スーパーラブライバー大戦   作:バシム

4 / 6
第一話ーベストマッチな奴らー②

 

 『バトライバーシステム』でアーマーを纏った雷刃。バトライブレードというスティックをアーマーから射出し、ビルドやヨハネよりも一足先に敵に突っ込む。

 

 

雷刃「こういうものは両手持ちに限る…!」

 

 雷刃はバトライブレードを両手に持つ。そしてショッカー戦闘員の1人に近づいたところで、バトライブレードから長めのビームの刃が現れる。

 

 

雷刃「はああっ!」

 

ギュシィィンッ!!

 

ショッカー戦闘員「イーッ!!」

 

 そのビームの刃でショッカー戦闘員を切り裂く。その後も両手の剣で何度も斬りまくる。

 

 

ショッカー戦闘員「…」

 

 斬られたショッカー戦闘員はダメージが限界を超え、泡になって消える。

 

 

 

ショッカー戦闘員「イー!」

 

 仲間がやられたかたき討ちと言わんばかりに雷刃に向かっていく他のショッカー戦闘員。ナイフやスティックなどの武器で攻撃してくる。

 

 

雷刃「当たるかっ!」キンッ!

 

ショッカー戦闘員「イっ!?」

 

 しかしバトライブレードでスティックを切り払う。その後に向かってきたナイフも後ろに下がってノーダメージでかわしきる。

 

 

 

ヨハネ「くらいなさい!」シュヒュンっ!

 

ショッカー戦闘員「イーーっ!?」

 

 切り払われてスキが出来たところをヨハネが蛇腹剣で攻撃。しなる剣がスティックを持った戦闘員に直撃して大ダメージを与える。

 

 

【ボルテック! ブレイク!】

 

ビルド「いっけー!」バギョォォンッ!!

 

ショッカー戦闘員「イーー!!!」

 

 そしてナイフを持った戦闘員はビルドの射撃を喰らう。ドリルクラッシャーをガンモードにして必殺技を発動していた。

 

 

 

雷刃「助かる! 得体のしれない奴なのに協力してくれて…」

 

ビルド「気にすんなって! ここでボーっと突っ立ってたらヒーロー失格だっての!」

 

ヨハネ「それにあなた、敵じゃないんでしょう? だったら助け合いましょう!」

 

雷刃「…!」コクッ

 

 雷刃は静かにうなずく。ビルドとヨハネはそれぞれ彼の隣に立ち、協力して今目の前にいる敵を迎え撃つ意志を見せた。

 

 

 

バーンスマッシュ「…!」ボオオッ!!

 

ショッカー戦闘員「イーっ!」ポイっ

 

 一方でスマッシュは火球を放ち、残った2人のショッカー戦闘員は手榴弾を投げてきた。

 

 

 

ボッゴォォンッ!!

 

 

ヨハネ「きゃああ! あっつ!」

 

ビルド「結構やるじゃねえか…!」

 

 手榴弾の着弾と同時に火球が弾け、大爆発が起きる。火器を使った連携にダメージを受けて攻めあぐねる3人。

 

 

 

雷刃「だったらこれだ!」

 

 火から下がりながら分度器状の武器を取り出す雷刃。これはクジャクラッシャーという遠距離用の武器だ。

 

 

雷刃「サイリウム、3本セット! いけェ!」ビシュゥゥゥンっ!!

 

 雷刃はクジャクラッシャーにサイリウムを3本セット。そしてそのサイリウム一本ずつからそれぞれビームが放たれ、スマッシュと戦闘員を攻撃する。

 

 

 

ショッカー戦闘員「イーっ!?」

 

バーンスマッシュ「…!?」

 

 火の中からいきなりビームが飛んでくる形となり、標的は全員かわせず被弾。吹っ飛んでスキを見せる形となる。

 

 

ビルド「あれがこの世界の科学で作られたものなのか…? 興味深いな」

 

 アイドルグッズからビームが出るという見たことのない武器に興味が湧くビルド。しかしまだ戦闘中。自身もライダーシステムを活かして最適な戦闘をするべく、また色の違うフルボトルを取り出す。

 

【海賊! 電車! ベストマッチ!】

 

 ビルドのベルトであるビルドドライバーにフルボトルを挿入してレバーをまわすと、今度は水色と黄緑のアーマーが構築される。

 

 

《Are You Ready?》

 

ビルド「ビルドアップ!」

 

 

【定刻の反逆者! 海賊レッシャー! イェーイ!】

 

 

 いわゆるフォームチェンジを行ったビルド。新しくカイゾクハッシャーという弓状の武器を形成して、ショッカー戦闘員達に弓を引く。

 

 

【各駅電車!】

 

ビルド(海賊レッシャー)「はぁっ!」ビュヒュンッ!

 

ショッカー戦闘員「イっ!」

 

 まずは一発、電車型のエネルギーをショッカー戦闘員の一人に発射する。エネルギーは命中してショッカー戦闘員にダメージを与える。

 

 

【急行電車!】

 

ビルド(海賊レッシャー)「おらっ!」ビュヒュンッ!

