キミの支えになりたくて   作:飯即斬

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14話 赤く染まった部屋

 

あざみside

 

今朝早く栄子さんから連絡を貰った。今度はアパートの廊下で襲われたらしい

 

「私のせいだ、美桜は一緒にいてほしいって言ってたのに」

 

「あざみーがいても何もできないでしょ。ラギッチも言ってたじゃんアタシ達はボディガードじゃないって」

 

「それはそうですけど・・・とにかくその後連絡が来て今美桜は栄子さんの家に居るそうなんです」

 

「なるほどね。栄子さん家の住所分かる?」

 

「はい、一緒に送られてきました!」

 

「んじゃ、栄子さん家に向かうわ」

 

 

栄子さんの家に着いた私達は栄子さんから何があったのか確認した。

 

「栄子さん、美桜は無事なんですか?」

 

「それがね怪我とかは無かったんだけど酷く落ち込んでいるみたいなのよ。あなたとなら少し楽に話せるんじゃないかしら?」

 

「分かりました。話しをしてみます」

 

「それとねこの写真を見てくれる?」

 

そう言うと栄子さんは美桜の部屋の写真を見せてきた。

 

「!こ、これ真っ赤じゃないですか!?」

 

「そうなのよ、しかもこの写真がネットに出回っているみたいなの」

 

「え!なんでそんなことに!?」

 

「分からないわ。このことも含めて調べくれるかしら?」

 

「分かりました!」

 

とりあえずどうしたらいいか柊木さん達に確認しよう

 

 

「柊木さん、ジャスミンさん。私、美桜の為にどうすればよかったんでしょうか・・・何をすればいいんでしょうか」

 

そう拳を握り締めながら2人に聞いた

 

「なんか悔やんでるみたいだけどさ、悔やんでもしょうがないじゃん」

 

「ジャスミンの言う通り。俺達は都市伝説解体センターで怪異を調査するのが役目。なら悔やむくらいなら少しでも早く原因を突き止めて問題を解決してあげたら?もちろん俺達も協力するし」

 

「そうですよね、そうします!」

 

よし、頑張って早く美桜を安心させてあげなきゃ!

 

 

柊木side

 

 

ジャスミンと一緒にあざみに活を入れた後今日の調査の計画を話し合う事にした

 

まずはあまり気が進まないがパパ活の話が本当かどうかの美桜さんに確認、今回の怪異に噛んでいる可能性は高い。あざみにお願いしよう。

 

 

俺は栄子さんの部屋を調べることにした

 

まず調べたのは栄子さんの仕事机。テーブルを上には沢山の書類が積んであった

 

人材コンサルタント関係の書類かな?取引先からの発注書や契約書なんかもあるな。

 

男についてこれといった情報はないか、一応栄子さんに聞いてみるか

 

「栄子さん、ちょっとよろしいですか?」

 

「ええ、いいわよ」

 

俺は栄子さんに男について心当たりがないか尋ねたが特にこれといった情報は得られなかった。

 

「ねえ、あなたは美桜の住んであるアパートどう思う?」

 

急にそんなことを栄子さんが聞いてきた

 

「え?どうと言われましても」

 

「私はあまり良くないと思うの。古くてセキュリティが正直あまりよくないし」

 

「まぁ、確かに古めのアパートでしたね」

 

「でしょ!だからね美桜はもっといいマンションに住むべきだと思うの。それこそ、このマンションに住めばいいと思うのよ」

 

「でもここかなりいいマンションですよね?大学生に払える家賃ではないのでは?」

 

「それは心配ないわ、私が仕事を紹介するから。あなたは怪異のプロでしょ?プロからの助言として美桜にここに引っ越すよう言ってみてくれないかしら?」

 

「は、はぁ。分かりました」

 

・・・どうであれ今はそんなこと美桜さんに言う場合ではないよな

 

「それはそうと、もうこちら側から何かをネットに上げるのは一旦止めた方がいいかもしれません」

 

そう俺は栄子さんに言ってみたが意外な返事が返っていた

 

「そう?私は情報の発信こそ最大の攻撃で防御だと思うんだけどね。そうして戦ってきたし。そう言えばあの写真結局誰がネットにアップしたのかしらね」

 

「例の真っ赤になった部屋の写真ですね。それも調査していく過程で分かると思いますよ」

 

「お願いね。でもアップする奴ものだけどそれを拡散する奴らも似たようなものよね。ちょっと餌を垂らすとすぐ食いつくんだから」

 

 

「それと美桜さんの様子はどうですか?」

 

話題を変えて今度は美桜さんについて聞いた

 

「ここに来てからほとんど食事を摂ってないしスマホも例の件で全く触ってない。私とも話してくれないし相当追い詰められていると思う」

 

