キミの支えになりたくて   作:飯即斬

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15話 闇から覗く目

 

あざみside

 

栄子さんの部屋が赤く染まった。そうジャスミンさんから連絡をもらった後向かえににきてもらい今は栄子さんの家に向かっている。

 

「ジャスミンさん!美桜は大丈夫なんですか!?」

 

「一応向こうの2人は大丈夫。このまま栄子さん家に向かうからSNS調査は任せるわ。この流れで誰の投稿を見ればいいか分かる?」

 

それはあの人の投稿しかないよね

 

「栄子さんの投稿です。部屋を真っ赤にされて何も発信しないと事はないと思うんです」

 

「おお、いいじゃん。それじゃあよろしく。聞き耳は立てとくからガンガン読んでって」

 

「はい!分かりました!」

 

栄子さんのアカウントを確認してみるとやっぱり投稿していた。

 

部屋はよく見えないかなり真っ赤になっている

 

次に見つけたのは美桜の裏アカを擁護している女についての投稿だった、正義感顔するなとか自分がパパ活出来ないから妬んでるだけだの散々な言われようだった

 

「擁護している女、これあざみーの事じゃないの?」

 

「え!そんな!私はただ美桜の事悪く言うのやめてほしいだけなのに」

 

「コイツらは誰かを叩いて盛り上がりたいだけ」

 

「どうして?・・・」

 

「叩ければなんでもいいんだよ」

 

「私もう一度みんなに説明します」

 

「やめときな、あざみーのやった事は悪いとは思わないけどやり方とやった場所はマズいと思った」

 

「マズいですか・・」

 

「アタシ等にはアタシ等のやり方があるでしょ?ラギッチも言ってたよ、ネットで抗議しても何も変わらない。あざみは今美桜さんの為に体を張って頑張っているんでしょって」

 

「そうですね!お二人の言う通りです!」

 

気を取り直して調査を進めていくと防犯カメラについて触れている投稿があった。なんと美桜が住んでいるアパートの防犯カメラの画像が出回っていて二つの画像が投稿されていた

 

一つ目はブーバーイーツぽい人の画像。時刻は23時15分となっていて

二つ目は電気工事業者ぽい画像で時刻は夜中の0時5分と表示されていた

 

 

多方情報は揃ったかな・・・でもこんな事になるなんて・・・

 

「どう?メンタルに相当きたでしょ?」

 

「・・・はい、でも私は私に出来る事を頑張ります!美桜の為にも!」

 

「そそ!その意気だぞ!あざみー」

 

 

柊木side

 

センター長から頼まれてた件を済ませて美桜さんの家にいるあざみの元に車で向かっているとジャスミンから電話がかかってきた

 

「もしもし、どうしたジャスミン、なんかあった?」

 

「ラギッチ!?やっと繋がった。大変!今度は栄子さん家が真っ赤になってる!」

 

「はぁ!?なんで栄子さんの家が!?」

 

「わかんない、とにかくアタシは今あざみーを迎えに行ってるからラギッチは先に栄子さんの家に向かって!」

 

「分かった!すぐ向かう!」

 

 

栄子さんの家に着いて部屋の中に入れてもらうとあざみ達が先についていた。

 

「ごめん、遅くなった」

 

「ひ、柊木さ〜ん!!」

 

部屋に入るなりあざみがわーんと泣きついてきた

 

「ちょ、どうしたなんかあった?」

 

「あざみーね美桜ちゃんの部屋で1人きりになってそこで例の男に襲われたらしいよ」

 

「な!あざみ!怪我は?変な事されなかった?」

 

「だ、大丈夫ですぅぅ、なんとかベットの下に隠れてやり過ごしましたからぁ」

 

「そうか、よかった〜」

 

まったく、センター長は・・・

 

「ジャスミン」

 

「ん?なに?」

 

「センター長は一度しばいた方がいいかもね」

 

「うん同感」

 

 

あざみが落ち着いてきたのを見計らい調査を開始した。今回も別々で調べようとしたらあざみが俺の背後から離れようとしなかった

 

「なにしてんの?あざみ?」

 

「い、いえこれはその、今回は一緒に調査した方が良いんじゃないかと思いまして・・・」

 

