黒龍の転生者、白兎になる 作:馬です
アイズを送り届けた後、俺とヘスティアは【ヘファイストス・ファミリア】
「ベル君」
「あん?」
俺が椅子に座って帰りに買ったじゃが丸くんを喰っていると、ヘスティアがこう言ってくる。
「明日アストレアの所に行きたいんだ、眷族の君を紹介しておきたい」
「解った、行こう」
「話が早くて助かるよ」
こうして、俺達は【アストレア・ファミリア】へ訪ねることになった。
朝、俺達は早速【アストレア・ファミリア】
「やぁ、久しぶりだねヘスティア」
「ゲッ、ヘルメス」
そう、俺達の前に現れたのは旅神・ヘルメスと【ヘルメス・ファミリア】副団長にして
「ヘスティア、俺にも君の眷族を紹介してくれよ」
「なんでさ、どうせギルドとかで聞き込みしてから来てるくせに」
「何のことかな?」
そうやって神同士で話している間、俺とアスフィは…。
「初めまして、私はアスフィ・アル・アンドロメダ。【ヘルメス・ファミリア】の眷族です」
「ご丁寧にどうも、俺はベル・クラネル。【ヘスティア・ファミリア】の団長だ」
互いに自己紹介を済ませて世間話に移る。
「【ヘスティア・ファミリア】は貴方だけではないと?」
「まぁな、今は別行動中だが近日中にはオラリオに来るかもしれんがな…」
「そうですか、今のオラリオは危険ですから気を付けるように言った方がいいですよ」
「…あぁ」
どちらかと言えば
「やぁ、君がベル・クラネルだね!!」
「薄っぺらい笑みをやめろ、不快だ」
「ズバズバ言うねぇ、ヘスティアも素直な子を眷族にしたな」
「うるさい、さっさと本題に入れ」
「本題?」
「あぁ、暗躍の得意なヘルメスがやってきたという事はそういう意味だろ」
「いや、全く。興味本位で会いに来ただけ」
なんだろう、その笑顔に向かって思いっきり助走付けて殴りたい。
「ベル君、ヘルメスに関わってたらキリがないから早く行こう」
「あぁ」
ヘスティアの言葉で促されて俺達は【アストレア・ファミリア】への元に向かう。
ちなみにだが、アスフィに制裁を頼んでおいた。
外には神アストレアが出迎えに出ていた。
「久しぶりね、会えて嬉しいわヘスティア」
「うん、ボクも会えて嬉しいよアストレア!!」
「でも、少し隈が出来ているわね。何があったの?」
「えっと、それは…」
アストレアの問いに口籠るヘスティアに代わって俺が答える。
「無責任な神連中の皺寄せが天界に残っていた神々に降りかかり、ヘスティアも例に漏れず巻き込まれて見事な
「ベル君…⁉」
俺の暴露にヘスティアは驚きを隠さずに顔を向けてくる。
「へぇ、そうだったのね。なら、
「おいおい、
「君のせいだろ⁉」
そんなこんなでなんとかアストレアをなだめて(ヘスティアが)「星屑の庭」の中にへと入るのだった。
「ヘスティアにベル、紹介するわね。この子達が私の眷族よ」
「わぁ、皆女の子だね」
そう、アストレア・ファミリアに所属するのは種族は違えど性別は全員女。
前々世と前世でも童貞だった俺からすれば居心地は良くない。
「初めまして私は【アストレア・ファミリア】団長のアリーゼ・ローヴェルと言います!!」
元気よく自己紹介してくるのは【アストレア・ファミリア】団長にして
「私は副団長のゴジョウノ・輝夜と申します、よろしく」
「あたしはライラ、よろしくな」
その後も自己紹介は続き、リューの番となった。
「既にご存じですが、私はリュー・リオンと言います」
そして、最後に俺の番となった。
「俺は【ヘスティア・ファミリア】団長のベル・クラネルだ、よろしく頼む」
自己紹介を終えると、派閥間の交流は警邏と同時進行することになった。
ちなみに俺も警邏に参加している、人員はアリーゼ、リュー、輝夜、ライラだ。
「ごめんなさいね、ベル。こんな状況じゃなかったらお菓子とか食べながらお話ししたかったのだけど」
「いや、俺は別に構わない。それにあまり甘いものは得意じゃない」
「あら、意外ね。子供って甘いものが好きなんじゃないの?」
「子供だからと言って甘いものが好みだと思うのはダメだ、子供にも好みがあるからな」
「じゃあ、ベルの好みの味ってなに?」
そんなやり取りをしていたからか、アリーゼがそんなことを聞いてくる。
「塩辛いもの」
「おっさんかよ」
「子供らしからぬ好みですね」
「ほっとけ」
好みの味を言っただけでライラと輝夜がからかってきた。
すると、爆発音が聞こえてくる。
「
「皆、行くわよ!!」
『了解!!』
「あぁ」
俺達は爆発のあった場所に急行する。
俺は一足飛びでアリーゼ達を追い抜く。
「って、ベルが速い⁉」
「クラネルさんはLv.6、速いのは当然だ」
「Lv.6、嘘⁉」
「Lv.6って猛者と同じじゃねぇか、都市の外でどんだけの修羅場経験したってんだよ⁉」
「だが、この速さは納得だな」
そう喋りながらも足を動かして現場に急行するのだった。
俺が爆発による煙の発生源に辿り着くと、そこには大剣を担ぎ黒い鎧を着た覇者と黒い
「何してんだよ、お前ら…」
呆れ気味にそう言うと、アルフィアが答える。
「不快な雑音を聞かせてくる者共を掃除しただけだ」
「あぁ、こんな奴らは喰らう価値すら無い」
「いや、やりすぎなんだわ」