キミの支えになりたくて   作:飯即斬

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7話 類は友を呼ぶ

ジャスミンが加わってから数か月が経ち今日はセンター長を連れてセンターの屋上に来ていた。

 

「うーんたまにはこういう時間も良いですね、センター長」

 

「ええ、日光浴は古来より健康に良いとされてますから」

 

「ジャスミンも呼べばよかったのに」

 

「声はかけましたが断られました」

 

アイツ面倒になって逃げたな。

 

「話は変わりますが柊木さんにお願いしたい事があります」

 

「お願い?調査ではなくてですか?」

 

「ええ、犬神大学に研究資料を返却してきて欲しいのです。」

 

犬神大学、以前ある怪異の調査依頼がきっかけでそこの教授と縁ができた事がありそこに行って欲しいとお願い(強制)してきた。

 

「と、いう事で運転たのむわジャスミン」

 

「りょうかーい」

 

センター長から資料を託された後ジャスミンに運転をお願いして犬神大学へ向かった。ちなみにジャスミンとはあれからも幾つか調査をこなしてセンターの愚痴を言い合うくらいには仲良くなれた。

 

 

 

 

「ラギッチ着いたよ。アタシは車の中で待機しとくから」

 

「ああ、ありがとう。ちょっくら行ってくる」

 

大学の駐車場から事務室へ向かい用件を伝えるとすぐに対応してくれたので思ったよりすぐに用事は終わった。

 

・・・のだが教授のお喋りが中々止まらず結局2時間かかってしまった。センター長と仲がいいのも納得だよ。

 

教授の長話を終えて用事が完了した事をセンター長に電話した後ジャスミンが待っている車へと向かっていると足元に何かが落ちているのを見つけた。

 

「なにこれ、学生証?誰かの落とし物かな?」

 

どうやらこの大学の手帳型の学生証らしい。

 

ちょっと中身を失礼してっと、

 

誰の物か確かめる為に中を確認すると"佐藤美桜"と書いてあった。帰るついでに事務室にでも届けてようとしていると背後から声をかけられた

 

「すいません!その学生証、佐藤美桜って書いてありませんか?私今探すの手伝ってて」

 

振り返るとショートカットでフリフリの服を着た女の子がいた。

 

「ん?ああそう書いてあるよ。ごめん誰の落とし物か調べる為に先に中身見ちゃった」

 

「いえいえ、拾ってくれてありがとございます!あの落とした人を呼ぶのでちょっと待っててもらえますか?」

 

オッケーっと返事をするとありがとうございます!と言ってその子はスマホで落とし主を呼び出すとしばらくしてその女の子が来た。

 

「福来さん!学生証見つかったってほんと?」

 

「うん!この人が見つけてくれたの!」

 

そうフリフリの子が言うと落とした子がこちらに恐る恐る話しかけてきた。

 

「あ、あのその学生証・・・私の」

 

「ああ、はいこれもう落とさないようにね」

 

「は、はい。ありがとうごさいます」

 

「どういたしまして」

 

「それじゃあ私はこれで、福来さんもありがとうね今度お礼させて」

 

「う、うん、じゃあね」

 

学生証を落とした女の子はそそくさと帰ってしまった。

 

「す、すいません、せっかく見つけてくださったのに・・・」

 

「ん?別に気にしてないよ。じゃあ俺も行くよ」

 

早くジャスミンの所に戻らないといけないしね。そう思い歩き出そうとすると後ろからさっきのフリフリの子が話しかけきた。

 

「す、すいません呼び止めて、あの、私福来あざみっていいます。実は私、人に見えない赤い影みたいな物が見える事があるんです。さっきの佐藤さんの落とし物もその影を頼りに探していたんでけどその影が貴方からも見えていて・・・す、すいません変なこと言って、忘れて下さい」

 

きっと信じて貰えない。そんな顔をしてその子は黙ってしまった。

これは力になれるかもしれないし詳しく話を聞いてみよう。

 

「いや、信じるよだから顔を上げて話を聞かせてくれないかな?」

 

「は、はいもちろんです!」

 

「じゃ、立ったままじゃなんだからあそこのベンチに座ろうか。そうそう、俺の名前は柊木菊、よろしく」

 

ベンチに座ると福来さんは彼女自身の事について色々話してくれた。このせいで苦労したことも少なくないらしい。途中その時のことを思い出したのかひえーんと泣くこともあった。

 

「そっか、色々苦労しているんだね」

 

「はぃぃ、そうなんですぅぅ」

 

「それじゃあさ、これ渡しておくからまた困ったことがあったら尋ねてきてよ」

 

そう言うと俺は自分の名刺を福来さんに渡した。

 

「都市伝説解体センター??」

 

「そ、いわゆる怪奇現象の探偵事務所ってとこかな。今日もその関係でここに来たの」

 

「ひぇ!もしかして大学に幽霊が!?」

 

「いや、今日はその手研究資料を大学に返しに来ただけだよ」

 

「そ、そうなんですね、よかったー」

 

「まあ、俺が知らないだけで本当にいるかもしれないけど」

 

「もう!からかわないで下さい!」

 

むーと顔を膨らましてプンスカ怒って、面白いなこの子。

 

その後も軽く雑談しているとジャスミンからLINEが入った。

 

"遅い"

 

そのたった一言だけ。やっべ!いい加減戻らないと。

 

「ごめん福来さん。急用ができたから職場に戻らないと、困ったことや相談したいことがあったら遠慮なく尋ねてきてよ」

 

「はい!ありがとうございます!!」

 

じゃ、と手を振って俺はジャスミンの待つ車に急いで戻った。

 

急いで駐車場に戻ってくるとジャスミンの乗っている車から何故がゴゴゴっとオーラを放っていた。サイコメトリー使ってないのに

 

恐る恐る助手席のドアを開けるとそれはそれは重い声で

 

「遅い。なにしてたん?理由次第では容赦しない」

 

めっちゃキレてた。

 

 

 

 

 

 

 

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