まだ恐怖が完全には抜けて無いみたいだな、仕方ないか

 

「分かった、今回は一緒に調査しよう」

 

「はい!」

 

そしてまずはあざみと一緒に影を追うことになった

 

 

最初の影はゴワゴワした服を着た影。奥の栄子さんらしき影と話しているようにも見える。さらには奥の血をばら撒いている影よりガッチリしている気もする。

 

 

次に栄子さんの影を挟み込むようにしている影を調べた。

よく見てみるとテーブルの上を荒らしているように見える。

 

もしかして何かの資料を探しているのか?血を撒く事以外に目的があったのかもしれないな

 

最後に血をばら撒いている影を調べた。

栄子さんの投稿によれば外食に行って帰ってきたら真っ赤になってたらしいのでそのときの痕跡だろう

 

「影はこれで全部ですね」

 

「そうだね、じゃあ次は栄子さん達に話を聞こうか」

 

「はい!」

 

影を調べ終えた俺達は栄子さんに話を聞く事にした

 

「栄子さん大変なときにすいません。話を聞いてもいいですか?」

 

「あら?柊木君にあざみちゃん、もちろんいいわよ」

 

仕事の事について尋ねた。例の作業服の件だ

 

「あの、作業服を着るような方と取引されてますか?」

 

「無くはないけど覚えてないなぁ。でも人材派遣の資料ならテーブルの上にあるわ。自由に見ていいわよ。」

 

「ありがとうございます、早速調べてみます」

 

栄子さんが言っていたテーブル上の資料・・・文字も判別出来ないくらいぐちゃぐちゃだな。かろうじて読めるのもあるけど・・・事務にエンジニアかな?作業服を着るような仕事ではないなぁ

 

「柊木さん!これ見てください!」

 

あざみに言われ彼女が持っている書類を見て見ると血の手形が付いていた。

 

誰かが触ったってことか?あ、他にもくっついてる書類があるな

 

破かないようにゆっくり剥がすと一枚だけ電気工事会社の書類があった

会社名を調べようとしたが電設の文字しか見えなかった

 

 

「机の上はこれで調べ終えたみたいだね」

 

「ですね、そういえば美桜はどこにいったんでしょう?栄子さん!美桜はどこにいるんですか?」

 

「いけない!今あの子自分の家に忘れ物したからって戻っているのよ」

 

「なんですって!柊木さんどうしましょう!」

 

「戻るしかないだろ!ジャスミン!急いであざみを美桜さんの家に連れてって!俺は自分の車で向かうから」

 

「分かった!いくよあざみー」

 

「はい!」

 

「待って!私も連れてって!」

 

「分かりました!ジャスミン、栄子さんも頼む!」

 

「分かった!任せといて」

 

 

 

あざみside

 

 

私達は急いで美桜の家に向かった。とりあえず美桜は無事だったので一安心!

 

とりあえず柊木さんを呼んでメガネを掛けて影を調べてみようかな

 

柊木さんを呼んで一緒に影を調べることにした私はまずベットのしたの影を調べてみた。

 

「柊木さん!ここにベットの下の男がいます!」

 

「ん?男にしてはなんか小柄じゃない?なんか背負っているし」

 

「え?あ!これさっきの私ですね!」

 

ってあれ?そういえば昨日男が出てくる前天井から音がしたけどあの時の影って天井裏に居たってことだよね?仮にそうだとしてどうやって降りてきたんだろう?

 

柊木さんに相談してみようかな

 

「なるほどねぇ、どこから降りてきたか・・・」

 

「はい、この部屋には梯子なんて無いし」

 

「男が出てくる直前までセンター長と電話してたんでしょ?何か言ってなかった?」

 

そう柊木さんに言われて思い出した。そうだよ確か棚の天井を見て見ろって言われたんだった

 

そう言われて棚を見てみると手足の動きが気持ち悪い影が居た

 

なんでムカデみたいに見えるんだろう・・・もしかして!

 

一度落ち落ち着いて考えてみよう

 

男は突然現れるけど一体どうやって?

 

「まずは美桜さんの部屋に現れた時の事を考えてみましょう。あざみさんがベットの下に隠れた時男はどこから現れましたか?」

 

う!センター長さんがまた頭の中に!

