黒龍の転生者、白兎になる   作:馬です

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迷宮都市入り

色々とあったものの、ようやく俺とヘスティアもとい【ヘスティア・ファミリア】は迷宮都市オラリオに向けて出発をする。

 

しかし、アルフィアとザルドは一旦神ゼウスと神ヘラが大精霊アリアを復活させるための護衛として残った。

 

アルフィアは心底渋ったが、何とか納得してもらった。

 

その道中、俺はオラリオに向かう行商人の荷車に神ヘスティアと共に乗っている時にある事に気付いてしまった。

 

アルフィアとザルドが完治して黒竜も討伐出来て最高だけど…七年後の勢力図(オラリオ)力関係(バランス)を完全に崩壊させていることに…。

 

更にこの時点でアストレア・レコードで重要なオッタルと【アストレア・ファミリア】の器の昇華(ランクアップ)は絶望的になってしまったという事に。

 

しかも、闇派閥側(イヴィルス)の戦力も乏しくなってしまっている為神エレボスの計画が瓦解してしまっていることになる。

 

これでは優しい地下世界の神(エレボス)の思いが無駄になってしまうという事。

 

「あっ、やべ。どうしよう?」

 

俺はその事に関して頭を抱えてしまった。

 

 

 

 

 

 

「俺がガネーシャだぁああああああああああああああっ!!」

 

一つの派閥が都市入りするという事で憲兵の役目を果たす【ガネーシャ・ファミリア】主神である神ガネーシャも検問に参加する。

 

「久しぶりだねガネーシャ、でも頭が痛いから大声は止めてくれ」

 

「むっ、ヘスティアよ二日酔いか?それに隈もひどいぞ!!」

 

「下界で遊び惚けている神々の残業」

 

「マジすんませんでした」

 

神ガネーシャの問いに俺が事実を告げると土下座と本気謝罪だった。

 

「いやいや、ガネーシャは全部やり切ってくれてたからまだマシだよ…。それでも仕事放棄して降りて行った奴らが憎い!!」

 

神ガネーシャを援護(フォロー)をしながらも本音を吐露するのだった。

 

「ガネーシャ様、土下座してどうしたの?」

 

その言葉と共に現れたのは【ガネーシャ・ファミリア】の第二級冒険者(Lv.3)象神の詩(ヴィヤーサ)】アーディ・ヴァルマ。

 

「全く、いつもの調子でやって怒らせただけだろ」

 

「う~ん、これに関しては何かが違う気がする」

 

(アーディ)の言葉に答えるように【ガネーシャ・ファミリア】団長にして第二級冒険者(Lv.4)象神の杖(アンクーシャ)】シャクティ・ヴァルマ。

 

姉の言葉に疑問を覚えるアーディ。

 

「ねぇ、君何があったか教えてよ」

 

「あぁ、実は俺達の主神・ヘスティアは神ガネーシャを含む一部を除いた下界に降りた神々の放棄した仕事なんかを押し付けられていたみたいでな。それをやり続けた結果、本来の自分を見失って下界に強制降臨させられたらしい」

 

「「…………」」

 

俺の言葉を聞いて二人は冷めた目で神ガネーシャを見ていた。

 

「眷族からの視線が痛い!!」

 

まぁ、そんなこんなあったが無事にオラリオに入ることが出来た。

 

検問を通過して俺達はどこに向かおうかと考えていると、アーディが話しかけてくる。

 

「オラリオに来た派閥がまずすることは管理機関(ギルド)で登録するんだよ」

 

「そうか、情報感謝する。えっと、名前は…」

 

名前は知っているが、オラリオに来たばかりの俺が知っているのはおかしいため名乗らせる。

 

「あっ、自己紹介がまだだったね。私はアーディ・ヴァルマ、よろしくね!!」

 

「ベル・クラネルだ」

 

「ベルだね、よろしく!!」

 

俺とアーディは握手を交わし、更に案内役を買って出てくれた。

 

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