魘夢の首を切った事で、とうとう無限列車は脱線、客車も投げ出されました。私は跳ね回る列車に対応するのが精一杯でしたが、槇寿郎師匠がお兄ちゃんを捕まえて脱出したのを見て、安心して外に飛び出しました。
外に出ると、近くで魘夢がボロボロになってるのが見えました。
放っておいて炭治郎兄ちゃんの所に行くべきでしたが…どうしても魘夢の所へ行きたくなり、私は最後まで藻掻く魘夢に近付くと、採血した後彼に笑いかけました…。
「やり直したいって目をしてるわね。駄目よ、負けたら終わり、そのスリルが精力の源なのよ?さ、坊やはお眠の時間ね…。また、悪夢の中で遊んであげるわ…」
魘夢は最後に目玉を残し…それすら消え去りました。
しかし、危ないですね…。まだ人外キャラを引き摺っています。短時間の変化で、ここまで影響するとは…。
槇寿郎師匠を探すと、お兄ちゃんを治療していました。
「お兄ちゃん、しっかりして!呼吸よ、呼吸を整えて怪我をした部分に集中して!」
「禰豆子、俺は乗客の救助に向かう、竈門兄は任せたぞ!」
師匠を始めとする皆が救助活動をしている中、私はお兄ちゃんの治療に当たりました。
「とりあえず血を止めないと、輸血もできない…。お兄ちゃん、全集中の呼吸!呼吸をして怪我した所を意識するの!」
蝶屋敷で血液検査をして、私からお兄ちゃんへは輸血可能ってしのぶさんから聞いたから、サイキックパワーで管を作って輸血はできる筈…。
でもお兄ちゃんから私へは輸血駄目らしいのよね。何故だろう…?(禰豆子О型、炭治郎A型の設定)
因みに血液型は明治時代には発見されてましたが、Rhタイプ発見はまだらしく、抗凝固剤なんかもないので賭けに近いそうです。
抗凝固剤、ないの!?って言ったら、しのぶさんの方が驚いてました。抗凝固剤は最近(大正3年、現在は5年)に発表されたばかりで、なぜ最新治療を知ってるのって。やべっ!
やがて救助活動を終えた杏寿郎師匠が来て、お兄ちゃんに指導をしてくれました。
「そこだ、止血。出血を止めろ。……集中…うむ、止血できたな」
ああ、原作で見た光景です。と言う事は。
私は日輪刀を構えました。
ドオン!!
来ました。上弦の参…猗窩座!
「日の呼吸伍ノ型、陽華突!」
来た途端、お兄ちゃんに殴りかかったので、杏寿郎師匠と二人で猗窩座を切り裂きます。私は首元を狙ったのですが、躱されて肩口に当たりました。
「では素晴らしい提案をしよう。お前も鬼にならないか?」
「ならない」
そして原作通りの対話をしてますが…槇寿郎師匠も冨岡さんも、まだ来ませんね。
…少し、時間を稼ぎますか…。
「あの〜ちょっと質問しても良いですか?」
「お前は竈門禰豆子か。あの御方が連れて来いと命じている。後で相手をするから引っ込んでいろ!」
「あ、ちょっとだけ!質問の内容に寄っては、鬼になりたくなるかも〜」
杏寿郎師匠が何を言ってるんだ!って目で睨むけど、時間稼ぎですって目で見返したら黙ってくれました。うん、師弟関係、信頼関係は築いておくものです。
「聞きたいのは三つ、鬼って人間以外を食べて生きる事はできないの?」
「他の物が不味いのもあるが、人間を喰えば力が増大するのだ。喰わぬ手はあるまい」
「それじゃ、恋愛とかしないの?鬼同士でも良いんだけど」
「はあ?その様な気持ちなど、なる訳がない!」
「最後に、強くなってどうするの?何か目的があるの?」
「強くなる事が目的なのだ!より強く、高く、強大になれるのだ!」
「…つまり鬼は、楽しみもなく、繁栄もなく、目的もない、ただ手段の為に無惨に従っているだけ。貴方は永遠に生きようとか言っていたけど、それは無理だわ」
後方から大きな気配が二つ、こっちに向かっているのを感じながら言いました。
「貴方は、鬼は生きていない、ただ死んでないだけ。別の鬼(童磨)に鬼へ誘われたけど、私は鬼にならない!!」
ダンっと槇寿郎師匠と冨岡さんが隣に立った!
よし、柱、元柱の3人+α(私)、これで勝った!
「猗窩座は…女を相手に出来ぬそうだ…。其処許の相手は…私がしよう…」
…え…………うえ…?
なんか、猗窩座の背後の暗闇から、六つ目の鬼いちゃんが出てきたんですけど。
は?はああああっ!?あばっあばばば!!