柊木side
今日はセンターの仕事が休みなので家でゆっくりしているとあざみから電話が掛かってきた。
「もしもし、どうしたあざみ?」
「あ、お休みの日にすいません!柊木さん今日は何がご予定あったりしますか?」
「特にないけどどうして?」
「いえ、こないだの美桜の件で是非お礼をさせてほしいなぁと」
気にしなくていいのに、そう言おうとしたが折角の好意なので有り難く受け取る事にした
「そう?そういう事なら有り難く受け取とらせて貰おうかな」
「ホントですか!?じゃあこの後10時に駅前で待ち合わせでも大丈夫ですか?」
「オッケー、じゃ楽しみにしてる。また後でね」
「はい!お待ちしてます!」
電話を切り、外出用の服に着替えてから待ち合わせ場所へと向かった
あざみと待ち合わせをしている場所に行くとすでにあざみはきていた
時計を見てみると9時40分・・・いつから来てたんだろう?
「あ!柊木さーんこっちですよー」
こちらに気づくとあざみは手をブンブンさせて呼んできた
「ごめん、遅くなって」
「いえいえ、私も今きたところです」
「どうする?予定より早いけど、てか、どこに行くの?」
「へへへー この近くに最近新しくカフェがオープンしたんですけどそこのご飯やスイーツが美味しいらしいんです!なので是非!私に奢らせて下さい!」
そう言ってカフェのチラシを見せてきた。確かに美味しそうだ
「いいね、じゃあ今日はご馳走になります!」
「はい!任せて下さい!」
そして俺達は歩いてそのカフェに向かった
カフェに着くとオープン前だというのにもう列ができていた
「ひゃー結構並んでますねぇ」
「ね、早めにきて正解だったかも」
それから15分程で店内に入ることができた
「見て下さい!お芋パフェにお芋ケーキ!お芋盛り沢山です」
店内に入りメニューを見るなりあざみはデザート欄に夢中になっていた
「どれも美味しそうだなぁ、柊木さんは決まりました?」
「ん?ああ、この芋を使ったサンドイッチにするよ」
「うわーそれも美味しいそうですね!どれにするか迷っちゃうなぁ」
それはそれは真剣な顔つきでメニューを吟味するあざみ、調査の時より真剣な気がするのは気のせいだろう、きっと
5分程悩んだ末にあざみはお芋パフェを頼みそれと一緒に俺もサンドイッチを注文した
「お待たせしましたーお芋を使ったサンドイッチになります」
俺の方が早くきてしまったのであざみのパフェがくるのを待っていると遠慮せず先に食べて下さいっと言ってきたので1つ食べみた
「!うっま!」
めちゃくちゃ上手い、正直ここまで美味しいとは思わなかった
どんどん口が進み5個あったのが残り1個になってしまった
一旦手を止めるとあざみがこちらをじーと見つめていた
「どうした?そんなに見つめて」
「いえいえ!なんでもないです」
「・・・食べる?」
「え!いいんですかぁ!?」
顔をパァァとさせて食いついてきた
「やっぱり食べたかったんだ、はいどうぞ」
「ありがとうございます!・・・うーんおいしい!」
あざみがサンドイッチを堪能しているとパフェが届いた
「美味しいすぎる〜、柊木さんも食べますか?」
「うん、貰おうかな、・・・おいしい!」
「ですよね!あっという間に食べちゃいそう」
そう宣言した通りあざみは5分も掛からず食べ切ってしまった。
トイレから戻ってくるとあざみがメニュー表と睨めっこをしていた
「むむむ、どうしようかな」
「そんなにメニューを見てどうした?」
「ピ!柊木さん、脅かさないで下さいよー」
「ご、ごめん」
普通に声かけただけなんだけどなぁ
「で、何やってたの?」
「いや、そのぉ、メニューを見てたら別のも食べたくなっちゃまして〜でもこれ以上食べるとその、カロリーが・・・」
なるほどね、それなら
「じゃあ俺と半分こするってのはどう?それなら沢山食べれるでしょ」
「いいんですかぁ!?やったーありがとうございます!」
そしてあざみはお芋を使った品を頼みまくり俺の腹は芋で埋め尽くされる事になった
一通り食べ終えて休憩を挟んだ後、会計するためにレジに向かった
「お会計8000円になります」
「あの、このチラシのクーポンって使えますか?」
あざみが取り出したのは駅前で見せてもらったチラシに付いていたクーポンだった
「はい、使えますよ。こちらはカップルの方にはさらに割引しておりますので・・・6500円になります!」
「か、かぷ!は、はい」
「ありがとうございましたー」
カフェを出て近くのベンチで一息付いていた俺達だったがあざみの様子が変だった
「柊木さん、さっきはその・・・」
「ん?何があった?」
「さっき、お会計している時にか、カップルと間違われたじゃないですか、なのでその」
「ん?ああ、あれね。別に嫌だったとは思ってないよ」
「そ、そうですか?良かったです」
「よし、今日はありがとう!ご馳走さまでした。楽しかったよ」
「私もです!」
「またこようね」
「は、はい!」
「送っていくよ」
「大丈夫です!今日はありがとうございました!来週もよろしくお願いします!」
「ああ、また来週ね」
あざみを見送った後、俺も家に帰る事にした
・・・ずっとこちらを見ていた金髪お団子ギャルの事は気づかなかった事にしておこう
自宅にて
「おかえり、お土産あるよ」
「お!何を買ってきてくれたの?」
「高級芋けんぴ」
「・・・ありがとう。ねぇ、なんか怒ってる?」
「別に?もうずっと芋食べてれば?」
「ごめんて」