炎柱邸に来て二年が経ちました。
禰豆子、14歳です。
間もなく、最終選別に行ってきます。
去年行っても良かったのですが、槇寿郎師匠がうちの娘には早過ぎる!と許可して貰えませんでした。過保護では?
母ちゃんは藤の家にて弟妹達と働いています。
山奥で炭焼きするよりは楽な暮らしですが、最初は慣れない環境に戸惑ったようです。
母ちゃんと槇寿郎師匠との仲ですか?知りません。
考えてみて下さい。多感な女子中学生くらいの女の子として、母親が担任の先生と不倫じゃないにしろ仲良くしているとか、何をどう言えば良いのか。
あ・え・て、目を閉じております。
前世の感覚では、愛には色々あるもんだ、とか達観しているので、当てになりません。
炭治郎兄ちゃんは…音信不通です。
鱗滝さんの所にいる様ですが、鬼殺隊に入隊するまで家族にも会わず、頑張るそうだと鱗滝さんから手紙を貰いました。
…あれ?私、生きてるって知ってるよね…?※1
日の呼吸は、両師匠と共に透き通る世界に突入しました。更に炎の呼吸も覚えました。
煉獄親子と三人で玖ノ型煉獄を同時に放った時は、物凄い迫力でした。あの千寿郎君が目ん玉ひん剥いて、二度と家でするなと怒る程でした。
ごめんなさい…。
必殺技なのですが、夜間か日陰限定で禰豆子の血鬼術が使えました!爆血です。
格ゲーの技は、正直空を飛んで雷撃出すのが楽過ぎます。それ以外は、あまり進んでません。
もう少しで何か掴めそうなのですが…。
多分、実戦不足です。空を飛べる様になったのも、無惨戦の凄まじい実戦経験によるものだと思います。
他に余り女性キャラの技を覚えてない事もありますが…。知らない技は使えないんですよね。変な技でも、覚えていたら使えるんですが。猫ロケットパーンチ!
それと、歴史が少し変わりました。
具体的には、遊郭がちょっと燃えました。
ある日、杏寿郎師匠達に連れられてやって来たのが遊郭。上弦の鬼を確認できたので、昼間の内に退治すると教えられました。
…ここで働かなくていいんですよね?って聞いたら、誰が弟子をこんな所に!と怒られました。
いくら鬼殺隊でも、女性隊員を遊郭に放り込む様な真似をする人は居ないそうです。
あ〜ソウデスネ〜。
向こうで一緒に来た宇髄さんが脂汗流しているのは、見なかった事にしましょう。
まだ嫁さんズを遊郭に入れてない様ですし。
集まったのは師匠達と音柱の宇髄さん、風柱の不死川さん、霞柱の無一郎さん、有一郎さん。
そう、有一郎さん生きてます。私が話した悲劇を回避する為、不死川さんを派遣したそうです。
その結果、不死川さんは怪我をしながらも二人を守り切り、鬼は斬り刻まれ、二人から兄の様に慕われているとか。
有一郎さんと無一郎さんは、二人でプリ…いや、柱をしているそうです。
……玄弥君、ファイト!
それはともかく、遊郭で蕨姫花魁がいる建物を特定、居るのを確認した上で周囲の建物近くに集めた瓦礫に放火。火事だと騒ぎながら避難指示を出し、人気が無くなった所で突入しました。
因みに私は爆血による毒対策で、嫁さんズと待機です。まだ最終選別受けてませんし。
なんか、むっちゃ可愛がられました。
まあ、何と言うか、柱と元柱の六人で昼間に突入したわけで。しかも最低二人は透き通る世界に入ってるわけで。
上弦の陸はあっさり討ち取られました。
そんな感じで被害も最小限に食い止め、とうとう最終選別の日がやってきました。
今から藤襲山へ行って参ります。
「忘れ物はないか?非常食は持ったか?一緒に行かなくて良いか?」
「…父上…禰豆子も充分に強いのですから、信じて送り出しては…」
「何を言う杏寿郎!もし病気とか怪我とかすれば…なあ、来年に延ばしては…」
「父上!それで去年も行けなかったではありませんか!」
槇寿郎師匠、何か変わり過ぎではないでしょうか…。心配性を通り越してウザい父親になってますよ」
「う、ウザい…!?」
あ、最後の方、声に出ちゃった。
「あ〜師匠!お二人のお陰で、禰豆子はこんなに立派な剣士になりました!藤襲山の鬼程度でどうにかなる事はありません。それでは、行って参ります!」
「うむ!見事合格するんだ!」
「いいか?くれぐれも怪我などないように…」
もう、本当に藤襲山へ行ってきます!!
※1
因みに、炭治郎のやる気につながっている為、鱗滝さんは中々話せずにいます。
「猫ロケットパンチ」
ヴァリアブル・ジオの楠真奈美の技。猫の手グローブが飛んでいく。
元はアダルトゲームなので注意。