キミの支えになりたくて   作:飯即斬

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13話 対策

 

柊木side

 

あざみの活躍で今回の案件の都市伝説が"ベットの下の男"だということが判明した。

 

「ベットの下の男!!ってなんですか?」

 

「あーそれアタシ知ってる。鉈とか斧とか、凶器を持ってベットの下に潜んでいるやつだっけな」

 

「そうなんですか!?」

 

「確か元々はアメリカが発祥だって前にセンター長が言っていたな」

 

「ジャスミンと柊木さんの言う通りです」

 

「確かに・・・凶器?か分からないけどなそれっぽい物を持ってた気がするわ」

 

栄子さんもそう言っているし間違いないみたいだな。

 

「センター長さんどうします!?私どうしたら」

 

あざみがそうセンター長に尋ねる。けどその答えは・・・

 

「残念ですかこの都市伝説に対策を講じることは困難です」

 

「え!?どうしてですか!?」

 

「他事例では初めて出現した後二度現れなかったり、標的を変えていったケースもあるんです。次の行動が予測できないところがこの怪異の魅力的ですね」

 

「魅力ってそんな、美桜は今まさにその怪異のせいで困っているんですよ!?どうすればいいんですか!?」

 

「ですから対策を取ることは不可能です。なのであざみさんは一度センターに戻って下さい」

 

「そんな!柊木さんからもなんとか言ってくれませんか!?」

 

そうセンター長に抗議するあざみが俺にもお願いするよう言ってきた。今にも泣きそうな顔で。だけど・・・

 

「ごめんあざみ、それは出来ない」

 

「!柊木さんまで!?なんでですか!?」

 

「あざみ。俺達都市伝説解体センターはあくまで都市伝説を調査する探偵組織だ。警察やボディカードではない」

 

「柊木さんの言う通りです。仮に対策してそれが意味を為さなかったときああざみさんは責任を持てますか?あなただけの問題ではない、センターの人間全員に迷惑をかけることになる」

 

「で、でも!私は美桜を守りたくて!」

 

大きい声を荒げるあざみに栄子さんが声をかけた

 

「まあまあ、あざみちゃん。そうゆうことなら今日は帰った方がいいんじゃない?もし何かあれば私の家一駅だからすぐ駆けつけれるし」

 

「でも・・・だったらせめて、美桜!これ手紙。今はこれくらいしか出来ないけど絶対解決してみせるからね!」

 

「うん、ありがとう。手紙後で読むね」

 

「それでは俺達は今日はこれで、失礼します」

 

そうして今日の調査は終了した。

 

翌日

 

 

今日もジャスミンの運転で美桜さんの家に向かっているとあざみの携帯に栄子さんから美桜が大変な目にあったらしい、そう連絡があったそうだ。しかもまた2人のアカウントが炎上しているらしい。

 

よし、まずはSNS調査!そう言おうとするとあざみが話しかけてきた。

 

「あ、あの柊木さん。昨日はその・・・」

 

「どうした?」

 

そう聞いたがあざみの言いたいことはわかっていた。

 

「昨日はすいませんでした。私あの後ずっと態度悪かったですよね」

 

そう、昨日の帰りあざみはずっと顔を下に向けていた。会話するのジャスミンだけ、俺はあえて黙っていた。

あそこで話しかけたりしたら冷たくした意味が無くなるから。

 

「もう気にする必要はないよ。あざみが昨日言ったことは別に間違ってはないしこれからもその気持ちは大事にして欲しい」

 

「ラギッチはね、あそこで汚れ役をかって出たんだよあざみー。あのままほっとけばあざみーはきっと無茶するだろうから。でしょ?ラギッチ?」

 

「なんのことやら」

 

流石ジャスミン。長い付き合いなだけある。

 

「ひ、柊木さーん!!」

 

「泣くな、泣くな、ほらこうゆうときはまずは何をするんだった?」

 

「は、はいまずはSNS調査ですね!分かりました!」

 

「そ、ほら早く始めよう」

 

「はい!」

 

 

あざみside

 

今回はまず2人に何が起きたのか、そして何故また炎上しているのかの確認からすることになった。

 

まず目に付いたのは栄子さんのアカウント。

 

大事な友人の美桜がまた襲われた。あとこの件で私達のプライベートを検索するのもやめてください。

 

そう2人の自撮りの写真付きでの投稿があった。

 

「その検索ってのがどの程度か見ていた方がよさそうだわ」

 

「そうですね。あとこの写真はなんでしょうか?」

 

「あたしに聞かれても。そもそも炎上しているときに自撮りの写真出すか?わからんなぁ」

 

ジャスミンさん呆れているみたい。

 

次に気になった投稿は栄子さんの昔のアカウントへの投稿。その投稿によれば昔栄子さんはeico_5sの名前で活動していたらしい。

 

詳しく調べてみると栄子さんは昔BooTubeで動画を上げたり女子大生インフルエンサーとしても活動していたらしい。

 

その後も調査をしているとなんと美桜の本名や大学の名簿の写真が投稿されており、さらには美桜が裏アカを使ってパパ活をしていることも分かった

 

「その裏アカのこと結構広まっているみたいだな。あることないこと言われまくってる」

 

「あざみー、全部鵜呑みにする必要ないからね」

 

「はい・・・」

 

この流れなんとか出来ないかな?

