「俺は言いましたよね?鬼狩りに関わるのはやめましょうと最初から!」
鬼の襲来を受け、愈史郎さんが大声で珠世さんに抗議しますが、多分珠世さんも分かった上でチャンスを逃すまいとやった筈。
「キャハハッ、何か言うておる!面白いのう、楽しいのう!」
朱紗丸は着物を脱いで左右三本ずつ、計六本に腕を増やしました。付け根がどうなっているのか、少し興味有りです。
「十二鬼月である私に殺されることを光栄に思うがいい!」
うーん、十二鬼月ですか。
「因みに、上弦?下弦?どちらでしょう?」
「どちらでも良いじゃろう!どうせ死ぬのだからのう!」
朱紗丸はそう言って、次々と鞠を投げてきました!
「日の呼吸肆ノ型、灼骨炎陽!」
グルリと刀を振るい、水平に焔を渦巻く様に切り裂きます!攻防一体の技ですが、一気に鞠をバラバラにします。
矢琶羽が居なければ鞠はそれ以上動きません。
「日の呼吸伍ノ型、陽華突!」
刺突技で、相手との距離を詰めつつ、首を狙います!
「く、くうう!中々やるのう!これでもくらえ!!」
朱紗丸はびっくりして下がりつつ、次々と鞠を生み出しては投げ付けてきました!
「日の呼吸陸ノ型、日暈の龍・頭舞い!」
龍が舞う様に駆け巡りながら、全ての鞠を撃ち落とします!幾つかは珠世さんを狙ってましたので。
そのまま、朱紗丸に肉薄!そしてー
「日の呼吸壱ノ型、円舞!」
その首を刎ねました。
崩れていく身体から血を採取する珠世さんを見て、そう言えば師匠は!と振り返ると、師匠がこっちを見てました。
「あ、師匠!もう終わったのですか?」
「当たり前だ、あの程度の鬼ならば、三つ数える内に倒せる!」
「ええ…それじゃ、ずっと見てたんですか…?」
「うむ!継子の成長具合を確認するのも責務だからな!」
ああ…これが後方師匠面というやつですか…。いや、確かに師匠なんですが。
「あの位の鬼相手で、後ろに守るべき存在を抱えて闘ったにしては上出来だ!」
「ちなみに、師匠ならどう闘いました?」
「奴が鞠を投げる前に、首を刎ねてたな」
これが炭治郎や私と、元柱の差ですか…。
まだまだ精進が足りません。
この後、拠点がバレた珠世さん達は、拠点を他に移してから連絡するそうです。
私達も鎹鴉を使ってお館様に報告、恐らく蝶屋敷に研究施設を作って頂かないとなりません。
確か、原作では珠世さんを鬼殺隊に招いたのは柱稽古の辺り…。これで、対無惨用の薬等が早目に、より強力にできれば良いのですが。
そして珠世さん達と別れ、次の行き先は…那田蜘蛛山と言いました。