キミの支えになりたくて   作:飯即斬

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3話 サイコメトリー

海山さんに案内され俺達は釣り人達が襲われ傷を負ったとされる防波堤に辿り着いた。

 

「ここです。この辺り一帯で被害が出ています」

 

「なるほど、それはそうと被害者は皆男性の釣り人だったのは本当ですか?」

 

「ええ、そうなんです。この辺では女性の釣り人はあんまり見かけないので偶然かもしれませんが・・・」

 

「分かりました、とりあえず辺りを調べでもいいですか?」

 

「ええ、お願いします」 

 

よし、調査開始!!まずは何か痕跡でもあれば良いんだけど・・・

まず目に付いたのは地面に所々にあるシミの跡。

 

「これは、血痕か?とりあえず写真撮っておくか」

 

そしてジャスミンと手分けして痕跡を探すことにして数分後

 

「ラギッチちょっと来て!」

そう防波堤の端っこに居るジャスミンに呼ばれてた。

 

向かってみるとジャスミンが指を指して「これ見て!」と指を指しその先には猫の引っ掻き傷の様なものが地面に残っている。

 

「これ自然に出来た傷じゃあなさそうだね」

 

「でしょ!しかもあっちこっちにある」

 

これは証拠になるかもな、そう感じたのでスマホで写真を撮る。

 

何ヶ所から写真を撮っているとコンクリートの隙間がキラリと光った。

 

「なんだこれ?」

 

手に取ってみると丸い何かが落ちていた。

 

「これは指輪か?うーん、よし!あれを使うか」

 

そうして俺は指輪らしき物をに目をつぶりながら優しく手の中に入れる

サイコメトリー、物体に残された人の残留思念を読み取る俺の能力、

いつから使えるのか覚えてないがこの力で何か分かるかも知れない。

そうして手の中に念を送るイメージで力を使うと握った手の中から黄色いモヤがでできた。

 

「今回は黄色か」

 

俺のサイコメトリーは残留思念が様々な色のモヤモヤになって出てくるタイプでその意味も様々。今回はどんな思いが込められているのやら

そう考えているとジャスミンが話しかけてきた。

 

「ラギッチ、さっきから何してんの??」

そういえば言ってなかったっけ、信じてくれっかな。

俺はジャスミンに自分の能力の事を伝える。ついでにセンター長の千里眼についても。

 

「げ、マジで?センター長はともかくラギッチもそんな力あんの?」

 

「マジ、まぁ信じらんないだろうけど嘘じゃないよ」

 

「はぁー世の中いろんな奴が居るもんだねー」

 

「・・・案外すんなり受け入れるね」

 

「ん?アタシは柔軟だからね〜」

そうニコニコしながら言った。

 

「そっか、信じてくれて嬉しいよ」

 

「はいはい、調査再開するよ!次は何をする?」

 

「そうだね、村の人達に話を聞こうか、何か情報が手に入るかも」

 

そうして俺達は村の人達に話を聞いて回る中で地元の漁師の人達から興味深い話を聞いた。

 

「女の声ですか?」

 

「ああ、最近はなの様子を見るために夜中に出歩く事があったんだがそこで聞いたんだよ、女の声でゆっくりとあーあーあーって」 

 

「ワシも聞いたぞ!」

 

女の声ねぇ、夜中に歌の練習をしてるなんて事はなさそうだしもう少し詳しく聞いてみるか。

 

「具体的に何時位かは分かりますか?」

 

「確か、夜中の2時前後くらいだったと思うが・・・」

 

「なるほど、夜中の2時前後くらいですか」

他の人達にも確認しても同じ回答が返ってきた。他にも色々聞いてみたがこれといった情報は無かったので俺達は漁師さん達にお礼を言ってその場を離れた。

 

現場に戻ってきた俺達は自販機で買ったコーヒーを飲みながら集まった情報を整理することに

 

まずは被害者、被害に遭った人達は釣人達で全員が男である事。

他の共通点はまだ今の所なしだ。

 

次に現場の痕跡、一つ目は血の跡の様なシミ、襲われた人の中には怪我をした人もいたらしいのでその人達の物だろう。

 

二つ目はジャスミンが見つけた猫の引っ掻き傷の様な傷後、そして三つ目は俺が見つけた指輪らしき物、この2二つはまだ何も分かっていない。

 

そして村の漁師さん達の証言、夜中の2時前後に女の歌声の様な音を聞いたということ。

これも現段階ではよく分かってないが無視は出来ない。

 

まぁ、こんなところかな。そうして手帳に書き終えため息を吐くと

 

「まだ分からない事多すぎー、てか都市伝説と今の所関係無くない?」

 

「うん、でもそろそろ電話がかかって来る頃だと思うよ」

 

「電話?誰から?」

 

「センター長、千里眼でこっちの様子を見てある程度情報が揃ったら電話をかけてくるんだ」

 

そう言い終えると丁度電話のいつもの着信音がポケットから鳴り響いた。画面を見るとセンター長と出ていたのでそれをほらね?と言いながらジャスミンに見せるとキモ!?とドン引き。俺も最初はそう思ったけど慣れって怖い。そう痛感しながら電話をとった。

 

「もしもし、お疲れ様ですセンター長」

 

「ええ、お疲れ様です。柊木さん、ジャスミンとは仲良くやっている様ですね」

 

「お陰様で、電話をかけてきたということは特定するんですね」

 

「その通りです。それでは特定の時間といきましょう」




今回はここまでです。最後まで読んで下さりありがとうございます!
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