格闘ゲームの必殺技で鬼退治【完結済】   作:アールエー

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その二十三 珠世さん説得

「初めてお会い致します。珠世と申します」

 

着物姿の珠世さんは、そう言って頭を下げた。あ、後に愈史郎さんもいる。

 

「初めまして。鬼殺隊の竈門禰豆子です。お館様の命により、貴方を探しておりました」

 

「私を…」

 

「お館様は、貴方と協力して鬼舞辻無惨を退治したい、そうおっしゃっております。その為の施設、環境を整える事ができると」

 

実際はそこまで言ってないけど、元々が私の未来情報だと思えば、間違いないと思うわ。

 

「私は…貴方が、私達が見付ける事が出来なかった無惨を探しあて、追い詰めようとしている姿を見ました。貴方なら、もしかしたら無惨本人か、上弦の鬼に接触できるかと…」

 

その時、愈史郎さんが前へ出て珠世さんを庇う様に立ち塞がった。

 

「珠世様、鬼狩りを信用してはいけません!隙あれば首を取りに来る連中です!」

 

「愈史郎!」

 

「いえ、ご心配するお気持ち、よく分かります。こちらとしては、信用して頂けるまで働きかける事しかできません。ただ、お館様の鬼舞辻無惨への深い怒りと憎しみ、そして悲しみを、分かって頂きたく存じます!」

 

原作では鬼にされた人を、人間扱いして共感を得たけれど、今回は慎重に行動したので鬼が発生してない。あのトゲトゲ血鬼術は勿体ないけど…他人の人生をもて遊ぶ訳にもいかないし。

ただ、鬼舞辻無惨への怒りだけは分かって欲しい。

 

「無惨への深い怒りと悲しみ…」

 

「はい。人を人と思わぬ、あの外道への人としての怒り、そして犠牲になった多くの一般人、鬼殺隊隊員に対する悲しみです」

 

珠世さんは、深く考えていました。やがて決断した様で、私の方を真っ直ぐ見て言いました。

 

「…分かりました…何処まで出来るか分かりませんが、協力致します」

 

「ありがとうございます、珠世さん!それでその、私の師匠で元炎柱の方も此処に呼びたいのですが…」

 

「おい!危険はないんだろうな!」

 

「大丈夫です、お館様の命もありますし、時と場合に寄って激情を抑える事ができる方です。危害を加える様な事は行ないません」

 

こうして珠世さんの協力を取り付け、槇寿郎師匠を呼びに行ったのに。

え?師匠、何で原作に出てきた屋台でうどん食ってるの?

 

「おお!禰豆子、やはり無事だったか!」

 

「師匠は、何してるんですか?」

 

「禰豆子の姿が見えなくなったが、この辺りにいる様な感じがしてな。腹を満たしながら待っておったぞ!」

 

「…もしかして勘ですか。私の心配はしてなかったみたいですね…。あ、おじさん、かけうどん一杯!師匠、お館様の探していた鬼を見付けました!この後、会いに行きたいのですが!」

 

「うむ!よくやった禰豆子!親父、もう一杯くれ!美味い!」

 

うわ、このうどん、本当に美味い!こしのある麺に魚介ベースの出汁が絡んで、絶品だわ!パラパラ入れられたネギの香りが、より食欲を促進しています。

 

この後珠世さんに会いに戻りましたが、愈史郎さんに何食ってたんだと呆られました…。

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