 

ショッカー戦闘員「イー!」

 

 続いて少し長めに弓を引いてより強力なエネルギーを発射。別のショッカー戦闘員に当てると、そのショッカー戦闘員は吹っ飛んで泡になって消える。

 

 

【快速電車!】

 

ビルド(海賊レッシャー)「いけぇ!」ビュヒュンッ!

 

バーンスマッシュ「……!?」

 

 さらにチャージしてもっと強力なエネルギー体を発射する。今度はバーンスマッシュに当たるが思ったほど怯まない。

 

 

 

ビルド(海賊レッシャー)「っ!? …これならどうだ!」

 

 ダメージがあまり入っていないことに驚くが、うろたえずすぐまた弓を引くビルド。今度は最大までエネルギーチャージだ。

 

 

【海賊電車!】

 

ビルド(海賊レッシャー)「いけぇ!!」ビュヒュンッ!!

 

バーンスマッシュ「…!!」

 

 最大チャージまで行けば威力も跳ね上がり、今度はスマッシュが吹っ飛ぶほどのダメージになる。

 

 

 

雷刃「よし、トドメだ!」

 

 吹っ飛んだスマッシュを見て、一気に決着まで持っていくことにした雷刃。バトライブレードを再び両手に持ち、バーンスマッシュに斬りかかった!

 

 

雷刃「…はあああっ!!」ギュシィィンッ!!

 

 雷刃はまずバトライブレードをクロスさせて上に掲げる。そしてブレードを振り下ろして2つの刃でバーンスマッシュを切り裂く。

 

 

雷刃「せいっ! せいっ! せいっ!!」

 

 その後も突き刺しやVの字斬りを絡めてスマッシュを斬りまくる雷刃。そして最後に最初に放ったクロス斬りをより力強く放った。

 

 

 

 

雷刃「でやああーーーっ!!」ギュシイィィンッ!!

 

 

バーンスマッシュ「!!!」

 

 振り下ろされたバトライブレードがスマッシュの体を思いっきり切り裂いた。スマッシュが火花を散らす中、攻撃を終えた雷刃は勢いよくバックステップでスマッシュから離れた。

 

 

 

 

ドオォォォォンッ!! その後スマッシュは大爆発。残骸がその場に転がり、もう戦えない状態なのはまさに火を見るよりも明らかだった。

 

 

ビルド(そういえば新世界のスマッシュ、成分を抜き取れるわけでも人がスマッシュにされているわけでもないんだな)

 

 スマッシュは本来人間が変化させられるものであり、倒した後はフルボトルになる前のエンプティボトルで成分を抜き取ることで人間に戻す手順を踏む必要がある。しかし、ここにいたスマッシュは2体とも変化させられた人間は見当たらなかった。

 

 

 

ショッカー戦闘員「イー!」

 

ライラプス「えいっ」ザシュっ

 

ショッカー戦闘員「イーーっ!」

 

 一方、最初にビルドのカイゾクハッシャーで攻撃を受けたショッカー戦闘員が再び襲いかかろうとしていた。しかし、ライラプスが引っ掻いて倒され、そのまま泡になって消える。

 

 

 

 

ビルド「これでスマッシュ達は倒せたみたいだな」

 

雷刃「ああ。手伝ってくれて助かった!」

 

ヨハネ「ふぅ…」

 

 敵の全滅を確認した3人。戦闘をして気を詰めていたためか、その場で一息つく。ビルドもここで変身解除、雷刃もアーマーを解除だ。

 

 

 

 

 

ウーーーーーーー!!

 

ヨハネ「こ、今度はなによ!?」

 

雷刃「大丈夫。あれは《ZECT》って正規軍。危害は加えてこない」

 

一息ついているところにサイレンが響いて身構えるヨハネ。雷刃が詳細を語って安心させる。そうこうしているうちにサイレンを鳴らしていた車から黒いポニーテールの女の子と茶髪のどこかで見たような男性、そしてアリみたいな頭に金色のラインが入った黒いスーツを着た男たちが降りてきた。

 

 

 

ライラプス「ヨハネと同じくらいの女の子だね」

 

ヨハネ「えぇ…」

 

雷刃(葉月恋…《ZECT》の指令の娘であり、マスクドライダーシステムを使って戦うんだよな…)

 

黒いポニーテールの女の子の名前は葉月恋というらしい。車両から降りてきた彼女は周りを見渡して戸惑ったような表情を見せる。

 

 

恋「おや…? ここで戦闘行為が行われているとの連絡がされていたはずですが…?」

 

雷刃「さっきまで怪物が暴れていたんだ。既にこちらで倒しておいた」

 

恋「私兵の方ですか。街を荒らす行為だけは慎んでくださいね」

 

雷刃「そういう組織もあるだろうが、ウチは違う」

 

