キミの支えになりたくて   作:飯即斬

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24話 歓迎会

 

柊木side

 

ブラッディメアリー事件から数日後、俺達はあざみの歓迎会のため、とあるスイーツフェス会場に来ていた。

 

「うわー、見てください!美味しそうなスイーツがいっぱいですよ!!」

 

「お!苺タルトあんじゃん、あとで食べよ」

 

ケーキにパフェ、クッキーなど様々なお店が立ち並んでいる。

 

「今日はあざみの歓迎会なんだから、遠慮せずに食べていいからね」

 

「ホントにいいんですかぁ!?やったぁ!ありがとうございます!柊木さん!」

 

「じゃあ、アタシも遠慮なく・・・」

 

「いや、ジャスミンは自腹な」

 

「そんなケチケチしないで、ねぇ?先輩?可愛い後輩のお願いでしょ?」

 

「痛い痛い、可愛い後輩は先輩にヘッドロックしない!・・・ちょ!頭グリグリしないで!わ、分かったから」

 

「やりー!!」

 

まったく、しょうがないな。念のため多めにお金引き落としておいてよかったよ。こういう所は現金のみの所多いしね。

 

 

それからというもの、俺達は多くのお店を食べ回った。

 

「柊木さん!これ美味しいですよ!食べてみてください!」

 

「ラギッチこれめっちゃ美味いよ、食べる?」

 

俺は2人に勧められたデザートを食べる、確かにどれも美味しいな。でもさすがにそろそろ腹いっぱいだぞ、2人は・・・まだまだいけるみたい。・・・はぁ、塩っぱい物食べたい。

 

 

それから少し経ったあと、3人で会場のテーブルで休憩することになった。

 

「ふぅー食べた食べた」

 

「私もお腹いっぱいです!」

 

「ずいぶん食べたね、2人とも」

 

「うん、ご馳走様、ラギッチ」

 

「ご馳走様です!柊木さん!」

 

「どういたしまして」

 

満足できたみたいだな、よかった。

 

「さて、これからどうしよっか?」

 

「あ!私あそこのショッピングモールに行きたいです!みんなで行きませんか?」

 

「いいよ、ジャスミンは?」

 

「アタシもいいよ」

 

「やったぁ!それじゃあ早速行きましょう!」

 

 

あざみの提案でショッピングモールに来た。

休日だからか多くの人で賑わっている。

 

「うへー、人がいっぱい」

 

「だな。あざみはどこ行きたいの?」

 

「はい!洋服屋さんに行きましょう!」

 

 

あざみの先導で洋服屋に、女性物しか無いと思ったが男性物も結構売ってある。

 

「ジャスミンさん!これ可愛いですね!」

 

「いいんじゃない?あざみー似合いそう」

 

「へへへ、そうですかぁ?」

 

そう言われてあざみが被っているのはロリータ系の帽子だった。

 

「ラギッチはどう思う?」

 

「ん?凄く似合うよ」

 

「えへへへ〜、そうですかぁ?買っちゃおうかなぁ」

 

「ジャスミンは何か買うの?」

 

「アタシはさっきコレを買ったよ」

 

ジャスミンが買ったのはサングラス、確かにジャスミンに合うかも

 

「ラギッチは何か買うん?」

 

「俺?いや特に買う気はないけど」

 

「じゃあ、これなんてどうですか?」

 

そう言ってあざみが出したのはベレー帽だった。

 

「ベレー帽・・・か」

 

「嫌ですか?」

 

「ん?違う違う、昔よく被っていたから懐かしいと思ってさ。被ってみてもいいかな?」

 

「はい!どうぞ!」

 

あざみからベレー帽を受け取り被ってみた、懐かしい気持ちが更に込み上げてくる

 

「どう?似合う?」

 

「お似合いです!カッコいいです!」

 

「へぇー、いいじゃん」

 

「そう?そこまで言われたら買うしかないよね」

 

 

買い物を終えショッピングモールを出るといつのまにかあざみが居なくなっていた。

 

「あれ?あざみは?」

 

「あー、なんか買い忘れたのがあるらしいよ、すぐ戻ってくるって言ってだけど・・・あ、来た来た」

 

「すいませーん、お待たせしました!」

 

「無事に買えた?」

 

「はい!もう買い忘れはありません!」

 

「よし、じゃあ今日はこのへんで帰りますか」

 

 

2人と別れた後、軽く買い物を済ませ家に帰ってきた。

 

そうだ、折角だから買ったベレー帽彼女に見せてやろうかな。そう思い、ベレー帽を被って玄関のドアを開けた。

 

「ただいまー」

 

「ああ、おかえ・・・り」

 

折角出迎えてくれたのに俺を見た瞬間そそくさとリビングに戻って行った。

 

あれ?なんかリアクション薄い?もしかして似合ってないとか?もしそうだったらどうしよう

 

不安に煽られながらリビングへ行くと彼女が後ろで手を組んでいた。どうしたのか尋ねると綺麗に梱包された袋を前に出した。

 

「これ買っといた、その帽子と良く似合うはずだから着てみて」

 

袋を開けると中から服が入っていた。

 

「これあの人がよく着ていた・・・」

 

「うん、キミなら似合うはず、着てみてよ」

 

「分かった、ちょっと待ってて」

 

別室で着替え、鏡で自分を見てみる。これは似合っているのか?少なくともあの人には及ばないな。不安だけど見せてみるか

 

「じゃーん、どう?似合う」

 

不安がっている事を悟られないようできるだけ明るく登場した。しかし彼女は目を大きく開くだけで何も言わなかった。

 

「似合ってないかな・・・」

 

そう言って下を向くと彼女が胸に飛び込んできた。

 

「ううん、凄く似合ってる」

 

「そ、そう?よかった」

 

 

 

似合っている、その言葉を聞いて安心し、飛び込んできた彼女をぎゅっと抱きしめた。

 

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