黒龍の転生者、白兎になる 作:馬です
冒険者と鍛冶師の間に衝撃が走った。
なんと、深層の階層主・ウダイオスから
発見者は元【ゼウス・ファミリア】にして現在は【ヘスティア・ファミリア】所属Lv.8【暴喰】のザルド。
なんと
無論、器を昇華させたのはザルド一人だけではなかった。
それは元【ヘラ・ファミリア】にして現在は【ヘスティア・ファミリア】所属Lv.8【静寂】のアルフィア。
生まれた時から身に宿す先天性疾患によって身体を蝕まれていたがそれを完全に癒し器を昇華させた才禍の怪物。
その規格外の戦力をまとめるのは【ヘスティア・ファミリア】団長であるLv.6のベル・クラネル。
ダンジョンのない外で五歳と言う若さで第一級冒険者へと至り、その強さは闇派閥を即時制圧する姿を見たものからは静寂の再来とまで言われている。
そんな注目の集まっている派閥は世界が驚愕する事件を起こす。
それは闇派閥・神三柱に対する神殺し。
実行犯はベル・クラネル。
少数精鋭にしてオラリオの派閥の中での最上位の実力を持つ【ヘスティア・ファミリア】の所業に世界は畏怖の念を抱く。
これに対して【ヘスティア・ファミリア】団長ベル・クラネルはこう語る。
「俺は主神・ヘスティアが請け負った天界からの
それは世界は再び驚愕する、それは神による下界の住人の神殺しの容認。
オラリオもとい、下界に住む神々はこれで理解した。
自分達の首切り断頭台はいつでも準備万端だという事を…。
「うん、天界に残っている神達から依頼されているよ。問題ばっか起こす神を送還してほしいってね。それに僕も今の状況は気に入らない。だから、僕も僕なりのやり方でこの暗黒期を終わらせるつもりさ」
その言葉に聞き取りを行った
これが最強の眷族をまとめる主神の姿なのだと。
「ベル君、次の作戦に…」
「それは俺達でやるからお前はちっとは休めバカ」
「へぶにゃんっ!!」
早急に暗黒期を終わらせる、その言葉を実行するべき動こうとしていたため俺は椅子に座らせて紅茶と茶請けを出す。
「ベル君」
「解ってる、出来るだけ殺さねぇようにはするさ」
そう言って俺は部屋を出るのだった。
「どういうつもりだ、ベル・クラネル!!人の身で神を殺すなど…」
「黙れ豚、テメェも送還してやろうか?そうすれば醜く蓄えた脂をそぎ落とせていいだろ」
「ひぃいいいいっ⁉」
ロイマンの口ぶりに我慢の限界だった俺がそう言ってやるとみっともない悲鳴を上げながら引っ込んだ。
「でも、驚いたよ。神殺しを行ったのは神ヘスティアが
その後にフィンがそう言ってくる。
「あぁ、そうだ。ロキから聞いていないのか?」
「全く聞いていないぞ」
リヴェリアも知らないと答えるので心当たりを言ってみる。
「もしかしたら、胃痛を抱えるその日説明されたからそれを癒すために説明するの忘れてたとかかも」
「否定できないのはしょうがないね」
「正直悪かったと思ってる」
なんか罪悪感が凄いね、反省はしないが…。
「まずは都市内部で行われている
「確か、エルフの里の大聖樹の枝も売買されているんだっけか」
「あぁ、それで我々【ガネーシャ・ファミリア】が…」
「アルフィア、【ガネーシャ・ファミリア】と連携というより先導してもらってその倉庫を叩け」
「何故、私がそんなことをしなくてはならんのだ。断る」
「これ読め」
「なんだ、これは…。……いいだろう、少しは運動も必要だ」
『⁉』
先ほどの発言を物凄い速さで掌を返したアルフィアを見て俺以外の全員が驚いた。
「ベル、あの紙に何が書かれていたんだい?」
「これに関しては話す気はない」
フィンの問いをキッパリと断る。
あの紙に書かれていた事、それは…。
『
これを読んでアルフィアが動かない訳がない。
その後、襤褸切れのようになっている
定例会議を終え、俺が気晴らしにダンジョンに向かおうとしたらアイズがやってくる。
「ベル、じゃが丸くん」
「買いに行くか」
アイズはロキと出かけた際に屋台で購入したじゃが丸くんを気に入り、いつも食べている。
俺も気に入っている。
じゃが丸くんを買いに行く時は何故かよく俺を誘ってくる。
「今日は何味を喰おうかな」
「私は小豆クリーム」
「俺は塩辛とピリ辛だな」
「ベルは甘いの嫌い?」
「喰いはするが量は喰えないだけだ」
「不思議」
「世界にはそういう奴もいるってことを覚えておけばいい」
「解った」
そうして、俺達はじゃが丸くんを両手に会話を楽しむのだった。