格闘ゲームの必殺技で鬼退治【完結済】   作:アールエー

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その三十四 変化する必殺技

「杏寿郎は列車前半、冨岡君は後半、猪君と黄色頭君は補助をしてくれ!俺は竈門兄妹と屋根から先頭の機関車へ行く!」

 

槇寿郎師匠がテキパキと指示を飛ばします。

車掌さんが行った後、ロープを持った鬼に従う人達が来ましたが、こちらが寝てなければ簡単に制圧。

縛って尋問していたら、車両が変化していきました。

うわ!車両の変化は原作じゃなく映画バージョンなの!?腸の中にいるみたい。

どちらにしても気持ち悪い!

 

「父上、お願いします!」

 

あ、杏寿郎師匠、すごく嬉しそう。

遊郭以来、久しぶりの親子共闘ですからね。ウッキウキ!って感情の音が聞こえてきそうです。

にしても原作でも思いましたが、杏寿郎師匠達が移動する度に客車が跳ねるんですが、何故脱線しないのでしょうか…?

 

いえ、よく考えたら、列車全体が魘夢の身体でしたね。

停まったら袋叩きだから、必死に線路に戻っているのでしょうか。涙ぐましい努力です。

 

「禰豆子、竈門兄!窓から屋根に登るぞ、大丈夫か!?」

 

「はい!大丈夫です!」

 

「師匠、任せて下さい!」

 

私達は屋根に飛び乗って機関車目指して疾走します。無限列車はかなりのスピードで走っていますが、常中を身に付けた私達には大した苦になりません。

 

先頭車両に近付いた時、出ました下弦の壱、魘夢です!

 

「あれぇ?寝てないの?おかしいなぁ…。人間共が失敗したかなぁ?」

 

先頭車両の上に、燕尾服っぽい洋装をした優男、目に下弦、壱と描かれた魘夢がこちらに手を向けて待ち構えました。

 

「お前は!下弦の鬼か!」

 

炭治郎兄ちゃんが叫びます。

しかしその叫びも、魘夢も、全て無視してドン!と突っ込んで首を刎ねたのは、槇寿郎師匠でした。

 

「む!手応えがない!さては偽物か!?」

 

早い、早過ぎます流石は師匠!

先手を打って相手に何もさせないのは常套手段ですが、見た瞬間首切りとは。

 

「危ないねぇ~。全く、油断も隙もないよう…」

 

魘夢はまだ余裕な表情を浮かべ、こちらと対峙して。

 

「このままじゃ、こちらが危ないかなぁ。血鬼術。強制昏倒催眠の囁き、お眠りィィ」

 

あ、不味い!咄嗟に必殺技を使って二人を防護します。

 

「血鬼術、爆血!」

 

催眠自体は防げなくとも、多少なりとも起きる時間が短くなると思い爆血を使用しました。

切り裂いた腕から二人に血が降り注ぎ、同時に私も催眠にかからない様、もう一つの封印した必殺技を使用します!

 

「ソウルフィスト!」

 

両手から出た気弾が、魘夢の腕を吹き飛ばしました!

 

「あれぇ?何故眠らない…え?腕が再生しない…!?何をした…ねぇ、君、だれ?」

 

魘夢のびっくり顔とは、良い顔を見れました!

今の私の姿は、身体は禰豆子のままですが隊服がバラバラと蝙蝠になって分解し、新しい服…黒の胸元の開いたレオタード、蝙蝠柄のストッキング、背中…と言うか腰と頭には爪の生えたコウモリの翼、どう見ても悪魔みたいな姿になったのです。

…禰豆子の身体なら、もう1人のキャラの方ですって!?お黙り!!

 

「あら、貴方も夢魔なのね…?いいわ、可愛がってあげる、坊や」

 

ふふふっと笑う私は、サッキュバスになってました…。

 

 





「ソウルフィスト」
ヴァンパイアに登場するモリガン・アーンスランドの必殺技。早い話、波動拳。
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