「うまい!うまい!」
「美味い!美味い!」
「う、うまい…うまい」
「…………」
はるばると、やって来ましたのは、無限列車でございます。
乗る前にちょっとした鬼退治をして、煉獄親子と私とで無限列車に乗り込みました。
もちろん、駅弁も山程買って腹拵えしております。
私は駅弁一つだけですが。そんなに食べられません!
確かに駅弁は美味いのですが、素直にうまいと大声で言えない未熟者であります。恥ずかし!
…段々、煉獄家に染められている様な…。
まさか…いえ、勘違いですよね~。
…髪の毛、色が変わってないよね…??鏡、どこだっけ?
ちなみにもう一人、水柱の冨岡義勇さんが横に乗っています。
お館様に無限列車にて上弦の参、猗窩座に遭うと話しましたので、念の為呼ばれたのだと思います。
いや、杏寿郎師匠だけなら原作的に不安でしたが、槇寿郎師匠に義勇さんまでいるとか、タイタニック号の如く安心感がありますね。
因みに義勇さんは駅弁を食べておりません。…若干、煉獄ファミリーを呆れた目で見てる気がします…。
え?私も一括りに見られてる?
「うおおおお!!腹の中だ!!主の腹の中だ、うぉおお!!戦いの始まりだ!!」
「うるせーよ!」
あ、お兄ちゃん達かまぼこ隊も来た。原作通りだね。
そして伊之助君が五月蝿い。
「あ、禰豆子!それと煉獄さん、冨岡さん」
「ああ!禰豆子ちゃぁん!俺に会いに来てくれたの…あ、お義父さん」
「誰がお義父さんだ!」
「うまい!」
杏寿郎師匠、まだ食べてたんだ。
カオスだ。しかし皆集まったのなら、これ以上カオスになる前に、これだけは配らないといけない。
「これ、新しい切符です。今持ってる切符は捨てて下さい。血鬼術が掛かっているので」
そう、切符の交換であります。流石に、夢の中とはいえ、自分の首を跳ね飛ばす事はしたくない。
「あ、本当だ!微かに鬼の臭いがする」
「ひええ!なんでそんな物を売ってるんだよ!」
「禰豆子、この切符はどうしたんだ?」
「お館様が先行して調査したところ、切符が怪しい様だって結論が出て、鎹鴉を使ってわざわざ送って頂いたの」
「うむ!流石はお館様だ!」
話をしたのは私ですけど、お館様の信頼度は天元突破してますね、やっぱり。
後はまあ、切符を切りに車掌さんが来るのを待ちましょう。
そう思って槇寿郎師匠を盾に、挟む様にして善逸君と対局に座ります。
ごめんなさい、ちょっとグイグイ来られるの苦手です。…流されそうになるので。
あれ?伊之助君、なんで私から目を反らすの?
あ、会った時に制圧した上、弱ったところ見たからねぇ。…そのうち、元気になるでしょ。
無限列車が動きだし、車掌さんが切符を切ってから鬼が出るまでの僅かの時間。
先日は人間以外のキャラになって失敗したけど、今回の相手は下弦の壱、魘夢。その先には上弦の参、猗窩座。
そうは言ってられないよね…。