「拾弐ノ型 炎舞!」
お兄ちゃんがヒノカミ神楽を舞い続けています。
ここは刀鍛冶の里。里長の鉄珍様に頭を付いて挨拶をして、そのまま湯治をさせて頂いております。
お兄ちゃんの刀は、原作みたいに猗窩座に突き刺してなかったので失くしてないのですが、かなり刃毀れが酷かったようです。刀を見た鋼鐵塚さんは激怒して、散々に追い掛け回した後で研ぐ為に刀を持って行かれました。
私の大小も研ぎ直しで預けております。
伊之助君や善逸君は、初日にホンのちょっぴりキツく鍛えたら、次の日には逃亡してました。
あの程度で根を上げるとは。夜の間は牢に入れるか縛るかしておけば良かったでしょうか…。
「あ、お兄ちゃん、父ちゃんの呼吸を思い出して!ここはグッとやってスラッって感じで」
「そうか、こうだな!」
それに比べて、お兄ちゃんは素直で大変教え易いです。
善逸君とか、他の人は中々分かってくれませんが…(脳筋)
日の呼吸は、お兄ちゃんはヒノカミ神楽と呼んでいますが、水の呼吸と比べて威力が格段に上です。
お兄ちゃんも適性は日の呼吸なので、順調に使いこなしています。
そして、詳しくは分からないけど、日の呼吸の拾参ノ型についても教えました。
「私もはっきりと分からないけど、日の呼吸の炎舞と円舞がつながって、途切れる事なく無惨の弱点を斬って日光に晒す。父ちゃんが一晩中ヒノカミ神楽を踊った様に、朝まで無惨を斬り刻む、それが拾参番目の技じゃないかと思うの」
そう、全ては繋がって円を成す、名付けて円環の理!もう何も怖くないわ!
…………はっ!なんか、首を噛み切られた幻想が!?
「あ、禰豆子ちゃん!お久し振りね!」
「蜜璃お姉ちゃん!」
原作では先に来ていた甘露寺蜜璃さんが、祭の神を引き連れてやって来ました。
「おお、禰豆子か!久しぶりだな!派手に活躍しているらしいじゃねーか!」
「音柱様もお久し振りです」
「そんなに畏まらなくて良いぜ!上弦を単独で退けたんだ、天元と呼ばせてやろう!」
「はい!天元さん」
そしてお兄ちゃんを紹介、お兄ちゃんも初対面で誘拐騒ぎとかの確執も無いので、スムーズに覚えて貰いました。
お兄ちゃん、蜜璃お姉ちゃんの胸元を見て溢れるとか言わない!少し気にしているんだから!
…気にしているよね…?お姉ちゃん?
刀鍛冶の里にも、鍛冶師の家族がいて子供もいます。
そして、その内の1人、小鉄君と知り合う事が出来ました。
その小鉄君に、彼の持つ絡繰人形を貸してくれと頼む人達がいました。
霞柱の時透兄弟も来ていたのですね。
「でも、次に使うと壊れるんです!父が亡くなった今、もう直せないのです」
「君が父上の遺産を大事にしたいのは分かった。でも、より強大な鬼を倒すため、どうしても訓練させて欲しいんだ」
「それに今の君では直せなくても、将来の君なら、そして仲間と協力したら直せるかも知れないよ。僕らも二人で霞柱をしているし、鬼殺隊に入る前は風柱様に助けて貰ったんだ」
「もし壊しても、必ず培った技術で、何人でも救ってみせる!…使わせて貰えないかな?」
「…そこまで言われては、刀鍛冶の里の者としてお断りできません。これ、鍵です」
無一郎君、原作の様にトラウマ抱えてないから、人の事を思いやる事ができたのですね…。
それはそうと、折角だから稽古を見させて貰いましょう!
…お兄ちゃんをギタギタに鍛えて貰って、ついでに縁壱さんの刀もゲットする為に…ふひひひっ。
「おい、禰豆子…。なんか、不気味な笑いをしているぞ…?」
気の所為です、お兄ちゃん!
霞柱様の稽古を見させて頂きました。
原作では無為な時間を過ごしたみたいですが、今回は小鉄君の微調整があり、縁壱零式の腕を飛ばす余裕もなく稽古できたみたいです。
そしてお兄ちゃんの稽古。小鉄君の無茶稽古は無かったのですが…。
時透兄弟が稽古を見てくれて、ズタボロになっておりました。
後で聞いた話では、無事に縁壱零式より刀を取り出せて、鋼鐵塚さんに持っていかれたそうです。
私はそれを、遠くから見つめ…る事もできませんでした。
「皆、頑張っているわね!私達も頑張ろう!禰豆子ちゃんは、あ・ね・弟子の私が見るわ!!」
「お、お姉ちゃん、お手柔らかに…」
「とりあえず実戦形式でやるわよ!」
「ちょ、本物の刀は!それ、鞭みたいで避け難い…掠ったぁ!!痛い痛い!」
「次は柔軟ね!身体の固い達人なんて居ないわよ!」
「あぐっ!ギ、ギブ…お姉ちゃん、人間の身体はそんな風に曲がる様に出来てないの…あぎぎ…」
さ、先に手加減を覚えて下さい…(自業自得)。
手加減?何それ?そう言うムツカシイ事は、とりあえず鬼を斬ってから考えたら良いと思うわ!
とか本当に言いそう…。言わない?