黒龍の転生者、白兎になる 作:馬です
「俺の身体には異界の黒龍の魂が呪いのように宿っている。剣姫が過剰反応したのはそのせいだろう」
そう切り出した俺の言葉に場は驚愕に包まれる、一柱の神を除いて。
「嘘はない、つまり異界の黒龍が宿っとるっちゅうのはホンマみたいやな」
「あぁ、黒竜に関しては嘘はつかん」
「ほんなら、なんで自分に黒龍の魂が宿ったかも分かっとんのやろ」
「いや、少し違う」
神ロキの言葉を否定する。
「ならどういう事やねん?」
「これは俺の前世いや前々世の話になるんだが、俺自身が元は別世界の人間であり異界の黒龍だったんだ」
『??』
「俺=黒龍、黒龍=俺ね。しかも、神様転生で俺に選択権無し」
「つまり、異界の神によって
『!!』
「
「なんか腹立つ言い方やな!!」
真顔でそう言ったら逆切れされた。何故だ?
「でも、どういう経緯で死んだの?」
『⁉』
ここでアイズの天然発動に全員が驚愕する。
その一言が相手を一気に刺激しかねない爆弾とも知らずに…。
「あぁ、黒龍だった俺は一人の
『⁉』
全員が驚愕する、黒龍という存在はこの世界でも災厄の存在。
異界の黒龍ともなればそれは計り知れないものがある。
それをたった一人の英雄によって討ち取られた聞けば驚かないわけがない。
「俺はその英雄が現れるまでに相当荒れていてな、異界にあった一つの国を文明ごと絶滅させたこともあった」
「そして、
「ベル・クラネルに転生しとったっちゅうことか」
「あぁ、そうだ」
俺のこれまでを全て話し終えると、神ロキがこう言ってくる。
「それでなんやけど…、自分はこの世界の黒竜の事どない思っとる?」
「惰眠を貪るだけの駄竜だが、ちなみにその駄竜はもうこの世にはいない」
「えっ?」
「俺が殺した」
「なに?」
「後、今は大精霊アリアの復活させるためにゼウスとヘラが尽力させてる」
「なんて?」
「よし、これで話は終わりだ。解散!!」
「できる訳ないやろが、アホか!!」
「チッ、勢いで流せなかったか…」
「当たり前や、なにしれっと黒竜討伐しましたってとんでも爆弾を…、まさか自分…!!?」
あることに気付いた神ロキに対して俺は笑みを浮かべる。
「はい、巻き込もうとしてます。これでもう一蓮托生ですね」
「なにしれっと恐ろしい事言うとんねん!!」
俺の告白に神ロキが吠える。
すると、アイズがいつの間にか近付いていてこう言ってくる。
「お母さんに…会えるの?」
「もうすぐお前を母親に会わせてやる」
「うわあぁあああああああああああんっ!!」
俺の言葉にアイズは泣き出した、悲哀からではなく歓喜による涙だ。
俺はそっとアイズの頭をなでてやるのだった。