 

「天井が軋むって事はお化けじゃない限り天井裏に行けるルートがあるはず」

 

「念視で気になっている影がありましたね」

 

「気になっているのはムカデのように見える影。どういう理由で見えているんだろう?とにかく天井裏に出入りする方法がないか考えてみようかな、えーと」

 

"棚の棚板を足場にしてよじ登っていた"のかな?

 

たぶんそういう事なんだと思う!棚を調べ直そう!

 

棚をよじ登ってみるとダンボールで隠れた扉を見つけたので柊木さんに見てもらった

 

「おー本当だ、天井に扉がある。よし、ちょっと行ってくる」

 

そう言うと柊木さんが棚をよじ登り始めた

 

「ひ、柊木さん危ないですよ!男がいるかもしれないし」

 

「なら尚更あざみに行かせる訳には行かないよ、よいしょっと」

 

わ、私も美桜を守るために頑張らないと!

 

「柊木さん!私も行きます!」

 

「分かった。でもまず俺が安全を確認してからね」

 

「はい!お願いします!」

 

 

柊木さんが天井裏の安全を確認したので私も棚をよじ登っていくと真っ暗で埃っぽい空間が広がっていた

 

「あざみこれ見て」

 

柊木さんが指を刺した先にお弁当やお酒などの空き缶があった

 

「これって前に住んでた人のゴミって感じではないですね」

 

「うん、弁当の賞味期限も最近のだしね、間違いなくここに男が居たんだよ」

 

さらに奥を調べてみると下から光が漏れていた

 

「これ美桜の部屋の光ですかね?こんな隙間があるなんて」

 

「美桜さんが感じていた視線ってここからだったのかもね」

 

さらに奥の方を見てみると服が置いてあった

 

株式会社伊東電設サービス?これって栄子さんの部屋にあった取引先の資料にあった会社じゃ?偶然かな?降りてみんなに伝えてなきゃ

 

柊木さんと天井裏から降りたら棚の近くにジャスミンさんが待っていた

 

「お疲れ2人とも、その顔じゃ色々と分かったみたいだね」

 

「確実に男が潜んでいた痕跡がありました。美桜達にも色々確認しようと思っています」

 

「いや、そろそろ頃合いだと思う」

 

「センター長さんからまた電話がかかってくるって事ですか?」

 

「このタイミングだとただの電話じゃないと思うけどまぁ大丈夫だから」

 

じゃあ何の電話なんですか?そう言いかけた時携私の携帯が鳴り響いた

 

「はい!もしもし」

 

「どうも、お疲れ様です」

 

「お、お疲れさまですセンター長さん」

 

「すいません私まだ答えに辿り着いてなくて」

 

「何を謝っているのか分かりませんがこれから"解体"を始めますよ」

 

「解体ってこの前柊木さんが言っていた?でもどうやるんですか?」

 

「説明は後です。あざみさん皆さんを集めて・・・おっと柊木さんが集めてくれたみたいですね。流石柊木さん」

 

「あざみさん、今からお話しすることは全て皆さんに伝わるようにしていただきたい」

 

「分かりました」

 

「皆さま改めまして、都市伝説解体センターセンター長の廻屋渉です。案件を完了するまでに必要な項目が残すところ解体のみとなりましたので最後のご協力をお願い申し上げます。これはご依頼頂いた案件の最終確認になりますのでお立ち会い願います」

 

「まずは福来調査員並びに柊木調査員これまでの調査お疲れ様です。さて、今回の案件には大きな問題点が4つあります」

 

え、4つもあるの?

 

「ベットの下の男はどうやって出現したのか、その目的は?その正体は?そもそも一体何なのか、全てを見極めよ!」

 

そうセンター長さんが意気込むとダイヤル式のような物が現れた

 

「こ、これは!なんですか!?」

 

「あまり大袈裟にしない方が良いかもしれません。これは私達と柊木さんにしか見えていませんので」

 

「え?」

 

天眼錠(アイ・オープナー)。念視や千里眼、サイコメトリーのような視るチカラを持つ者にしか見ることはできません。さぁベットの下の男の解体をしましょう」

 

「ではあざみさん、調査の結果、男はどこから出現したと分かりましたか?」

 

