格闘ゲームの必殺技で鬼退治【完結済】   作:アールエー

38 / 58
ダークストーカーの物理攻撃に関する考え方は、独自設定となります。
鬼の強さとのバランスが難しい…。
格ゲーのバランス調整みたいになりそうです。

ヒノカミ血風譚で無惨様が出ましたね。
勝ったら笑顔なんですが。そういや、原作で笑った事あったかな…?


その三十八 鬼をも超えるモノ

「月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮!」

 

「ソウルフィスト!」

 

相手が放つ、強烈な一撃を空中へ回避しながら反撃するわ。鬼も、空からの攻撃には慣れてないみたいね、幾つか小さな傷を負ったけど、回避はできたわ。ま、人間だけを狙っていたようだから、仕方ないか。

 

「ブンブンと…煩い蝿だ…。その羽…切り落としてやろう…」

 

「あら、情熱的なお誘いね!一発くらい、まともに殴られても宜しくてよ」

 

それにしても、この必殺技という技能…。

かなり便利ね。私にかかれば複数の必殺技を同時に使い、複合させる事も可能ね。

 

一口で必殺技といっても、本来ならその使い手が長い時間、もしかしたら一生をかけて習得する、人生をかけた技。

必殺技を使うと言う事は、その人の生涯をなぞる事に他ならないわ。

 

普通の人間の時でも表面上の技しか使えないし、まして魔物や私の様な長い時を生きる悪魔の技を使うとすれば…それは、身体が変化し、乗っ取られるのも仕方のない事ね。

 

「月の呼吸 漆ノ型 厄鏡・月映え」

 

おっと、私が滞空しているから、遠距離の斬撃を放ったわね。

素早く羽根をジェットにして躱すわ。

それにしても、唯でさえよく分からない飛ぶ斬撃なのに、軌道に複数の細かな斬撃が渦巻くのね、そう三日月の様に。

面白い技と武器だわ。武器は、自分の身体から生み出したみたいね。

 

普段なら地上に降りるところだけど…超能力者の技でずっと滞空してられるわ。

でも、遠距離からチマチマ攻撃するのは私らしくないわね!

 

「マグネットアンカー!」

 

「むう…!また…この技か…!」

 

空中から一気に上空へ引き上げてあげるわ!

 

「いらっしゃい、坊や!偶には空中散歩も良いものよ!」

 

空で藻掻く鬼に、ガンガン攻撃を叩き込む。

空中戦には慣れてない様ね、経験不足よ!

 

ぐは!と血反吐を吐きながら落ちていく鬼さん。

 

「あら!もうお帰り?お土産を忘れているわよ!」

 

ジェットを吹かし、距離を詰めるとしっかりと掴む。

 

「落ちろぉー!!」

 

そして地上に叩きつける!ちょっとしたクレーターができる程の衝撃。

 

「ぬうう…何故だ…身体が治らぬ…」

 

「あら、聞いてなかったの?私の技は魂を削る技。物理的な攻撃ではないわ」

 

そう言いながら、私は自身に付いた小さな傷を癒していく。ふふふ…六つの目を見開いて驚いちゃって…。可愛い坊やだわ!

 

そもそも、ただの物理攻撃でダークストーカーを殺せるわけないじゃない!

 

「坊やの攻撃は、いくら呼吸を使おうと所詮は物理攻撃。私を傷付けようと殺すには至らないわ!どう?一方的に斬られる感想は!?」

 

「おのれ…月の呼吸 伍ノ型 月魄災渦」

 

鬼の身体の周囲を、無数の月の斬撃が飛び交う、面白い技ね!でも…まだ甘いわ。

 

「バルキリーターン!」

 

瞬時に鬼の背後に回り込み…私の幻夢が邪魔して覗き見できないから、初動が掴めずこちらを見失って、無防備になった背中にドリルキック!

 

「ぐ、おおっ!!」

 

ガリガリ背中を削って、鬼を吹き飛ばしたわ!

 

「先ほどの猗窩座って奴もそうだけど…。坊や、多分、鬼になって弱くなってない?」

 

「な…にぃ…。数百年…鍛えたのだ…。弱い…わけがなかろう…」

 

「技の冴えはそうかもね…。でもねぇ、技ってのは防御や受け流しも含まれているのよ。回復する身体に頼ってそれらを疎かにし、ただ攻撃のみを高めた武術っていうのは、アンバランスで脆いのよねぇ…」

 

言ってしまえば、ガードも牽制も知らずに只管大攻撃や大技を繰り出している様なもの。

攻撃を受けても痛くなく、直ぐに治る事が前提の闘い方なのよ。痛くて治らない攻撃ができるダークストーカーに取って、隙が多過ぎるのよねぇ。

 

その時、遠くでドン!と爆発音が響いたわ。これは…玖ノ型、煉獄?2人分はありそうね。

…向こうは決着、着いたかな?

 

ベベン!一瞬、気を取られた隙に、こちらの鬼さんは消えていったわ。

 

「次は…勝つ…!」

 

あらら…逃げられちゃった。でも、可愛らしいわね、強がりを言う坊やは嫌いではないわ。

 

 

 





「バルキリーターン」
ヴァンパイアに登場するモリガン・アーンスランドの必殺技。高速で画面外に飛んで後方から攻撃する技。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。