「壺を売る上弦。勘だけど、壺を使った血鬼術を使うのかな?例えば壺から壺へ移動できるとか、壺から手下が出現するとか」
お館様のお言葉です。いや、それ私の原作情報。
とは言え、私が言うより信憑性があります。
何より、誰も疑いません。情報源が何処とか疑問すら出ません。お館様の「勘」蝶便利!(誤字ではない)
長い廊下を渡って行きます。
この先に上弦がいるのは確実ですね。鬼臭い、以上に魚臭い!
何ですか此処、漁港か魚河岸か、お魚独特の生臭さが充満してるんですが!!
それでも、周囲を確認しながら進みます。
特に壺の数。店内に2点、廊下に3点。
店内のは他の方に任せるとして、廊下は悲鳴嶼さんが闘う間に壊すとしましょうか。
廊下の奥の扉に案内されて、私が先に入ります。多分、この中にいる筈…。
「血鬼術、水獄鉢」
あ、まずっ!一気に水が回りを囲み、い、息が!
血鬼術で作られた、巨大な水の塊に閉じ込められました!
「ヒョッヒョッ!見てましたよ、お嬢さん!貴方は私の芸術に相応しい姿をしている。おい、貴様はそこの大男を喰え!どうせ大男の肉など、喰えたものではないわ!…おや?」
ジャラ!鎖の音が響きます。
悲鳴嶼さん、私が攻撃された瞬間、鎖鎌を取り出して付き人の鬼の首を狩ったみたいです。判断が早過ぎる!
悲鳴嶼さんは私をチラリと見るので、私は頷いてみせました。即座に玉壺へ飛び掛かる悲鳴嶼さん!
さて、息はできないんですが。これに対応できるのは…。
「ボルテックスストリーム!」
出だしは遅いのですが、竜巻が出現。本来は敵に放つのですが、今回は自分の回りの水を吹き飛ばし…あ!私も回転するぅ!!ゲボバババッ!
「お、おかしい…。必殺技は自分には効かないんじゃ…って血鬼術の水のせいかぁ…」
ウップ、洗濯物の気持ちがよく分かりました。まだこの時代、洗濯機ないけど(アメリカには電動モーターのタイプがあったけど、日本への輸入はまだ先)。
フラフラしながら、戻って行きます。
うう、キツイ、苦しい。あ、あそこに良い感じの痰壺が!
「全く、何人柱が来ているのだ!」
壺から何か出て来ました。目?が合いました。止まりませんでした。
「♫〜(フローラルな音楽が流れております)」
乙女の秘密が、目?口?に向かって進出します。侵略じゃありません。
残ったのは、芸術的な乙女の秘密にまみれた玉壺様と痰壺と、スッキリした私。
数瞬の時が流れ。
「蛸壺地獄うぅ!!」
あ、やばい!マジ怒りだ!複数の蛸足が襲ってきます!これは日輪刀無しではキツイ!
「テラディスチャージ!」
蛸足全体に雷撃を食らわし痺れさせ、急いで離脱!
「水の呼吸壱ノ型、水面斬り!」
援軍来た!お兄ちゃん?義勇さん!?
「た、た、助けに来ました!」
村田さん〜!村田さんは玉壺の首をスパンッと切りました!
「やった!?上弦の首を切った!?」
「違う村田さん!それ、脱皮した皮!」
慌てて村田さんを押し倒します!ブンッと頭の上を何かが通過しました。玉壺の蛸足!?
「おのれゲロ塗れにしおって小娘がぁ!お前には私の真の姿を見せてやる。この姿を見せるのはお前で三人目」
「あ、村田さんがいるから四人目ですね」
「口を閉じてろ馬鹿餓鬼が!!」
玉壺が変身して迫って来ました。まあ、確かに手が沢山生えている、変身前よりまともな姿に近いですが。
イメージ的には10点が15点って感じで、結局赤点なんですよね。その、まだ顔に乙女の秘密が付いてますし。
「待って下さい、素晴らしい壺を作る玉壺様!」
「む、なんだ小娘!壺を見る目はありそうな…」
「あ、もう少し、じっとしてて!」
「はあ?」
玉壺様、こういう所あるよね〜。お陰で時間稼ぎ出来ました。玉壺の後から、高速で襲いかかる柱様。
「風の呼吸伍ノ型、木枯らし颪!」
不死川さん、応援に来てたんだ。
スパンッと飛んでいく乙女の秘密が付着した玉壺の頭。こっちへ来るね。
「…!!む、村田バリアー!!」
「えっなに!?ゲフッ!!」
身を挺して顔面で私を守る、素敵な村田様♡大好きです!
…………玉壺の顔の正面とガチ激突してたけど、ファーストキスじゃないよね…?
ま、まあ、玉壺、口が目だし、ノーカン、ノーカン。
…あれ?私とゲロ間接キス?…嫌なキスだわ…。
こうして上弦の伍は討伐されたのでした。
「ボルテックスストリーム」
サイキックフォースに登場するウェンディの必殺技。本来は相手に向かって竜巻を起こす。