キミの支えになりたくて   作:飯即斬

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いつも誤字の修正ありがとうござます。

大変助かっております






17話 婚活

 

柊木side

 

「柊木さん、婚活しませんか?」

 

はぁ?休日に呼び出しといて何言ってんだこの人は

 

「センター長、急になんですか?婚活って、話が見えないんですけど」

 

「実は今回の案件の調査先が婚活パーティーの会場みたいなので婚活がてら調査をして頂けないかと思いましてね」

 

「婚活はともかくどんな依頼なんですか?」

 

「依頼によれば会場で人が消えるという噂があるようで、それを調査してほしいとの事です」

 

「なるほど、俺達向きの仕事ですね」

 

「ええ、実に興味深いですねぇ。いったい何が待ち受けているのやら」

 

あれ?これ行かなきゃいけない流れになってない?

 

「・・・ちなみにセンター長は婚活しないんですか?」

 

「私ですか?生憎この姿ですので難しいかと。それに、女性を追いかけるより都市伝説を追いかける方が好きですからね」

 

「はぁ、分かりました。婚活は今のところ俺も興味ありませんが受けます」

 

「そう言ってくれると思いましたよ、頼みましたよ柊木さん」

 

「あ、そういえばそういう場ではタキシードとか着ないといけないんですよね?俺持ってないんですけど」

 

「仕方ないですねぇ。センターの経費で購入して構いませんよ」

 

「うっし!ありがとうございます、センター長!」

 

 

センターを後にした俺はそのままタキシードを買いに行くことにした

 

のは良いんだけど・・・

 

「ジャスミンさん!見て下さい!これ可愛いですね!」

 

「おー猫柄のネクタイかぁ、良いじゃん!」

 

なんでこの2人もいるの??

 

どうやらセンター長が連絡したらしい。せっかくの休みの日に何やってんだろうか、この2人は

 

「ラギッチ!どれ買うかもう決めた?」

 

「い、いや、まだだけど・・・って2人とも何やってんの?2人も今日は休みのはずでしょ?」

 

「センター長から連絡がきて面白そうだったからきた」

 

「わ、私は暇だったからです!」

 

はぁ、静かに買い物したかったんだけどなぁ

 

 

「ラギッチ、これとか良いんじゃね?好きっしょ?こんな感じの奴」

 

そうジャスミンに薦められたのはシンプルなデザインの物だった

 

「うん、良いねこれ、これにしようかな」

 

「試着してみなよ」

 

ジャスミンがそう言うので試着室に行こうとすると次はあざみが服を持ってきた

 

「柊木さん!これなんてどうですか!?きっとお似合いですよ!」

 

そう自信満々で持ってきたのはフリフリの派手なスーツだった

 

「・・・試着してくるわ」

 

「いってらー」

 

「2人とも無視しないでくださーい」

 

 

試着室に入り着てみるとちょうどよくフィットしてなかなか着心地が良かった

 

「2人とも、どうかな?俺、これにしようかと思うんだけど」

 

「似合ってんじゃん、馬子にも衣装って奴だね」

 

「それ褒めてないし、分かってて言ってんだろ」

 

「うそうそ、良いと思うよ、ねぇ、あざみー」

 

「はい!凄くお似合いですよ!」

 

「2人のお墨付きも貰ったしこれにするか」

 

 

試着室に戻り着てきた服に着替え直し、レジに持って行った

 

 

次の日

 

昨日買ったタキシードに着替えて、いつもより髪型をガッチリと整えたりしていると家のチャイムが鳴った。

 

ジャスミンが迎えに来たみたいだ

 

助手席にはあざみが乗っていたので今回は後部座席に乗っている

 

「ラギッチ、もしかして緊張してる?婚活なんて初めてだもんね」

 

ジャスミンがニヤニヤしながら聞いてきた

 

「確かに婚活はした事ないけど今日はあくまで怪異の調査だからね、そういう意味では特に緊張はしてないよ」

 

「なーんだ、つまんねーな」

 

「そういうジャスミンはどうなの?結婚とか興味あるの?」

 

「ない。めんどーだし。そもそも良いと思う男があんまりいないし」

 

「そっか、あざみは?」

 

「私ですか?いつか出来たらなぁーとは思いますよ。柊木さんは結婚とか考えるんですか?」

 

「俺?まぁ、俺もいつか出来ればとは思うよ、無理かもだけど」

 

「そんな事ないですよ、柊木さんなら素敵な人ができますって」

 

「そう?ありがとう」

 

そんな会話をしていくうちに1時間程で会場の前に着いた

 

 

 

ここで人が消えてるのか、そんな感じ全然しないけど

 

まぁ、とりあえず行ってみるか

 

「じゃあ、行ってくる」

 

「アタシらはここで待ってるから」

 

「気をつけて下さいね」

 

そう2人に見送られながら俺は会場へと向かった。

 

 

 

あざみside

 

 

柊木さんを見送った後私とジャスミンさんは車の中で待機していた

 

それにしても柊木さんタキシード似合ってたなぁ、写真でも撮っておけばよかったかも

 

そんな事を考えながら車のドア側に寄りかかっているとジャスミンさんが話しかけてきた。

 

「あざみーってさ、ラギッチの事好きでしょ?」

 

「え!それは、その、なんというか」

 

「隠すなって、ラギッチへの態度を見れば分かるって」

 

「そんなに分かりやすいですか・・・」

 

まさか気づかれてたなんて・・・美桜にもすぐバレたしそんなに分かりやすいのかなぁ?

