黒龍の転生者、白兎になる   作:馬です

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老神(ウラノス)

定例会議の翌日、管理機関(ギルド)から招集の手紙がやってきた。

 

「なんだぁ、またあの白豚性懲りもなく…老神(ウラノス)だと?」

 

なんと今回呼び出しを掛けてきたのは白豚(ロイマン)ではなく神時代が始まる千年前に下界へ降臨した最初の神の一柱であり人類に初めて『神の恩恵』を授け、オラリオを創設した最初の神で『都市の創設神』と呼ばれ「君臨すれども統治せず」を貫き、自身はギルド本部の地下の祭壇の『祈祷の間』で祈祷を捧げ続け、大神としての圧倒的な神威で、モンスターの大移動や地上への進出を抑え込んでいる神ウラノス。

 

「一体、何の用件でだ…」

 

流石にこの件は俺一人では片付けられないと判断し、全員に話す。

 

「ウラノスかぁ…、まぁオラリオにいる神の中ではまともだね」

 

「相当な厄介ごとを吹っ掛けられるかもな」

 

「だが、管理機関(ギルド)の主神自らの呼び出しを無視する訳にもいくまい」

 

「あぁ、悪いがヘスティア一緒に来てくれ」

 

「解ったよベル君」

 

こうして、俺はヘスティアと共に管理機関(ギルド)へと向かうのだった。

 

 

 

 

管理機関に着くと、俺は迷うことなく奥にへと進んでいく。

 

すると、白豚が数名の職員と共に追ってきた。

 

「ベル・クラネル貴様、ここで何をしている!!ここは神ウラノスが祈祷を行う…」

 

「その老神(ウラノス)から招待状が届いたから来てやったんだよ」

 

「なっ…⁉」

 

俺の言葉にロイマンが驚愕する、つまりこの事はロイマンには知らせていなかったということだ。

 

「説明は以上、うんじゃあな」

 

そう言って俺とヘスティアは祈祷の間へと踏み入る。

 

「初めましてだな、神ウラノス」

 

「そうだな、ベル・クラネル。そして、久しいなヘスティア」

 

「うん、君も元気そうでよかったよウラノス」

 

こうして、神ウラノスとの会談が始まる。

 

 

 

「それでこの手紙で俺を呼び出した理由を聞かせてもらってもいいか?」

 

「無論だ、今回呼び出したのは…」

 

ウラノスが話そうとした時、俺はこの地下祭壇にいる存在に声をかける。

 

「いるのは解ってんだよ、出て来いよ愚者(フェルズ)!!」

 

そう声を張り上げると、ウラノスの表情が驚愕に染まる。

 

『まさか気付かれているとは…、どうして解ったか聞いてもいいか』

 

「俺はお前がいる事を知っていた、それだけだ」

 

「どういうことだ?」

 

「それ以上でもそれ以下でもない。さぁ、待たせて悪かったな。理由を聞こうか」

 

俺は質問について濁しつつウラノスに話を促す。

 

「うむ、先日ヘルメスがある神からの文を持ってきた」

 

ウラノスの言葉に俺はその神が誰か察した。

 

「それってゼウスか、それともヘラ?」

 

「そうだ、かつてオラリオで栄華を誇ったゼウスからだ」

 

「なんて書いてあった?」

 

「こう記されていた。『儂の孫、異界の黒龍の魂宿っちゃってさ、しかも儂らの倒せなかった黒竜倒したからあとはダンジョン攻略したら終わりだからあとよろぴく☆PS.世界中の女子とランデブーしてきまぁ~す❤❤❤』とのことだ」

 

「なぁ、ヘスティアあのエロ爺が一番問題あるんじゃねぇか」

 

「そうだね、でも今更だよ」

 

「そうだったな…」

 

俺の言葉にヘスティアは煤けた様子で答えるのだった。

 

『というか、異界の黒龍の魂⁉黒竜の討伐⁉いったい何が起こっているんだ⁉これは夢なのか⁉』

 

ウラノスの言葉にフェルズは動揺が止まらない。

 

「現実」

 

『デスヨネー、解ってました!!!』

 

なんか壊れた。

 

「ベル・クラネル、私はお前の事を知りたい」

 

「そんな意中の女の事が知りたい男みたいに言われても…」

 

「いや、おかしいだろベル君!!」

 

地下祭壇、混沌(カオス)である。

 

 

 

 

 

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