キミの支えになりたくて   作:飯即斬

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31話 呪物鑑定

 

柊木side

 

「柊木さん、あざみさん、この動画はご覧になられましたか?」

 

センター長が自分のパソコンをこちらに向けて先日SAMEZIMAの管理人が配信した動画を見せてきた

 

『敬愛するSAMEZIMAをご覧の皆さん、グレートリセットはすぐそこまできています。今この世界を支配している悪魔は我々の計画を阻止しようとするでしょう。しかし、負けてはいけません。多くの一般人は騙されているのです。共にグレートリセットを皆さんの手で実現させるときです』

 

左右に燭台を立て、白装束に身を包んだ人物が両手を掲げていた。

 

 

 

「この動画の影響でジマーの活動が更に活発化したみたいですね、センター長」

 

「ええ、先日もジマーが事件を起こしたようですね」

 

「ああ、あの事件ですね」

 

「あの事件?なんのことです?」

 

「知らない?これだよこれ」

 

ピンときていないあざみにスマホの画面に映った記事を見せる

 

「オカルト過激派の男2人が大使館に侵入、逮捕される・・・これをジマーが・・・」

 

「こないだの藤原何某も恐らくジマーの1人でしょう。彼も入れるとこれでジマー関連の事件は5件、逮捕者は8人。ずいぶん盛り上がっているようですね」

 

センター長は楽しそうにしている反面、あざみはとても不安そうにしていた

 

「最近、本当に物騒で怖いです。この事件もグレートリセットの為の活動って事なんでしょうか?」

 

「これは誰かの指示によるもの。おそらくはSAMEZIMAの管理人、柊木さんもそう思いますよね?」

 

「ええ、崩壊と審判という希望の予言、そして過去に停止した心の救済によりジマー達を誘導している・・・そうですよね?センター長」

 

 

「さすが柊木さん、私とまったく同じ考えで嬉しい限りです。goodですよ」

 

「どうも、それで?今回の依頼はなんてますか?」

 

「今回の依頼は呪物の鑑定です。鑑定自体は私に任せてください。柊木さんとあざみさんは現地で依頼者の話を聞いてきてください」

 

「分かりました、行こうか、あざみ」

 

「は、はい!」

 

2人でエレベーターに乗り込み、ジャスミンが待っているセンターの外へと向かった

 

 

 

あざみside

 

センターを後にして、いつものようにジャスミンさんの運転で依頼者の自宅向かう。

 

今回の依頼者の名前は眉崎潤(まゆさきじゅん)さん。ネット通販で有名な人らしく、ジャスミンさんも柊木さんも知っていた。

 

なんで私だけ知らないんだろう・・・

 

「呪物鑑定ねぇ、アタシも初めてやるよ」

 

「え?!そうなんですか?」

 

ジャスミンさんでもやった事ないなんてそんなに珍しいのかな?

 

「そうなんよ、ラギッチはやった事あんの?」

 

「ん?ああ、何度かね」

 

「へー、呪物鑑定どういうもんなん?」

 

「あ!私も知りたいです」

 

そう言いながら手帳とペンを用意する

 

「そうだなぁ、まず初めはいつも通り依頼者に話を聞く、呪物をどう手に入れたかとかね」

 

ふむふむ、メモメモ

 

「話を聞いた後は呪物の確認。ここで注意しないといけないのは呪物に触れないようにする事。呪われたく無ければね」

 

「ど、どう呪われるんでしょうか・・・」

 

「呪物によるけど・・・日に日に体調が悪くなって最後には死ぬとか、全身に虫が生えずり回る幻覚を見るとか、色々だよ」

 

虫!死ぬ!?今からそんな危険な事をしに行かなきゃいけないの!?

 

私がビクビクしていると柊木さんは触らなければ大丈夫って言ってくれたけど、つい触ってしまいそうで怖い

 

「話を戻すけど、呪物を確認した後はいつも通り特定の作業に入る。そこでどんな代物なのか、どれくらいの価値があるかをセンター長が鑑定して後日鑑定書を依頼者に渡す・・・てのが大まかな流れかな」

 

「なるほど・・・」

 

「ま、軽い授業はここまでにして、依頼者についてSNS調査といきましょうか、お願いね、あざみ」

 

「あ、はい!了解です!!」

 

 

今回調べる必要があるのは依頼者の眉崎潤さんについてと呪物についてだよね。早速検索してみよう!

 

SNSで検索するとビューティー潤という人が「封」と書かれたお札が貼ってあるマダラ模様の箱と一緒に写っている投稿が出てきた。

 

ビューティー潤・・・これが眉崎潤さんか、元ホストで今でも有名らしい。

 

リナさんという眉崎さんの商品をよく評価している人と付き合っているとか、もしかしたらこれから向かう自宅に居るのかも

 

一緒に写っている箱が今回鑑定する呪物だよね。センター長さんから貰った資料の写真もそっくりだし。

 

この箱はどんな呪いがあるのか調べていると柊木さんが、あ!と何か思い出したように喋り始めた

 

「ど、どうしたん?ラギッチ?」

 

「いや、さっき呪物は触らなければ大丈夫って言ったけど物によっては見ても聞いてもダメだったんだ」

 

「てことは、投稿を見たあざみー1ポイント、聞かされたアタシ1ポイント、そんな大事な事忘れてたラギッチは3ポイントってことか」

 

「おいコラ、なんで俺が2ポイントリードしてんだよ」

 

「はい、もう1ポイント追加」

 

「なんでだよ!」

 

「・・・最後まで同ポイントでいましょうね!ジャスミンさん!」

 

「だね!あざみー」

 

「あ、あざみまで・・・・今のうちにセンター長に呪いの解き方のアドバイスでも貰っとこうかな・・・はぁ」

 

呪いポイントリード中の柊木さんをよそに箱の呪いの影響について調べた

 

元々はフリマアプリに出品されていたらしく。他の投稿によると何処かの村の庄屋である村長の一族が根絶やしになったり、所持した人間が行方不明になっているらしい。ならビューティーさんがどうやって手に入れたか聞いた方がよさそうだよね。

 

知りたい事は知れたのでスマホの画面を閉じて一息吐く

 

「・・・ふぅ、こんなもんですかね」

 

「お疲れ、なかなかヤバそうな代物みたいだね」

 

「で、ですね。なんか不安です」

 

「まあ、なんとかなるっしょ、そろそろ着くから2人とも降りる準備しといて」

 

ジャスミンさんの言う通り荷物をまとめていると私達の乗った車は高級住宅街へと入っていった

 

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