黒龍の転生者、白兎になる   作:馬です

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対談

ここは摩天楼施設(バベル)の一室、そこには【ヘスティア・ファミリア】【ロキ・ファミリア】の二つの派閥が揃っていた。

 

【ヘスティア・ファミリア】からはヘスティアと当事者の俺。

 

【ロキ・ファミリア】からは神ロキとフィン、リヴェリア、ガレスそしてアイズ。

 

「久しぶりだねロキ、元気そうでよかったよ」

 

「お、おん。自分は随分とやつれとるやんけ。ぐーたらしとんのが専売特許のようなやつがなぁ」

 

神ロキが喧嘩腰に挑発すると、ヘスティアが答える。

 

「あぁ、それね。君達下界に降りた神々の中には仕事を投げ出して降りて行った神達が居てさ、その皺寄せでボクも暢気に寝ているわけにもいかなかったんだ。年々天界にいる神の数が減ってきてさ、減った分仕事の量も増えて行って毎日毎日ずっと椅子に座っては何十枚何百枚何千枚何万枚といった書類を捌くんだ。ときおり、手を止めた瞬間に意識を失っていたり、ふとした瞬間に笑いがこみあげてきたり、書類を書き上げながら泣いていたりして面白かったよ。アハッ、アハハハハハハハッ!!」

 

そう語るヘスティアの眼は青ではなく()()()()()()()()()()()へと変わっていた。

 

「「…………………」」

 

その様子を見ていた神二柱はもう直視することが出来ず顔をそらすのだった。

 

「女神の眼もあんな風にどす黒くなるんだね」

 

「どれだけ積み重なったらあんなにも闇深くなるんだ」

 

「相当じゃぞ、あれは」

 

「怖い…」

 

「(激しく同意)」

 

【ロキ・ファミリア】の団員達も感想を漏らした。

 

「ヘスティア、もう休んでろ」

 

「いや、これは君の問題でもあるけど僕の問題でもあるからね。キッチリ主神()としても役目を果たすよ」

 

「それやったら、早速本題に入ろか。ベル・クラネル、アイズが自分を見た瞬間に斬りかかってきたっちゅうんはホンマか?」

 

「あぁ、本当だ。俺を視界に捉えると剣を抜いて襲ってきた。魔法も使用してな」

 

俺は包み隠すことなく正直に答える。

 

「嘘はなし。つまり、ベル・クラネルは被害者で間違いない。すまんかった」

 

「神ヘスティアにベル・クラネル、今回はウチのアイズは大変な迷惑をかけた」

 

「ごめんなさい…」

 

神ロキの謝罪の言葉にリヴェリアがアイズの頭を掴み謝罪してくる。

 

アイズもリヴェリアに倣って謝罪する。

 

フィンとガレスも頭を下げる。

 

「謝ってくれたのならもう構わないよ、ねっベル君」

 

「あぁ、俺もそんなに気にしてはいないからな」

 

「心遣い感謝する」

 

そうして、対談は終わりを迎えたと思ったその時、神ロキがこう言ってくる。

 

「それにしても、アイズが感情剥き出しで斬りかかるって普通やない。自分なんか知らんか」

 

「決して口外しないと約束できますか?」

 

「おん、悪戯神(ロキ)の名に誓ってな」

 

俺はその言葉を信じ、語り始める。

 

「俺の身体には異界の黒龍の魂が呪いのように宿っている。剣姫が過剰反応したのはそのせいだろう」

 

その言葉に【ロキ・ファミリア】の五人は目を見開かせて驚く。

 

その反対に、神ロキは目を開き鋭い視線を向けるのだった。

 

 

 

 

 




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