「栄子さんはどうしてそこまで美桜さんのことを?」

 

「女性1人で大学に行きながら働いて就活まで、大変でしょ?なんか昔の自分を見ているみたいで助けてあげたいの。だからまずこのマンションに引っ越しさせたくてね」

 

「大変なときなら尚更ここの家賃を払うのは難しいのでは?」

 

「お金なら貸せるし、稼げる所は紹介できるしね、若いときだからこそ発揮できる価値ってあるのよ。あなたからも薦めてあげて?あ、そうだあの女の子にも私の所に来ないか薦めてくれる?あの子も相当稼げると思うから」

 

あの子ってあざみのことか?一体なにさせる気なんだこの人?

 

「まあ、言うだけ言ってみますよ」

 

「宜しくね。あなたにも悪い話ではないと思うわよ。あ、ごめんなさいちょっと仕事の電話してくるわね」

 

そう言って栄子さんは部屋の奥の方に行ってしまった

 

 

あざみside

 

美桜を落ち着かせてから昨日のこととパパ活のことを聞き、いろんなことが分かった。

 

まず部屋が赤くなったことについて

 

昨日は栄子さんがくるまで部屋の中に居たけど途中で怖くなり部屋の外なら大丈夫だろうと思いアパートの廊下に出ると何故が男が居たらしい

 

しかもすぐ部屋に戻ったらさっきまで居た部屋が赤くなっていたと話してくれた。

 

なんで?外に居たのは数分なのにそんな短時間で赤くなったの?

 

とにかく部屋を一度見てみたいなぁ、そう思い美桜に言ってみると部屋の鍵を渡してくれた

 

 

次に聞いたのはパパ活について

 

確認してみると本当にパパ活をしていたそう。どうして・・・

 

しかもそれがネットに出回ったせいで実家に帰りづらくなってしまったらしい。そんなことって、ひどいよ

 

「私が絶対なんとかするから負けちゃだめだよ!」

 

「うん、ありがとうあざみ」

 

そう美桜に言って私達は美桜の部屋に向かった

 

 

美桜の家に車で向かう途中情報交換をしているとジャスミンさんが気になることを言ってきた

 

「それにしても、なんでベットの下の男とアパートの廊下で鉢合わせるわけ?これまでずっと名前の通りベットの下から現れてたんでしょ?」

 

あ、もしかしてそれって・・・

 

「あ、あの実は私がベットの下を埋めたせいかもしれません」

 

「はぁ!?ベットの下を埋めた!?なんでそんな勝手なことを!」

 

柊木さんに初めて怒られてしまった

 

「すいません!早く美桜を安心させたくて」

 

「気持ちは分かるけどさ、専門家じゃない人が勝手に対策していい方向に向かうとは限らないでしょ、最悪被害がもっと酷くなってたかもしれないし。まぁ今回起きたことがベットを埋めたからとは限らないけど」

 

「そうですよね、すいません私・・・」

 

うぅ、やっぱり私じゃダメなんだ・・・

 

「そう落ち込むなって、これは今後の為の注意!あざみが悪いなんで俺もジャスミンも思ってない」

 

「そうだぞあざみー。わかんないことがあったら相談しな。そういうのは面倒じゃないから」

 

「すいません、ありがとうございます!柊木さん、ジャスミンさん」

 

部屋に着いたらベットの下元に戻しておかないと

 

 

美桜の部屋に着いた私達はまず赤くなった部屋を調べることに

 

まず目に付いたのは床に散らばっている本

 

ベットの下の男が散らかした?でも本だけ散らかすのはさすがに不自然な気もするけど・・・

 

触ってみると血は乾いていた。よく見てみると本全体が汚れていなくて床側の表紙は汚れていない

 

さらによく見てみるとしおりのように挟んであるちっちゃいメモ用紙を見つけた

 

えーと、21時・・・玄関に置?読めない。宅配のメモかな?

 

血は棚の中にまで飛び散っていており棚の一部だけ中身が無くなっていた。気になるなぁ

 

メガネを掛けてみると棚にムカデのような影が出でいた

 

なしナシ無し!虫とか無理だよー柊木さーん!

