せっかく一緒いるんですからやなことなんて考えずに私と会話しましょうよ〜」
「...顔に出てた?」
「はいっ!いつまでもくよくよしないでください。貴方には私がついていますから。だから大丈夫ですよ。」
彼女の言葉には確かな自信があった。力強くそして優しさがあった。そして自分は知っている。楓は言ったことはちゃんとするし男子生徒達じゃ話にならないくらいの力を持っていることを
「彼女に守ってもらうって情けないな。自分のことがやになるよ。でも楓の気持ちは嬉しいんだ。ありがとう」
「遠慮なんてしないでください。私は貴方が大好きだからしてるんです。それにあの娘も貴方が大好きだからきっと力を貸してくれますよ。」
今までの鬱な空気を変えるようににっこりと微笑み楓は手を差し出した。
「恋人同氏なんですから手を繋ぎましょ。どうせなら皆に見せつけましょう。私達は何が何でも別れないぞって周りに教えてあげましょう」
僕は楓の手をとった。
「そーだね。うん、そうしそう。ごめん楓ちょっと後向きになってた。よしっ!見た人皆砂糖を吐かせるくらいイチャイチャしよう」
「はいっ!そのいきです」
楓は満面の笑みを見せた。僕は楓の笑った姿を見るだけで元気がでた。例えどんな困難なことや無理難題でもできる程の元気がでた。
あの会話から少しして学校に到着した。もちろんここにくるまでは手を繋いでいた。僕の通う星鐡学院は男子女子で校門も違うのでお別れだ。
「じゃあ楓、またあとでね」
「はいっ!それじゃ」
楓は女子の校門の方に行った。さて、楓を見送ったし僕もいくとしますか。僕は男子の校門の方に行った。
朝のホームルームから最後の授業までとても色褪せていた。友達はいない。星鐡学院二大美女の一人沙倉楓と付き合っているのだから当然周りにからの嫉妬で浮く。まあもう気にしないが、さてさっさと学校からでていくか、そう思って教室を出ると三年がたくさんいた。
「お前ちとこいや!」「屋上こいコノヤロウ!」「まだ懲りねーのかおい!」などといきなり来て屋上へ連れていかれた。
「グフっ!」痛い痛い痛い!腹を蹴られ、顔を殴られ、抵抗できないように手足を抑えられる。
「早く別れろよ!」「ムカつくんだよ!」「てめーじゃ釣り合わないんだよ!」などなど言われ放題だ。余程僕と楓が付き合っているのが気に食わないらしい。しかし、朝決めたように俺はもう負けない。
「僕は楓を愛している!絶対に幸せにする!お前らなんかになにされようがいわれようが絶対に別れないぞ!」
僕は力の限り叫んだ。楓への愛を叫んだ。
「てめぇー!調子こくなよ!」
リーダー格のような男が思い切り殴ろうと振りかぶった。手足を抑えられ、抵抗できないようにされている。目を閉じ歯を食いしばって耐えようとしたがいつまでたっても衝撃はこなかった。恐る恐る目を開けるとそこには見慣れた姿の、愛してやまない人の姿があった。しかし、楓の雰囲気はいつもと違った。今の楓の雰囲気からすると変身したのだろう、と察した。
「よくも私の彼氏を傷つけましたね。私は貴方達を許さない!」
楓はそう言いリーダー格のような男を目に見えないようなスピードで何かしらの攻撃をした。やられた男は突然の激痛に耐えられず気絶し僕を拘束していた他の男達を気絶させた。
拘束を解かれた僕を地面に倒れる寸前のところで楓が受け止めた。とても力が強く女の子とはとても思えないくらい強い。やはり変身していたようだ。
「...かえっんむむっ!」
名前を呼ぼうとしたらいきなりキスされた。突然すぎて体が反応できなかった舌を入れられた。とても情熱的なキスだった。
「ごめんなさい、私がもっと早くきていれば良かったのに、ごめんなさい」
楓の声は泣きそうだった。自分と付き合っているからこうなってしまったと責任を感じてるのかもしれない。
「大丈夫。僕は大丈夫だよ楓」
僕は楓を抱きしめて頭を撫でた。そいえば疑問があった
「僕が屋上にいるってよくわかったね。どうしてわかったの?」
途端楓がとうとう泣いてしまった。
「聞こえたんです。私のことを愛してるって、幸せにするって、絶対に別れないって。貴方の声が聞こえたんです。嬉しかったんです!凄くっ!泣いちゃうくらい嬉しかったです。」
僕はとても恥ずかしくなったが何も言わず楓を抱きしめた。とても強く、今出せる全力で楓を抱きしめた。
楓が泣き止み帰ることにした。そういえば楓はいつまで変身してるのだろうか?
「いつまで変身しているの?もう力を使う必要はないのに」
「それはですね寝るまでです。貴方を助けるために取り引きをしました。今日は私がイチャイチャします。感覚と記憶は共有なので特に変わらないですがやっぱり自分の意思で何かしたいですからね」
どうやら僕は今日寝れないらしい。楓はモデレーターというものらしく人格が二つあるらしい。今の楓はけんぷファーの楓だ。普段の楓とモデレーターの楓を大きく分けると攻めか受けかだ。普段は受けでモデレーターの時は攻めだ。普段は僕からキスしたり頭を撫でたりして欲しいっていって甘えて来るがモデレーターの時はいきなりキスしてきたり抱きついてきたりしてくる。説明は簡単にさせたが実際はもっとすごい。経験上モデレーターの楓の時は0時までに寝られたことがない。だいたいは3時からすごい時は6時まで続く。その楓が今の楓なのだ。幸いか不幸か明日は休日なので夜更かししても大丈夫なのだ。これは覚悟を決めるしかない
「さあ、今夜は寝させませんよ」
楓がひどく甘い声いってくる。期待半分不安半分で少し複雑だが楓の要望には極力答えよう。何せ彼氏だからね。
話しているうちに家に着いた。僕と楓の両親は今はいないことに感謝をしている。
家に帰り着替えを済ませてから早速楓はいちゃつき始めた
「キスしましょ〜よ〜、キ〜ス〜」
楓が唇を近づけてくる。僕は楓の唇にキスをする。それだけなのに脳がとろけてしまいそうなくらいの快感が全身に駆け巡る。既に二人とも出来上がっていた。
「楓、僕もう我慢できない。していい?」
「まだダメですよ、せめてお風呂に入らせてください」
僕の唇に人差し指をくっつけて僕の唇を塞いだ。楓の顔は小悪魔のようだった。
「まだまだ夜はこれからですよ?」
続かないよ