 

「あざみー?何してんの?」

 

「私も自分のアカウントで投稿したんです。美桜のこと何も知らないのに悪く言わないでって」

 

「「はぁ!?なにやってんの?」」

 

う、2人一緒に驚かなくても・・・

 

「だ、だって友達が悪く言われているのに我慢できないです」

 

「はぁ、経験しないと分からんタイプか、どうする?ラギッチ」

 

「そうだなーもう投稿してしまったからしょうがないけどあざみはもう少し後先考えた方がいいと思うよ」

 

「え?どういうことですか?」

 

「そのうち分かる、そろそろ現場だから降りる準備しといて」

 

「は、はい」

 

 

美桜の部屋に着いて私は美桜に真っ先に声をかけた。

 

とりあえずは無事で安心したけどすごく怖がっていた。早くなんとかしてあげないと!

 

美桜に昨日起きたことを確認するとゆっくりとだけど話してくれた。

 

どうやら私達が帰った後栄子さんが心配して美桜に電話をしてくれたらしい。

 

電話しながら戸締りの確認をして電話を切って振り返ると斧を持った男がいてゆっくりと近づいてきてそこで気を失ったとのことだった。

 

美桜すごく怖がってる。怪異が現れないようになんとかできないかな?

 

柊木side

 

あざみが美桜さんから話を聞いている間に俺は改めて部屋の中を調べていた。

 

ドア、ユニットバス、ベランダ、ベットは昨日と特に変わらなかった。

 

あざみの力を借りよう、何が分かるかも。

 

あざみを呼びメガネを掛けてもらい、まずは玄関を見てみる。

 

「この倒れている影きっと美桜ですよ」

 

「だね、じゃああそこの影がベットの下の男か。でも襲っているようには見えないな」

 

「私もそう思います!なんででしょう、気持ち悪いです」

 

「ちょっと考えてみようか」

 

俺は左手を左頬に当てて考える。あざみも両手で顔を覆い考えているみたいだ。

 

そもそもこの都市伝説は凶器を持って部屋の住人を殺すとされている、でも美桜さんは襲われていない。

 

そうなると男は美桜さんをどうするつもりだった?

 

"突然目の前に登場して驚かせたい"?うん、そうに違いない。

 

 

あざみに話を聞くと脳内のセンター長に導かれ同じ答えにたどり着いたようだ。

 

「でもそれだと都市伝説と一致しないですよね?」

 

「うん、でも今は答えは出そうにないから調査を続けよう」

 

「はい」

 

次はベット付近を調べたがあざみの力でも影は見えなかった。

 

するとあざみが何か見つけたらしく声をかけてきた。

 

「柊木さん、これベットに下にこんな物が」

 

そう言われて見てみると気味の悪い人形があった。

 

「なんでしょうか?これ?」

 

「・・・美桜さんのじゃない?悪いけど後で聞いといてくれる?」

 

「はい!分かりました!」

 

次に見たのは棚付近。ここにはしっかりと影が残っていた。

 

「この影はなにしているんでしょうか?」

 

「棚を調べてる?みたいだな」

 

何かあるのか?そう思い棚を調べてみるが何も無かった。

 

 

あざみside

 

柊木さんと一緒に影の調査をしている途中に見つけた人形について美桜に話を聞いてみたけど何も知らなかった。ますます気味が悪いので一旦私が預かっておくことになった。

 

次に私はベットの下の男がもう現れないようにするにはどうしたらいいのかを考えることにした。

 

そのために私が出来ることは・・・

 

"ベットの下を家具で封鎖してみる"のはどうかな?よしやってみよう!

 

そうして私は家具を使ってベットの下を封鎖した。

 

 

「あざみーそろそろ私達は帰るけどどうする?」

 

「え?あ、もう外が暗い。でも私、今日は美桜と一緒にいようかなって思っているんです」

 

「そうなの?センター長は戻ってこいって言ってたけど大丈夫?」

 

「それは・・・」

 

「あと借金がどうとかって」

 

「で、でも」

 

「昨日ラギッチが言ってたこと忘れた?」

 

「そ、そうでした」

 

柊木さんに言われたことを思い出し私は美桜に今日は帰ることを伝えた。栄子さんが今日は一緒にいてくれるみたい。

 

「あざみ、帰るの?私怖いよ」

 

「美桜・・・で、でも栄子さんがいてくれるって!それにベットの下の男に対して対策は打ったよ!多分もう大丈夫!」

 

「え?本当?ありがとうあざみ!」

 

「うん!今日はゆっくり休んでねー」

 

そうして私達は美桜の家を後にした

 

 

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