黒龍の転生者、白兎になる 作:馬です
俺の衝撃発言に面を喰らっていた神ゼウスが気を取り戻しこう言ってくる。
「儂の恩恵を与えたとしてお主は何をするつもりじゃ」
「黒竜を討つ」
俺の言葉を聞いた瞬間、神ゼウスは激高する。
「ふざけるなよ、異界の黒龍。お主が生前どれほどの力を有していたかは知らんが、あれは恩恵を受けたばかりのお主では歯牙にもかけられる存在だ。儂の眷族とヘラの眷族が協力し挑んでも討てなかった存在を討てるものか!!」
神威を放ちながらのその怒号は黒竜に大切な
「アンタの言いたいことは
「な、なんじゃと⁉」
まさかの切り返しに神ゼウスは驚きの表情を見せる。
「俺は黒竜が許せない。
「どういう事じゃ?」
俺の言葉の意味を神ゼウスは理解できないでいた。
「この世に黒龍は一人でいい」
傲慢、結構。不遜、結構。
それこそが
その発言に神ゼウスは絶句する。
「それに『剣も女も、人生すらも、思い立った時こそ至宝』なんだろ?」
「!!」
俺が口にしたその言葉はかつて迷宮都市にて
その言葉を聞いた神ゼウスが声高々に笑う。
「わーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、確かにお主の言う通りじゃ!!儂も眷族達を殺されて及び腰になっておったみたいじゃな」
「だったら…」
「うむ、分かった。お主に恩恵を授けよう」
そうして、俺は【ゼウス・ファミリア】の末席に座った。
「あっ、そうじゃ。この事ヘラとアルフィアにバレたら怒られること必須じゃから儂を守ってね☆」
「一蓮托生だ、仮にも孫を盾として使うな阿呆」
こんな一幕があったのは事実である。
竜の谷付近にある山小屋で灰色の髪の女性が空を見上げていると、そこへ臙脂色の短髪と目元には獣に斬り裂かれたような深い傷跡がある筋骨隆々の大男が毛布を手に現れる。
「どうした、アルフィア。急に外へと飛び出して」
「ザルド、何か予感めいたものを感じるんだ」
「予感…、それは一体なんだ?」
「解らんが、心地よくもあり歯がゆくもあるものだ」
「ますます解らんな、しかしお前がその様な曖昧なことを口にするとはな」
そう言いながらザルドはアルフィアの肩に毛布を掛ける。
「今日はもう休め、お前の身体も限界に近いんだからな」
「それはお互い様だろうよ」
「そうだな」
そんな会話をしつつ二人は小屋へと戻っていくのだった。
ここまでで違和感はありますか?
-
このままでいいです
-
前の方がよかった
-
前の作品で続きを読みたい