 

思わず柊木さんを呼んでしまった

 

 

柊木side

 

あざみに呼ばれ棚の方に向かうとヒィィと泣きながら震えてるあざみが

棚の方に指を差した

 

「あ、あれ見てください!虫です虫。私無理です〜追っ払ってください!柊木さん!!」

 

「いや、追っ払ってって言われても影だし。てかこれ人に見えるけど」

 

「え?た、確かになんなんでしょうこの影」

 

「沢山手足が棚にくっついてる?なにしてんだろ?」

 

「本を探すにしては不自然で不気味ですよね」

 

「あと俺は床に散らばった本だけどなんか違和感があるんだよな」

 

「私もです!本だけ散らかっているのも気になるし」

 

一度考えてみようそう言ってあざみと一緒に考える

 

あざみによれば美桜さんは本を落としたまま放置するような人ではない、そして床側には血はついていなかった、つまり・・・

 

「「"部屋が赤くなる直前に何らかの理由で本は棚から落ちた"」」

 

!あざみと考えるが一致したみたいだ

 

「そうです、きっとそうですよ柊木さん!」

 

「ああ、つまり意図的に落としたわけではないってことか」

 

 

あざみがもう一つ気になる影があるというので付いていくと玄関に一つ目の幽霊のような影が現れていた

 

影と同じ場所に立ってみると違和感を感じた

 

「あれ?どっかでこんな光景を見たような」

 

「私もそう思いました!それで考えてみたんです」

 

そう人差し指を立てて自信ありげにあざみが言ってきた

 

「きっとこれは"部屋が血で汚れた後に写真を撮影している痕跡"なんですよ!ネットに投稿された写真に構図が似ていますし!」

 

「確かにそうだね、センター長風に言えばgreatだよあざみ!」

 

「へへへー」

 

「でもそうなると分からないことがある」

 

「はい、なんで写真を撮ったんでしょう?見たかったのか見せたかったのか写真を撮った目的が分かりません」

 

「ああ、今後はそこも意識して調査した方がよさそうだね」

 

「はい!」

 

 

「2人とも進捗どう?」

 

ジャスミンが聞いてきた

 

「結構調べたつもりだけど男の正体や目的に直前繋がりそうなものは出てこないんですよ」

 

「あざみの言う通り。でもこうやって調査が煮詰まっていると・・・」

 

その瞬間あざみの携帯が鳴り響いた。

 

 

あざみside

 

柊木さんの予想通りセンター長さんから電話がかかってきた

 

今の状況をセンター長と整理していると男が美桜を狙っているならまた間違いなく出現するとのことだった

 

「あの、私に出来る事はありませんか?」

 

「やる気があっていいですね。では、今晩改めてこの部屋を調べてもらえませんか?」

 

「え?」

 

 

今私はセンター長さんの指示で夜遅くに1人で美桜の部屋にいる

 

「せせせセンター長しゃん、何でこんな真っ暗な中1人で美桜の部屋にいないといけないんですか!?帰っていいですか?」

 

「ダメです。ジャスミンには栄子さんの所に行ってもらっているのでこちらの分の手が足りません」

 

「ひ、柊木さんは!?柊木さんと一緒なら!」

 

「柊木さんには別件で調査をお願いしてます。まぁ、彼をこれ以上酷使したいのなら構いませんが」

 

「柊木さん調査を掛け持ちしているんですか!?」

 

「ええ、しかもとても危険な案件です。柊木さんに戻るよう連絡しますか?千里眼で見るかぎり今連絡すると最悪帰って来ないかもしれませんがよろしいですね?」

 

「ま、待ってください!分かりました!やります。それに美桜の事早く助けてあげたいので」

 

「よろしい。ではまず棚の上あたりの天井を調べてもらえますか?」

 

「棚の上あたりの天井?分かりました」

 

センター長さんに言われた天井を調べるために壁や家具に触れながら歩いていると部屋の明かりのスイッチを見つけた

 

「センター長さん電気つけますね!?」

 

「いけません!!」

 

センター長さんによればベットの下の男によれば出現条件には諸説あるらしくその中の一つが照明ではないかという説があるらしい

 

ギリギリつけずに済んでよかった

 

気を取り直して棚に向かい天井を見てみると四角い枠みたいな物かあった

 

「やはりありましたか、そこには・・・」

 

センター長さんがそう言いかけたとき天井からギシ!と音がした

ギシ、ギシ、ギシっとどんどん棚の上に近づいてくる

 

「センター長さん!い、今天井がキシんでいます!」

 

「あざみさん、隠れてください、はやく」

 

そう言われ私は急いでベットの下に隠れた

 

ベットの下からは男の足と斧を引きずっているのが見えた。

私は口を覆い体を動かさないよう必死だった

 

柊木さん・・・怖いけど柊木さんの事を考えると恐怖が少し和らぐ

 

そうしているといつのまにか男はいなくなっていた

 

男がいなくなったのでベットの下から出るとジャスミンさんから電話がかかってきた

 

「あざみー大変栄子さんの部屋真っ赤になってる」

 

「え!」

 

「とにかく迎えに行くから待ってて」

 

「はい!」

 

どうして栄子さんの部屋まで?

 

 

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