格闘ゲームの必殺技で鬼退治【完結済】   作:アールエー

12 / 58
ご感想、ありがとうございます。
流石に、回復はやり過ぎかなぁ〜と思っております。
あの世界、そもそも回復力が異常なところも…。

ところで、スマブラって格闘ゲームの範疇…なのかなぁ?
楽しいけど。


その十ニ 天狗おじさんのご飯は美味しい

パチパチと燃える音に、ふと目を覚ました。

回りを見ると、私は囲炉裏の近くの布団に寝かされていた。

ここは、小さな小屋?囲炉裏には鍋が掛けられていて、良い香りが部屋を満たしていた。

 

「目が覚めたか?身体におかしな所はないか?」

 

えっ…と顔を向けると、そこには天狗…のお面を被った老人が一人、座っていた。

 

「あの…ここは…。何処でしょうか、天狗さん?」

 

「儂の名は鱗滝左近次。育手というものをやっておる。お前は2日の間、眠っていた。お腹が空いたろう、これを食べるといい」

 

そう言うと天狗おじさん、鱗滝さんは鍋から美味しそうな具材を椀に盛って、渡してきた。

 

「遠慮せずに食べると良い」

 

腹がぐーっと鳴る。美味そう〜!

 

「ありがとうございます!いただきます」

 

しっかり煮込まれた芋や鶏肉が、味噌 ベースの出汁と絡まって良い艶を出している。

アニメとかでしか見れなかった料理が実際に食べられるのは、転生者冥利に尽きるね。

ハフハフと食べ始めた私を、鱗滝さんはじっと見てる。天狗の面で表情は分からないけど、雰囲気から優しさが滲み出ている様だ。

 

おかわりを半分くらい食べた頃、鱗滝さんが事情を聞いてきた。

 

「お前を運んできたのは、冨岡義勇という男だ。覚えているか?」

 

「はい!凍える寸前で助けて貰いました!後でお礼を言いたいのですが…」

 

「今、お前の家族への対応をしている。もう直ぐこちらに来るだろう。それと、鬼に会ったと言っていたらしいが…」

 

鱗滝さんに隠す事はほとんどない。

私は自己紹介から始め、無惨との遭遇や無惨の言ってた目的を話した。

隠したのは、転生者で先の展開が分かる事。これは、お館様に会った時に話そうかと思ってる。つまりまあ、最も警戒が厳重な場所でって事。

 

「そうか…大変だったな、禰豆子」

 

「いえ…生命があって良かったと思います」

 

命もそうだけど、凍傷が酷くなくて良かった。

そうして話している内に、義勇さんが帰ってきた。

 

「お帰りなさいまし、義勇様。そしてお助け頂き、ありがとうございます」

 

三つ指揃えて、キッチリ挨拶。母ちゃんの厳しい淑女教育の賜物なのよね。花子には厳しくしなかったのに…。

義勇さんは少し驚いた顔をして、無事で良かったと言葉少なげに頷いた。

この世界の義勇さん、前半唯でさえ少ないセリフを、更に削られているなぁ。

でも、生殺与奪の権は握らせません。

 

義勇さんから話を聞くと、家族皆は一度家に帰り、バラバラになった家屋を見てショックを受けたそうだ。そりゃあそうだろう。

家の瓦礫の中から貴重品を持ち出し、鬼に狙われているから藤の花の家に匿われているそうだ。

 

「ひとまず、家族が無事なのを確認できて良かったです」

 

義勇さんと鱗滝さんは頷くと、ところで…と話を変えた。

 

「我々の頭であるお館様が、禰豆子に会いたいそうだ」

 

「私、ですか?」

 

「そうだ。我々鬼殺隊は長年鬼の首領、鬼舞辻無惨を追っていたが、今まで姿形を捉える事すら出来ない状況だった。禰豆子、鬼舞辻無惨の姿を確認したのは、数百年の歴史の中でも快挙なのだよ」

 

「お前は上弦も見た。他にも理由がある。証言が必要だ」

 

鱗滝さんと義勇さんが二人で説得してくるが、私としては断る理由がない。義勇さん、単語が少ないけれど、多分説得している…はず…。

 

「私で良ければ喜んで。ただ、二つほどお願いがあるのですが…」

 

「なんだね?儂が聞けるお願いなら、何でもしよう」

 

「一つは家族の安全、もう一つは鬼殺の剣士に成りたいので、伝があれば教えて下さい」

 

そう、無惨に狙われる可能性があるのなら、鬼殺隊に入隊して技を鍛える必要がある。でないと、死ぬ。間違いなく。

 

理由を説明すると、二人は納得し協力してくれる事を約束してくれたのだった。




すみません、ここから15話くらいまで、必殺技ありません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。