俺は昔、孤児だった。育ての親の顔も知らずに毎日残飯を漁る毎日を過ごしていた。
そして俺の人生を変えたあの日、あの日は近年で1番の大雪で食べ物が見つからず俺は泣きながら助けを求めた・・
でも、小汚い子供に声をかけてくれる人はおらずもう死ぬかと思った時に「大丈夫かい?」そう優しく声を掛かけてくれる人がいた。
どうやらいつのまにか孤児院の前まで来てたらしい。
次に気がついたら時には孤児院の中にいて、暖房が良く効いてきてとても暖かくて居心地が良かった。
久しぶりの暖房や布団でその日はあっという間に寝てしまった。
次の日起きて朝食を摂り孤児院の皆から質問攻めにあった。
好きなものはなんだ、何処からきたのか、名前はなんだーとか
でも答えることはできなかった。
何も喋らずにいると子供達は飽きたのか「もう行こうぜー」といなくなってしまった。
やってしまったと落ち込んでいると1人の子供がしゃがみ込んでこちらを覗き込んできた。
「キミが兄さんが連れてきた子?」
その声に釣られて顔を上げると白い肌の綺麗な顔が目についた。
その子の兄さんが誰の事が分からずオドオドしていると助けてくれた人が奥の方から出てきた
「コラコラ、そんなに怖がらせたらダメだろう」
その男性の穏やかな口調や雰囲気に一気に引き込まれてしまった
正気を取り戻し昨日のお礼をしなければと思い立ち上がった
「あ、あの昨日はありがとうございました。」
「どういたしまして」
不器用なお礼にもその人は優しく微笑みながら目線を合わせるように目の前でしゃがみ込んだ
「君、名前は?」
そう聞かれたが名前が無いと言うと助けてくれた人はうーんと首を傾げていると
「キク」とさっきの子供が真っ直ぐこちらを見ながら言った。
「キク・・・菊か!いいね!じゃあえーと苗字はひ、ひい、ヒイラギ!柊木!うん!君は今日から柊木菊だ!」
そうして俺の新しい人生が始まった。
それからは毎日が夢のようだった。
たくさんの人と触れ合いながらご飯を食べたり遊んだり勉強したり、本当に毎日楽しくすごせたし、あの子とも喋ったり遊んだり時には喧嘩したり仲良くなる事ができた。
それから数年後あの人は世間的に有名になった。
なんでも書いた本が大ヒットしたらしく俺達はちょっとしたお祝いパーティーを開くとお兄さんは大泣きしてしまいそれを見て俺達は大笑いしていた。
ああ、こんな時間がずっと続いていくのだろうとそう思ってたきっとあの子もそうだろう。
あの事件が起きるまでは