柊木side
「私、必殺技が欲しいです!」
「「どうした急に」」
とある調査の帰りの車の中であざみがキリッとした顔で言ってきた。なんでもこないだのジャスミンのドロップキックを見たのがキッカケらしい
「だってよジャスミン、教えてあげたら?」
「アタシが!?」
「そりゃそうだろ、ジャスミンを見てああ言ってるんだし、ねぇ、あざみ」
「はい!でも柊木さんも何か持っているんですか?持っていますよね!?」
「え!?あー、どうだったかなー」
そんなんねぇよ!とてもそう言える感じではないな、目をキラキラさせてるし、どうしようかな
「ラギッチ〜、早く教えてあげなー」
くそ、ジャスミンの奴、ニヤニヤしやがって・・・
「あ、ああ!もちろん!柊木拳って言うんだ」
「プッ!柊木拳ってw」
「わー!すごいなぁ!私も出来ますかね?」
あれ?信じちゃったよ、マジか
「・・・ちなみに覚えたとしてさ、なんて技名にするの?」
「そーですねぇ、あざみラリアットとか、あざみデスクローとかですかね!」
「そ、そう、いいんじゃない?」
あざみって大人しそうにみて時々物騒なんよな
「ね、ねぇ、ジャスミン」
「なに?」
「俺たちとんでもないのを目覚めさせちゃたのかも、どうする?」
「ふ、ふ、ふ、ジャスミンさんには秘策があるんだよなー」
「え!どんなの?教えてよ!」
「秘策なんだから内緒に決まってっしょ、とにかくアタシに任せて。コンビニに車駐めるからそのあいだラギッチは中で適当に買い物しててよ」
「わ、分かったよ、頼んだ」
ジャスミンを信じて車を降りコンビニに入りお茶やらお菓子やら買っているとすぐに連絡が入り車に戻った
「柊木さん!私、必殺技習得するのやめます!」
「そ、そう。ジャスミン、一体どんな手を使ったの?」
「ん?あざみーはそのままでいいんだぞーって言っただけ、ねぇ、あざみー?」
「そうですよ、柊木さん!私、このままでいますから安心して下さいね!」
「あ、ああ、ありがとう?」
確かにデスクロー!って言っているあざみは見たくないかも、でもよく考えたらあざみの攻撃なら物理的なダメージは無さそうだけどね。
あざみの必殺技騒動を無事終えて自宅に戻ってくると彼女が出迎えてくれた
「おかえり、待ってた。こっち来て」
そう言って俺の手を引っ張り、寝室に向かった
「ただいま、どうしたの?急に」
「いいから、ベットに座って」
言われるがままベットに座ると俺の胸にチョンと拳を当ててきた
「なにやってるの?」
「・・・・パンチ」
「・・・・・ぐはぁ!!」
な、なんだ今の攻撃は!とんでもない威力だ
「フフ、・・・・キック」
「ウグっ!」
も、もう勘弁してくれ、その技は俺に効く
ーあざみとジャスミンの車内での会話ー
「あざみー本気?必殺技を覚えたいって」
「はい!必殺技を使ってお二人の力になりたいんです!」
「なるほどね、動機は立派だけどさ、それだとラギッチがどう思うかな?」
「え?どうして柊木さんが出てくるんですか?」
「ん?ラギッチ前に言ってたよ、強い女性もいいけど、どっちかと言えば守ってあげたいって思わせる女性がいいんだってさ、あざみーが必殺技を覚えたらどう思うだろうねー」
「柊木さんがそんな事を!・・・ジャスミンさん!私、必殺技覚えるのやめます!」
「うんうん、それがいいと思う」