黒龍の転生者、白兎になる 作:馬です
今、家の中は緊張感が漂っている。
「では、じっくりと話してもらおうじゃないか夫よ」
「うむ」
今俺達の目の前には神ヘラがいて、
「ベルに黒竜が宿ったのか、それは…」
「それは…?」
「まーったく解らんのじゃ、ベルに宿った黒龍に聞いても訳ワカメらしいしのう」
神ゼウスは俺の方を見ながらそう言い切った。
「ふざけるなぁあああああああああああああああああああっ!!大事な娘に子供に忌まわしい黒龍が宿っているというのに解らぬとはどういうことだ!!」
ごもっとも。
「そうはいうが、神ヘラこれについては本当に…」
「貴様は喋るな、黒龍風情が!!」
……イラッ☆
「最近まで壊れた玩具みたいでいたくせに後からしゃしゃり出てきて何偉そうなこと言ってんだ自己中心で回ってる妄想癖の激しい役立たずのヒステリッククソババア!!」
「なっ⁉」
「テメェが役に立たねぇから俺はこの億年発情期下半神爺に預けられたんだろうが!!それを正気に戻った途端に出てきやがって千年の間に脳みその中発酵させてたのかババア!!いや、現在進行形で発酵してんだったな!!」
「主神として残った眷族の事を気にかけることも忘れて放心してた無責任老害ババアが口挟む権利なんざはなっからどこにもねぇんだよボケが!!」
「どうせ
これは俺の本心だ、というか原作を読んでいて神ヘラは今まで何をしていたんだと思っていた。
それが今、目の前に現れた神ヘラの態度を見ていて堪忍袋の緒が切れた。
「よし、言いたいこと全部言えた」
俺は言いたいことを全て言えてすっきりした。
「貴様に何が解かる、千年もの間
「知るか、そんなこと」
「なっ…⁉」
「「「{八文字でぶった切った}」」」
「それはなんだ、褒めてほしいのか。そうかそうか、えらいえらい」
「{おいゼウス、ベルの奴ヘラを煽りまくってるが大丈夫か?}」
「{まぁ、力関係からベルの方が上じゃしな}」
「{いや、というか…}」
「「「{ベル、容赦ねぇな(ないな)}」」」
ベルの容赦のない口撃にアルフィア、ザルド、ゼウスは戦慄する。
「あっ、神ゼウス」
「な、なんじゃ?」
「黒竜消しといたから精霊アリア、元に戻せ」
「えっ」
「なにっ⁉」
「なんだ神が二柱もいて難聴かよ、黒竜討伐したから風印解除しろ」
ゼウスとヘラはあまりにも簡単に隻眼の黒竜討伐を報告され唖然とする。
「それじゃあ、もう俺は寝るから」
「俺も明日の仕込みを済ませるか」
「私は読書の続きでもするか」
そう言って俺とアルフィア、ザルドは各々の行動に移るのだった。