LOG HORIZON ログ・ホライズン×世界樹の迷宮 〜始まりの翼〜 ※現在更新停止中 作:Fate.Lapin
と、言う訳で本編入りたいと思います!それではどうぞ!
『アキバの、俺らの新たな出発点になる。』
そんなラスティの思いから発足したギルド、『始まりの翼』。しかしギルドという物は、思いたっただけで発足させるのは不可能である。各プレイヤータウンに必ずあるギルド会館と呼ばれる場所で認可を貰わなくてはならない。
早くギルドを立ち上げたくて仕方ないラスティは、鎧を着ている状態で出せる(自分の中では)最速の速さでアキバの中央通りを駆け抜けて行く。
ギルド会館に半ば突撃気味に入館、即座にエントランスのNPC〈大地人〉に話しかける。
大地人とは《エルダー・テイル》がゲームであった頃のNPCの現在の呼び名である。自我があるらしく、現実世界で東北にあたる、〈ティアストーン山地〉付近の村々では農業を営み、自らの力で生活している大地人が見受けられたらしい。
『今日、ここにギルドを立ち上げたいっ。』
前のめり気味に話しかけるラスティに引き気味になりながらも、大地人は応答する。
『え、えっと、それではこの書面にギルド名、構成人数、ギルドマスターの名前、メンバーの名前、その他必要事項の記入をお願いします。』
ギルドマスターとはそのギルドの長の事を指し、ギルドの顔になる存在である。ギルドマスターになる人間は、必ずしもリーダー性がある人間とは限らない。戦闘系ギルドならまだしも、生産系ギルドであるなら会話が上手い、商談をしっかりとこなす事が出来る等、社交性が求められる事もしばしばなのである。
『ギルド名は始まりの翼、構成人数は3人、ギルドマスターはラスティ、メンバーの名前はシドウ、セルア…、これで良しっと。これで頼む。』
たった今書いた文書を受付の大地人に渡し返す。
『…はい、完璧ですね。では今日ここに、ギルド〈始まりの翼〉の登録を認可します。』
『ありがとうございます!』
嬉しさのあまり、声が大きくなってしまうラスティである。
『では、ギルド〈記録の地平線〉の登録を認可します。』
『ありがとうございます。』
隣でも新たなギルドが生まれたらしい。
『君も新しいギルドを作ったのか?』
丸眼鏡をかけた三白眼の、魔術師風の男に話しかける。
『えぇ、そうです。ここにいるという事は、貴方も新しいギルドを立ち上げたんですか?』
物腰柔らかな口調で話す青年に、ラスティは好印象を受けた。
『あぁ、そうだ。やっぱりこんな事になったからな。集団で行動した方が何かと楽なんだ。そういえば君の名前は?』
三白眼の青年に尋ねる。
『シロエ、ギルド〈記録の地平線〉のマスター、シロエです。職業は見ての通り付与術師《エンチャンター》です。以後、お見知り置きを。』
魔術師風の青年はシロエというらしい。
『俺の名前はラスティだ。ギルド〈始まりの翼〉のギルドマスターを務めてる。まぁ、出来たばっかのひよっこギルドだけどな。職業は砲剣士《インペリアル》。ここで会ったのも何かの縁だし、よろしく頼むよ。』
よろしくお願いします、シロエが返す。
『…ん?シロエ…?』
(なぜだろう、この名前に聞き覚えがあるような…。)
ラスティはそんな事を思った。
『なぁ、君ってもしかして…。』
『話の途中申し訳ないんだけど、僕、もう行かなくちゃいけないんだ。だからまた今度、落ち着いた時に話でもしよう。フレンドリストには追加しておいたから承認お願いするよ。』
『お、おう。何か分からないけど頑張ってくれ。』
ありがとう、短く言い残すとシロエは更に上の階へと駆け上がって行った。
『落ち着いてんのか忙しないのか分からない奴だなぁ。まぁ悪い奴じゃなさそうだし、暇があったら彼のギルドにも顔出してみるとしよう。』
こうしてラスティはギルド会館を後にするのだった。
+++
『…さて、と。必要な金額は500万枚かぁ…。安くはない…、けど、準備出来なくもないか。うん、これで〈彼ら〉を解放出来るなら安いもんか…。よし、早速作戦開始だ。』
酷薄な笑みを浮かべ、シロエが笑う。その笑みの向こうには一体何が見えているのだろうか。それはシロエ以外、アキバの誰も知る由はなかった。
やっとこさラスティ×シロエです!原作のススキノ救出パートは諸事情により省かせて頂きます…。ファンの方、原作者の橙乃ままれ先生、ハラカズヒロ先生、本当に申し訳ありません…。
稚拙な文章ですが、これからも応援していただければ幸いです。
それでは次回(があるのかどうか最近自信ない)、お会いしましょう!