あやまることはできないけれど 作:作者の人そこまで考えてないと思うよ
「行ってきます」
と言ったのが受験前日のお昼前。
新幹線で片道8時間程なのだから朝の受験に間に合う訳もなく。前日からの静岡行きと相成った。
お父さんが着いて来ると言って聞かなかったけど、お母さんが薙刀を出した瞬間に静かになってた。
仮にも人間国宝やってるんだからもう少し落ち着いてほしいものだ。
新幹線を降りてからも乗り換えがあったりで迷いそうになったけれど、なんとか目的のホテルに到着。雄英に近いと他の受験生と鉢合わせしそうなのが気になって少し遠目の所を取ってもらった。
そのホテルの床でシーツにくるまって目覚めたのが朝5時過ぎ。
ベッドは柔らか過ぎてなんだか居心地悪かったので、床に掛け布団とシーツを置いて寝た。体は少し痛いけれど気分は悪くない。
昔から「調子が良いな」と思った時は必ず何かやらかしていた。何かしらの不調があった方がパフォーマンスが上がる気がするのだ。
つまり今日の私はベストコンディションだ。
朝ごはんはホテルが用意してくれたものを部屋まで持ってきてくれた。
こういったサービスやらアメニティの質やら全体的にとても良いホテルだ。ベッドに関しては柔らか過ぎて私の方がダメだったけれど。
特に決めてるルーティーンとかは無いので、朝の準備が終わったら出発だ。
少し早めかも知れないけれど遅くなるよりは良いと思うし。
どちらかといえば、私が関われる
さて、所変わって雄英高校校門前。
普通に徒歩で来たけれど多少のトラブルを想定して早めに来て良かった。
……土地勘が無いのにマップアプリをしっかり見ないのはいけない。今回の教訓だな。
道路を1本分間違えて曲がったら森に向かって行った時はどうしようかと思ったね。
校門を潜らずに近くの木陰で少し待っているが緑のモジャモジャ頭は未だ現れない。
彼が『間に合った』と言っていた記憶があるので開始10分前位なのだろうか?でも、かの爆殺卿も普通に歩いてたし、無重力系女子やら一般学生も急ぐ様な描写が無かったはず……?
いや、時間ならある。折角早めに到着したのだから、ゆっくりと待つとしよう。
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あれ?来ないな。
開始時間まであと5分程なのだが。
もしかして、慣れない所で寝たから少しだけ睡魔に身を委ねたあの瞬間に!?
間抜け過ぎないかそれは。でもそれくらいしか考えられないし……
うん。仕方ない。何にしろもう時間が無い。まったく、なんの為に早く来たやら。
今まで寄りかかっていた針葉樹に後ろ髪を引かれながらも会場に向かう。名も知らぬ木だったが次に
あの後、説明会場で緑モップを見掛けたので本当に私が見逃していただけだった。
本当にたっぷりと余裕があると思うと
「はい、スタート」
前触れなく拡声器を通して開始合図が届く。
一つ呼吸を入れて駆け出す。
私の後に慌てて続く
とある人は足の握力を使えば、壁と垂直に立てるやら天井に立てるやら言っていたが流石に無理だった。せいぜい勢いをつけて壁を走る位。それが出来れば充分なのだが。
ここならまあまあ見渡せそうだ。会場の4割程が私の射程圏内になるだろう。
『
……「……」
……よし。こんなものだろうか。
あまり倒しすぎない様に、あまり助けすぎない様に。
10位以内に入らないあたりを目指す。
爆殺卿が70Pとかだった気がするから、3Pを8体程襲われそうな受験生を助ける形で倒しておいた。
レスキューPと合わせて40Pいっていれば良いと思う。
これで落ちてたらお話にならないどころでは無い。私のヒーローアカデミアはここでお仕舞いだ。
『嘘八百』でも使えれば圧倒的首席合格出来るだろうが、未だに私には無理なのだ。
仮に使えたとしても突如として800人何処からともなく増えたとなれば、公安案件かあふぉ案件だろうな。嘘を重ねて64万人。いくら個性だと言っても無理があると思うが……
ドゴォーーーォン!
あぁ〜、いたなぁ
私も無難に逃げておこうかなぁーっと。
んん〜?なんかヤバそうな雰囲気では…?
あっ、あの子転んで…動けてない。
流石に、見過ごせない。
あの敵がこのまま動いていたら、あの子はきっと痛い思いをするだろう。
仮に止められてもあの巨大な敵はどこかに倒れて他の人が怪我をするかも知れない。
やりたかった事その2