「天井裏から出現していた痕跡がありました!そこに居た痕跡もそこから出入りしていた痕跡も見つけています!」

 

「great!その通り。男は天井裏に潜み美桜さんを襲うタイミングを見計らっていたのでしょうね」

 

「では次に、美桜さんに付き纏うベットの下の男の目的とは何だと思いますか?」

 

「多分美桜を怖がらせたいだけだと思います」

 

「excellent!そう殺すタイミングはいくらでもあったにも関わらずそうしなかった事をみると間違いないでしょう。ベットの下にあった人形もそういう目的でしょう」

 

「次に参りましょう。本案件の調査で追っている男とは一体どのような存在でしたか?」

 

 

「恐らく実在する人間だと思います」

 

「ではその実在する男の正体は何だと思いますか?」

 

「待ってください、そう言われても怪しい人が1人じゃないので」

 

「じゃあ1人ずつ振り返ってみようか」

 

柊木さんがそう提案してきたのでお願いする事にした

 

「まず1人目、美桜さんが気にしていたストーカー、2人目はあざみとジャスミンがSNS調査で見つけた防犯カメラに映ったブーバーイーツの配達員、最後に同じく防犯カメラに映った作業着を着た工事業者、この3人かな」

 

「柊木さん助かりました!これで分かると思います!」

 

「考えはまとまりましたか?ではもう一度お聞きします。実在する男の正体は何だと思いますか?」

 

「工事業者の男です。天井裏に帽子や上着が落ちていました」

 

「excellent!そうです。ベットの下の男の正体は工事業者よ格好の男そう考えて間違いないでしょう」

 

「さぁ、次か最後にして最大の疑問です。工事業者の格好の男が天井裏に潜むためには一体どのような方法で侵入したと思いますか?」

 

「それはきっと誰かが侵入の手助けをしたんだと思います」

 

「brilliant!えぇ、それ以外に考えられません。」

 

「でも確か防犯カメラの映像は夜中の12時5分でしたよね。美桜さんが交番に駆け込んだのは確か・・・」

 

「夜中の12時くらいです・・・あれ?」

 

柊木さんの問いに美桜が不思議そうに答えた

 

あれ?それっておかしくない?

 

「そう、美桜さんが交番に駆け込んだのとほぼ同じタイミングでアパート入り口の防犯カメラに映っている。ずいぶんタイミングがおかしいなことになっていますね。あざみさん、この事から導かれる男の共犯者とは一体誰でしょう」

 

もしかして・・・そんなまさか!

 

柊木さんをチラッと見るとこっちを見て頷いた。どうやら柊木さんも辿り着いたみたい

 

「栄子さん・・・です」

 

「fabulous!よくぞ成し遂げました。全てが解き明かされる」

 

 

    体ーー

ーー解

 

 

「ベットの下に男がいると言う発言こそ男を部屋に潜り込ませるための合図だったのではないでしょうか」

 

「そんな、本当に栄子さんが」

 

「ちょっと証拠もなしになに勝手なこと言ってんのよ!美桜あなたこんな胡散臭い連中のこと信じるわけ?」

  

栄子さんがカリカリしているとセンター長が信じられない事を言った

 

「これはあくまで推測ですか、美桜さんにずいぶんと高価な物件を進めようとしていますね?その家賃を彼女にどうやって払っていけと?過去の経験を活かしてパパ活を再開される気でしたか?あなたの就活コンサルタントの経験を活かして付き合いのある社長らを相手に・・・」

 

「パパ活の斡旋をされている。え?本当なんですか栄子さん」

 

「はぁ!?さっきからなんなの?あんた脳みそ足りてないんじゃないの!?あざみだっけ?私に楯突こうなんてどういうこと!?このブス!!」

 

「ひっ・・・」

 

「証拠も無しに犯人呼ばわり!?冗談じゃないわ!」

 

こ、こわい、どうしよう・・・

 

「そうだぞ、あざみ」

 

柊木さん??

 

「栄子さんみたいに有名な人がこんな馬鹿げた事するはずないだろう?しかも胡散臭い俺達に見破られるような間抜けな事しないさ。そうですよね?栄子さん?」

 

柊木さん私を庇って!?

