柊木side
昨日あざみから電話があり、センター長に話があるのでよければ一緒にきて下さいと頼まれた。
なんでも前回のベットの下の男の調査の時に栄子さんが落としたカードと同じようなカードを持っているのでセンター長にその事を報告したいらしい。
おそらく前にセンター長が言っていたイルミナカードのことだろう。あざみの持つカードに興味が出たので一緒に行く事にした。
ー同日・センターの屋上ー
「解体の後に栄子さんが落としたというこのカード"闇から覗く目"、なぜ栄子さんが持っていたのか気になりますが、今はあざみさんの持つカードに興味がありますね」
「はい、これです。誰に貰ったかは覚えてないんですけど、ずっと鞄にしまっておくのはよくないと思いまして、へへへ」
へへへ、で済ませていいのか?それ
「ほぉ!これはこれは」
「あ、あの、そのイルミナカードにはどんな予言があるんでしょうか」
あざみが震えながらセンター長に聞く
「これは"崩壊と審判"のカードと紹介されています」
「紹介されています?誰かが本でも出しているんですか?」
あー、もしかして例のサイトのことを言ってんのか
「センター長、もしかしてSAMEZIMAのことですか?」
「柊木さん、よく知っていましたね。センターの長として嬉しい限りですね」
「SAMEZIMA?なんですか?それ」
「SAMEZIMAというのはダークウェブ上に存在するコミュニティサイトのことです。そこで全7種類のイルミナカードが紹介されているんです。あざみさん、あなたのカードも含めてね」
「柊木さん、ダークウェブってなんですか?」
「そーだなぁ、普通に検索しても辿りつけない特殊なサイトかな」
「はぇーそんなサイトがあるんですねぇ」
「SAMEZIMAには陰謀等を嗜む者が集まってくるんです。そしてそんな彼らをこのサイトでは"ジマー"と呼ぶようです」
「は、はあ、ジマーさんですか」
「そんなジマーが待ち望む未来、それが崩壊と審判。あざみさんのカードはそれを予言しているようですよ。ジマーはそれを"グレートリセット"と呼んでいます」
「ぐ、グレートリセット??」
「崩壊と審判にはそれが描かれているという噂ですよ」
「なんでそんなカードを私が?で、でも、あくまでただの予言ですよね?実現するかどうかは・・・ですよね!?柊木さん!」
「え!あ、ああ、たぶん・・・ね」
「た、たぶんってなんですか〜」
「予言の審議はあざみさんを観察してれば分かるでしょう。さて、今日の依頼について伝えておきます。今回の依頼は幽霊の存在を明らかにしてほしいという配信者さんからの依頼です。頼みましたよ、あざみさん、柊木さん」
あざみside
「うぅぅ、崩壊しゅる、審判が・・だり、ほう、ぎ、ぎく」
「いつまで寝てんの。あと寝言激しいし」
は!!私、いつの間に!
「ご、ごごご、ごめんなさい!」
「まったく、ラギッチが運び込んできてからずっと寝言言ってたぞ」
「え!柊木さんが!」
私ってば、なんでそんな大事な時に寝てるの〜
「柊木さんもすいませんでした。重かったですよね?」
「ん?いやそんなことなかったよ」
「そ、そうですか?よかったです、へへへ」
ふぅ、最近お芋食べ過ぎて少し体重増えてたから心配したけど大丈夫だったみたいでよかったー
そうだ、今回の案件について詳しい聞いておこう
「ジャスミンさん、今回の案件ってどんなですか?」
「今回は動画配信者が調査対象。配信がきっかけでちょっとした騒ぎになって、その配信者がウチに目を付けたみたい。えーと今回の依頼は確か・・・」
「幽霊の存在を明らかにする、確かに俺たち向けだねこれは」
「じゃ、じゃあもしかしてその配信者さんって、オカルト系を扱ってたりします?」
「そ、説明が省けて助かるわー」
え!当たっちゃった!そんなー
「登録者80万人くらいの心霊動画配信者で歴も結構長いらしいよ、俺もたまに配信観るし」
「え!ラギッチそんなの観るの?意外!」
「意外って、俺たち都市伝説解体センターの調査員なんだけど?そういうのをチェックするのも仕事のうちだろ!」
「うへー真面目かよ」
「悪かったな!真面目君でよ!。とにかくあざみ、着くまでに最新の動画チェックしといて」
「は、はい分かりましたぁ」
柊木さんに言われた通り動画を観てみる。
動画にはキノコヘアの男性が男の人が映っており暗い部屋でメアリー、メアリー、メアリーと3回呟いた瞬間、後ろの窓にこの世と思えない何かが映っていた。
「ゆゆゆ、幽霊!ホンモノなんでしょうか!?」
「今SNSではその話題がトレンドになってる。ってことでSNS調査よろしくあざみー」
「はぃぃぃぃ!分かりました〜」
うぅ、幽霊なんて勘弁してよ〜
「問題の投稿のURLをあざみのスマホに送ったからそこから噂の展開を追ってみて」
「あの、どんなとこを調べればいいんですか?柊木さん」
「何でもラギッチに聞けば教えてくれると思うなよ、少しは自分で考えてみ?」
「だそうだよ、なーに、あざみなら大丈夫さ」
そう言われて少し考えてみる・・・
「どんな幽霊が出た、とかでしょうか?」
「そうだね、でももう一声欲しいかな」
「もう一声、ですか・・・」
なんだろう?幽霊の特長の他に必要な情報は・・・
「じゃあ、特別にヒント。肝試ししようってなってどんな幽霊が出るかだけ分かっても肝試しにはならないよね?」
「あ!どこに幽霊が出現したとか、出現した場所がどんな場所とかですか!?」
「good!いいですよぉ、あざみさん」
「ぷ!何それ、センター長のモノマネ?なかなか似てんじゃんw」
「でしょ?結構自信あんのよ」
「あははは」
SNS調査を終えて一度情報を整理することになった。
依頼者の名前は"谷原きのこ"オカルト系チャンネルで有名みたい。幽霊の出た場所は"コーポ梅木"というアパートで心霊スポットマップというのに掲載されるくらい有名な所でなんと若い女性の霊が出るとか
もうダメ、怖いの確定の流れだよこれ
柊木さんとジャスミンさんは楽しそう、凄いなぁ
「これってきのこさんが儀式を成功させちゃって幽霊が出たってことですか?」
「みたいだね、しかもヤバいで有名なアパートで、マズいかもな」
「ま、マズいって何がですか!柊木さん!」
「ん?有名になるくらい出現する幽霊の意思が強いって事だからその分呪われたり、祟られたりする確率が上がるってわけ」
「ひぃぃ〜そんな所に今から行くんですか?帰りましょう!今すぐ!」
「大丈夫だって!・・・・・・・・・たぶん」
「い、今、小声でたぶんって言いませんでした!?」
「・・・気のせいだよ」
「やっぱり帰りましょう!そうだ!住所わからないから現場に行けないですよ!」
「心霊スポットマップに住所出てたわ。"梅木町1-2-3梅木コーポ104号室"だってよ」
「だってよ、諦めろあざみ、呪われる時は皆んな一緒だから」
「だから、呪われたくないんですよ〜」
その後もどうにかして行かせないようにしたが私の抵抗も虚しく幽霊が出るという梅木コーポに着いてしまった