 

そういえば、ジャスミンさんは柊木さんの事どう思ってるんだろう?

ちょうど良い機会だし聞いてみようかな

 

「ジャスミンさんは柊木さんの事どう思いますか?」

 

「アタシ?うーん、あざみーみたいに恋愛的に好きとかは無いかな、いい男友達って感じかも。まぁ、いい奴だしモテるのも納得かな、中々いないぞあんな男」

 

よかったー、ジャスミンさんはあくまで友達として好きみたい

 

「ですよね!優しいし、頼りになるし、いざって時守ってくれるし、それに・・・」

 

「ちょ、ストップ、ストップ!こっちが恥ずかしくなってくるって!」

 

「す、すいません」

 

いけない、つい漫画を描いていた時みたいに熱くなっちゃった

 

「あ、でももしかしたら今回の調査で彼女作ってくるかもね。場所が場所だし」

 

「え!そんな!私、今からでも参加してきます!」

 

そんなの絶対ダメ!!そうなる前に阻止しないと

 

「ちょ、冗談だって、今回は仕事で来てるんだからラギッチに限ってそんな事にはならないって」

 

「そ、そうですよね!」

 

「うん、だから大人しく待機してな」

 

「分かりました!」

 

・・・大丈夫だよね。

 

 

柊木side

 

 

会場の調査を終えてジャスミン達の元へ戻ってきた

 

結果といえばセンター史上最高にくだらない物になってしまった

 

人が消える理由・・・それは、会場でいい雰囲気になった男女が主催側に黙って会場裏のホテルに行っていたのが原因だった

 

この結果を聞いてジャスミンは爆笑している

 

依頼者に報告しなければいけなかった俺の気持ち考えろ!

 

あざみもあざみで顔を下に向けてるし、あ、ちょっと笑ってる!

 

「で、ラギッチ、いい人はいたん?」

 

「ん?何人かからは話かけられたけどテキトーに相手して終わったから何もなかったけど?仕事中でもあったし」

 

「ふーん、ラギッチに春が来たって思ったのに」

 

「余計なお世話だっつうの」

 

「ね!ちょっと寄り道していい?」

 

「いいけど、どこに?」

 

「あざみーは?」

 

「私も大丈夫です!」

 

「実はラギッチが調査している間に美味そうなラーメン屋見つけてさ、皆で行かん?」

 

ラーメンか、久しぶりに食べたいかも

 

「俺は良いよ、久しぶりに食べたい」

 

「私も食べたいです!」

 

「よっしゃ、じゃあいくぜー」

 

 

 

「うーんいい匂い!」

 

10分程移動しラーメン屋に着くと車越しでも美味そうな匂いがしていた

 

「ますますお腹減ってきますね!」

 

あざみもお腹空いているみたいだな

 

店に入り席にテーブル席に座る。ジャスミンが1人で、反対側に俺、なぜかその隣にあざみが座ってきた。

 

あざみの方を見るとこちらを見てニコッと笑ってくる。

 

それとなんか周りからジロジロ見られているような・・・

 

そう考えているのを感じ取ったのかジャスミンが自分の服をチョンチョンと指で指した

 

 

あ、タキシード着て女子2人とラーメン食べてたらそりゃ目立つか・・・

 

 

ラーメンを食べ終え店を出るとあざみが皆で写真を撮りましょうと言ってきた

 

ジャスミンはそれにノリノリで答えて2人はツーショットを撮っている

 

「ほら、ラギッチも、今度は3人で撮ろ!」

 

ジャスミンに呼ばれたので俺も参加、俺を真ん中に3人で撮った

 

後で写真送って貰おう

 

「次はあざみーとラギッチの2人で撮ったら?」

 

ジャスミンがそんな事を言ってきた

 

あざみの方も撮る気満々なので2人で撮ることにした

 

 

何枚か写真を撮ってからジャスミンに車で送ってもらい家に帰ってきた

 

ふと立ち鏡に映った自分を眺める。我ながら結構いいんじゃない?

 

そうだ!アイツにも見せてみよう。きっと驚くぞ!

 

 

彼女が帰ってきてタキシードのままリビングで出迎えるとそのままソファーに押し倒され何枚も写真を撮られた

 

 

そのせいで次の日は寝不足で出勤する羽目になった

 

 





「ねぇ、なんでネクタイ引っ張るの?」

「キミは私の物だって実感できるから、嫌?」

「嫌じゃないね」

「じゃあ、いいよね?」

「はい」
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