 

「も、もういいわ!私は忙しいのよ帰る!」

 

そう言って栄子さんは帰っていってしまった

 

あれ?栄子さん何か落としていったみたい、このカードって!

 

そんな事より美桜大丈夫かな?

 

「美桜ごめんね、あんなことになって」

 

「うんもう大丈夫。大丈夫」

 

「え?でも何が・・・そうだ!預かってた人形は私達が処分しとくから安心して」

 

人形のことに触れると一瞬美桜の様子がおかしくなった

 

「そうね、処分しなきゃ全部キレイにね」

 

「部屋片付けるの手伝おうか?」

 

「ううん、あざみはもう帰って。今までありがとう」

 

「え、でも」

 

「あざみーそろそろ帰るよ」

 

「ジャスミンさん!まだ何も解決してないです」

 

「前にも言ったよね、センターとしての仕事はここまで。美桜ちゃん自身ももう大丈夫って言ってるならアタシらがこれ以上介入する余地はないわな」

 

「でも私事件は終わってないと思うんです」

 

「え!」

 

 

柊木side

 

あざみにどうしてもと頼まれ、車を飛ばし栄子さんの家に向かうとフードを被った何者かが栄子さんにナイフを振り下ろそうとしていた

 

俺は急いでナイフを持った人物を取り押さえようとしたがナイフの刃が左腕に掠って少し切ってしまった。

 

なんとか手からナイフを引き剥がして遠くにナイフを蹴り飛ばした

 

「おとなしくしろ!」

 

そう言いながらフードを取るとナイフを持った人物は美桜さんだった

 

「み、美桜!どうして?」

 

栄子さんは腰を抜かしたらしく立てないでいた

 

「柊木さん!美桜は?大丈夫ですか!?」

 

すぐにあざみも美桜さんのそばに駆けつけて来た

 

「美桜、どうしてこんな事を」

 

「あざみが教えてくれたんだよ?あざみの言う通りにやったらその通りになったよ」

 

「え?何の話?」

 

「こうも言ってたよ、私はもうどこに行っても興味の目を向けられるから何をしようが一緒だって」

 

「言ってないよ!私がそんな事言うわけないでしょ!?」

 

「あ、あれ?あざみじゃなかったのかな。まぁどうでもいいや、全部SNSに晒されちゃったからもう実家にすら帰れない」

 

「美桜!落ち着いて!」

 

「あざみ、私は、私は!」

 

マズいパニックになっている、何とかしないとと思い、美桜さんの意識を堕そうとしていると

 

「あざみー、ラギッチー大丈夫?!」

 

ジャスミンが警察を呼んで駆けつけてくれた

 

 

あざみside

 

美桜が警察の人に連れて行かれるのも見送った後、私はジャスミンさんに車で送って貰っていた。

 

柊木さんは先に自分の車で帰って行った。

 

「まーた勝手なことしてくれたな。しかもラギッチまで巻き込んで軽く怪我もさせて」

 

「すいませんジャスミンさん、私が美桜の家にいる時点で気づいていればあんな事にはあらなかったのに」

 

「あーもう落ち込むなって。その無茶のおかげで最悪の事態は回避できたんだからさ、それとラギッチには今度しっかり改めてお礼言っとけよ、アンタの無茶に答えてくれただけじゃなくて怪我をしてまで美桜ちゃんにあれ以上の罪をきさせずに済ませたんだから」

 

「はい、感謝してもしきれません」

 

何かお礼しないとなぁ

 

「お、始まったか」

 

「何がです?」

 

「都市伝説解体センターのチャンネルの配信が始まった」

 

ジャスミンさんがそう言うと車のナビに仮面をつけたセンター長さんが映し出された。

 

配信の内容は今回私達が調査したベットの下の男でさっきセンター長さんに報告したこととは違った内容でセンター長さんは語っていた。

 

「なんか報告したことと違いませんか?」

 

「いつもこうだよ。こんなふうに調査したことが程よくエンタメ風に配信されていくわけ、そうすると今回好き勝手言ってた奴らも納得してそれ以上は何も言わなくなるんよ。つまり、美桜ちゃんのこともすぐ誰も言わなくなるよ」

 

「美桜の噂、早く無くなるといいな」

 

