柱にはまだまだ、到底敵いません。
「それでは作戦として、日が暮れたら北から冨岡さん、南から元柱の煉獄さん、西から私達でそれぞれの継子と突入し、鬼を追い詰めていきましょう」
しのぶさんがテキパキと指示を出します。
師匠も異議はない様ですが。
「蟲柱様、冨岡様は一人で突入する事になります。継子ではないのですが、兄の炭治郎は冨岡様の弟弟子、一緒に行かせては如何でしょう」
「なるほど…冨岡さんは宜しいですか?」
「…俺には関係ない」
「あ、冨岡様は作戦立案に関係ないので、判断は任せるとの事です!良かったね、お兄ちゃん!」
「はい!宜しくお願いします!冨岡さん!」
「え?俺も行くのぉ!?」
「はっはっはぁ!腕が鳴るぜ!」
「冨岡様、兄達を宜しくお願いします」
なんか義勇さんが困惑しつつ睨んできた様な気がしましたが、無視します。自分の意見を明確に言わないのが悪いのです!
もちろん、私が死んだ様な感じで家族に伝えた恨み辛み等、微塵もありません。
蟲柱のしのぶさんは、一瞬目を見開いた後、何か思う事があったのかクスクス笑って承諾してくれました。
問題はガタガタ震えている黄色頭です。
霹靂一閃はカッコいいです。アニメでも好きでした。
後半、震えながらも鬼から逃げない、その姿勢も好感が持てました。
が、今の姿には失望しか感じません。これと将来結婚とか無理筋です。
うーん、原作では鬼化して正気じゃなかったから、こんな感情を抱かなかったのでしょうか…。
原作とかアニメを見ていた時はギャグと感じていたのですが、実際の出来事として体験すると…。
命懸けな分、感情が掻き乱される気分になるとは!
「禰豆子ちゃぁん、俺弱いからぁ!きっと此処で死んじゃうんだ!その前にお願い!結婚しよ?結婚して!本当にお願い〜!」
あ、頭に青筋が出そうです。ピキキッと。師匠の頭には既に出てます。
ええい!ここは元男として、女の武器を最大限利用しようではありませんか!
私は深呼吸を一つして。善逸さんの手を握りながら。
「善逸さん。兄からとても頼りになると聞いております。私、山で貴方が活躍する所、見てみたいなぁ!」
「本当!?俺、頑張るよ!見ててよ禰豆子ちゃん!俺の活躍を!」
うん、やる気になって頂いて良かったです。
女の武器も何も、チョロすぎると言う話は横に置いて。
後は、すすす…と師匠の後に隠れます。
師匠、ちょっとその目は何ですか?私の努力を認めて下さい!
やがて日が暮れました。突入の時間です。
「禰豆子、俺が後ろから見ていてやるから、今回は好きにやってみなさい!」
「はい、師匠!」
一先ず目の前でウロウロする、小賢しい小蜘蛛達をアンヌムツベで轢死させながら、山奥へ分け入るのでした。
見直すと、物語が進んでません…。
この回では、ちょっと間に合いませんでしたが、次々回くらいから少し加速させます。