さて、原作より早く展開していると問題になるのが、かまぼこ隊の実力不足です。
原作の無限列車で、杏寿郎師匠が亡くなりはしましたが、かまぼこ隊に与えた影響は凄まじいものでした。
また遊郭での、妓夫太郎や堕姫との戦闘は、10年の修行に匹敵したと思います。
それに期間が短縮されたのと、私が黒死牟をズタボロにした影響で獪岳が鬼にならない、即ち桑島慈悟郎さんが切腹しない可能性があります。
それ自体は素晴らしいのですが、善逸君の覚醒イベントがすっ飛ばされる事になります。
まあ、ごちゃごちゃ考えても良い事ありません。
お館様も状況に応じて、柱稽古を行うそうなので。
こうなれば徹底的に鍛えあげるしかありません!
少なくとも、三人共無惨と闘う前に透き通る世界に入って貰います!
お兄ちゃんはヒノカミ神楽、日の呼吸をマスター!最低限、そのくらいのレベルに達しないと、無限城攻略はままなりません!
最悪、私が頑張るか…。杏寿郎師匠、槇寿郎師匠もいるし…。
「と言う訳で、早く治ってね、お兄ちゃん!」
「な…何が、と言う訳なんだ…?」
蝶屋敷にお見舞いに来た私は、お兄ちゃんに修行の話をしました。
「はっきり言って、お兄ちゃん達は弱いです!弱味噌です!話になりません!」
「いや、はっきりと言い過ぎだぞ、禰豆子…」
「そうだ!誰が弱味噌だ!」
「うう…本当は俺の事、心配してくれてるんだよね、禰豆子ちゃぁん」
「黙らっしゃい!!」
私はギロリと三人を睨見つけ、黙らせます!
「お兄ちゃんは怪我が治るまで仕方ないとして!伊之助君と善逸君は、私と稽古して貰います!」
「はあ!?俺様がお前と稽古だぁ!?断るぜ!」
「そんな、禰豆子ちゃんに刀を向けるなんて…」
二人は反発し、又は怯えた様に反対しますが、ここは心を鬼にするしかありません。
「そもそも、炭治郎と禰豆子ちゃん、同じ時期に育手から手解き受けたんだよね?何でそんなに実力が違うの?やっぱり…才能の差、かなぁ…」
嘆く善逸君に、これだけははっきりと言わなければなりません。
「いいえ、違いますよ。私はこれでも、四つの時から武術の修行をしてきたのです。父から受け継いだ神楽を身に付け、様々な拳法、剣術を学ぼうと努力したのです。伊之助君も、善逸君も才能がないなんてありません!むしろ、私は皆の数倍も修行したのに追い付かれようとしています。私よりも善逸君の方が才能あります!」
これは、本当にそう思います。柱との余りの実力差も、小さい頃から修行しているのに並ぼうとしているお兄ちゃん達も、羨ましい限りなのです。
しかし…ここは、何か餌が必要ですかね…?
「…よし。私に一撃入れる事が出来たら!伊之助君は豚の角煮食べ放題!善逸君は…わ、私と…デ、デ、デ…ええい!デートして、もしかしたらチューもして差し上げます!」
「ちょっと待つんだ禰豆子!お兄ちゃんはそんな事ゆる…むがっ!」
「待つんだ炭治郎!い、いいの?禰豆子ちゃん良いの!?」
「女に二言はありません!」
因みに、私は今ボインボインです。何がとは言いませんが。
少し縮んできているので元に戻る筈なのですが、多分あと二週間はかかるかと。
少しずつ小さくなっていくのは、何故か辛いですが。いつか、いつか成長さえすれば…!
小躍りして喜ぶ二人と、止める炭治郎兄ちゃんでしたが、お兄ちゃんは放っておいて、そのまま二人を庭に連れ出すとサイキック結界で囲いました。
「え?え?何、これ禰豆子ちゃん!」
「うおお!外に出られねぇ!」
「サイキックフィールド…法術の結界みたいなものです。機能回復訓練の時は逃げ回ったそうなので、逃げ防止の為です。さて…透き通る世界どころか、常中すらできてないお二人さん…。徹底的にお稽古付けてあげますねぇ!!」
お稽古は、とても楽しかったです。スッキリ!
善逸君とした約束については、何故かしのぶさんとアオイさんにバレて、懇々と貞操について、淑女について説教されました。
数時間、正座させられて。
母ちゃんもそうですが、怒った女の人に逆らえないのは何故でしょう…。