「どうせすぐ飽きてまた別の餌に食いつくでしょ、そろそろセンターに着くから降りる準備しといて」

 

「はい、ありがとうございます」

 

センターに戻った私はセンター長さんと今回のことを話していた

 

「今回は実に面白い結末でしたね」

 

「美桜があんな事になったのに面白い結末だなんて言わないでください」

 

「美桜さんが心配ですか?柊木さんの活躍もあり彼女は不起訴でしょう」

 

「栄子さんはお咎め無しなんでしょうか?不公平です」

 

「ええ、不公平ですね。ですがお咎め無しとはならないと思いますよ?実際、栄子さんは行方不明だそうですよ。それより早く見せてくれませんか?あざみさんの持つカードを」

 

あれって栄子さんが落としたカードの事だよね千里眼で見てたんだ

 

「・・・はいこれです。」

 

「ほぉ、これは。よく見て下さい。このカードまるで美桜さんに起こる悲劇を予言してたような絵柄じゃあないですか」

 

「あの何なんですか?このカード」

 

「これはイルミナカード、予言のカードと噂されています」

 

「予言のカード!?」

 

「7年前もあったんですよ」

 

「あのセンター長さんそのカード」

 

「この世の"崩壊"や"停止"を予言するカードもあるそうなので保有者の末路が気になりますね。全ては動き始めました。では今日はこれで」

 

センター長さんとの会話を終えてジャスミンさんに家まで送ってもらうことに。その道中センター長さんと話したことをジャスミンに伝えていた

 

「予言を信じるかって?いい内容なら信じるよ悪い内容はしらんってそれイルミナカード!?なんでアンタが?」

 

「ジャスミンさん、私いつからこのカード持ってたんでしょう?」

 

「はぁ?アタシが知るわけないじゃんか」

 

「そ、そうですよね、すいません変な事聞いて」

 

「別にいいけど、あ、そろそろ着くよ」

 

そう言うと私の家の近くまで来ていた。

 

「あざみーお疲れ!また来週!」

 

「はーい、お疲れ様です!」

 

ジャスミンさんの車を見送った後私は帰路に着いた

 

あれ?なんかすごく眠くなって・き・・た・・・

 

 

 

 

ジャスミンside

 

「止木です。センターに入った新人の件ですか例の事件とは関係ないかと」

 

「・・・」

 

「廻屋ですか?まだ尻尾を出しません、柊木も同様です」

 

「・・・」

 

「はい、では失礼します」

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

「貴方様のご命令通りあの女を連れて来ました。今は薬で眠っております」

 

「素晴らしい!きっとあの方もさぞお喜びになるでしょうこれで貴方も我等の一員です。ともに世界の崩壊と審判を見届けましょう」

 

 

 

 

 

 

 

柊木side

 

夜ご飯を食べてなかったのでコンビニで適当に買って家に戻ってきた。

 

玄関を開けるとそこにはいつもの靴があった。それを見て思わず笑みが溢れてしまう。

 

靴を脱ぎリビングにいると彼女はそこに居た。

 

「おかえり、ずいぶん遅かったね」

 

ほぼ無表情で出迎えてきた。できればもう少し笑って欲しい

 

「ごめん、コンビニに寄ってたから、芋けんぴあるけど食べる?」

 

「食べる」

 

芋けんぴを渡し2人で並んでご飯を食べた。

 

ご飯を食べ終えて、片付けをしていると背後から抱きついてて

 

「ねえ、彼女とは上手くやれそう?」

 

どこから不安気に聞いてきた。

 

「ああ、いい関係を築けてると思うよ」

 

「そう。ねぇ、私と彼女どっちがいいの?」

 

 

「そんなのキミに決まっているだろ?」

 

「フフ、そうだよねそうにきまっている」

 

そう言いながら俺を抱きしめる力が強くなる。だけど今は・・・

 

「あの、皿、洗いにくいんだけど・・・」

 

「ダメ、しばらくこのままでいて」

 

「しょうがないなぁ」

 

「ふふ、嬉しいくせに」

 

「う、うるさいなぁ・・・全く、もう少しだけだぞ?」

 

「うん、ありがとう」

 

それから解放されたのは30分後のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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