釘を差す恋に少し不機嫌そうに答える雷刃。その後、恋はヨハネに向かっていく。

 

 

 

恋「動かないでください。これからあなたを連行します」

 

ヨハネ「ええっ!?」

 

恋「あなたにはワームの疑いがかかっています。ですので、《ZECT》に同行してもらいます!」

 

戦兎「おい…マジかよ…」

 

雷刃に危害を加えることはないと言われたのだが、実際には連行されてしまいそうなヨハネ。そんなの聞いていないぞとばかりに戦兎は困惑する。

 

 

 

「戦兎!」

 

恋「!? …勝手に飛び出さないでください!」

 

茶髪の男性がいきなり飛び出して驚く恋。男は名前を呼ぶ人間のもとに走っていく。

 

 

「戦兎ぉ!」

 

戦兎「万丈!? なんでお前が?」

 

飛び出してきた男性は先程助けた万丈龍我であった。しかし髪の色が変わっており、何より戦兎のことを知っている。戦兎の世界の万丈であった。

 

 

万丈「どうなってんだよこの世界!! 誰も俺の事覚えてねえし……黒い髪の俺が、香澄と付き合っててよ…」

 

戦兎「そうか…。エボルトの遺伝子を持ってるお前も、この世界で存在しちゃいけない人間ってわけか…」

 

万丈「会って早々失礼なやつだな」

 

万丈の話から状況を考察した戦兎。しかし何も知らないで聞くとかなりひどい言葉。万丈にツッコまれてしまう。一方で戦兎は満面の笑みを浮かべる。

 

 

 

戦兎「…最高だ!」

 

恋「もしかして、こちらの万丈さんの知り合いの方ですか?」

 

戦兎「ああ。俺は天才物理学者の桐生戦兎。万丈はその助手だ」

 

恋「そういうことでしたら、あなたも私達に同行していただいてよろしいでしょうか」

 

戦兎と万丈が知り合いである事が先程のやりとりで分かった恋は、戦兎にも自分に同行するように伝える。

 

 

戦兎(現状行くあてもないしな…それにさっきのスマッシュや周りにいた奴らも気になる。せめてこの《ZECT》からこの世界が何を抱えているのか聞いておくか)

 

 

戦兎「分かった。俺も連れて行ってくれ」

 

雷刃「俺も一緒に同行していいか」

 

情報収集のために《ZECT》に同行することにした戦兎。雷刃もそれについて行こうとする。

 

 

恋「あなたも…ですか?」

 

雷刃「さっきまで彼らと一緒に戦闘していたからな。関係者ではあると思うぞ」

 

恋「いいでしょう。早く車に乗って下さい」

 

 恋は雷刃がついて行くことも了承。こうして全員で《ZECT》本部に行くことになった…

 

 

 

 

 

???「スマッシュがやられたか……どこの誰か知らないけどやるね……」

 

 一方で、戦闘の一部始終を、陰から見ている者もいたようだ…

 

 

 

 

 

ーZECT本部ー

 

 恋に同行した3人。現在ヨハネがワームでないか検査を受けており、戦兎達は別室で待機となっていた。

 

 

万丈「なぁ戦兎、ワームってなんだよ? 俺もワームじゃないかって疑われてたんだよ」

 

戦兎「俺に聞いても分かるわけないでしょうよ。この人に聞いてみろよ」

 

 そう言って戦兎は雷刃の方を向く。

 

 

万丈「戦兎、誰だよその人?」

 

戦兎「そういえば俺もまだ名前を聞いてなかったな…」

 

雷刃「俺は愛住雷刃。普段はアイドルのグッズ売る会社で働いている」

 

 自己紹介をする雷刃。自身が戦い以外に普段何をしているのかも一緒に話した。

 

 

雷刃「それで…ワームっていうのは人に化けることが出来る化け物で、それを活かして人間社会に潜り込んで人に危害を加えるんだ」

 

戦兎「なるほどな…」

 

戦兎(新世界の万丈に化けてるって思われてたんだな…)

 

 

 

戦兎「でも、こうして無事ってことはワーム扱いはされなかったってことか?」

 

万丈「ああ。なんか体温とか見られたり、白い粉かけられたりしてよ。それでワームじゃないって言われたんだ」

 

戦兎「そうか…」

 

 万丈は既にワームではないと《ZECT》が把握した後だった。おそらくヨハネも同様の検査を受けるのだろう。

 

 

戦兎「あの、紙とペンあります?」

 

ZECT職員「?」

 

 職員に質問する戦兎。職員は戸惑いながらも紙とペンを戦兎に渡す。

 

 

雷刃「メモでも取りたいのか…?」

 

戦兎「いや、暇だから物理法則でも描いて待っとこうと思ってな」

 

万丈「俺も暇だから筋トレすっか…」

 

 待機時間中に何もしないのも退屈なので、その場で出来る趣味で時間を潰す2人。雷刃は持ってきておいたスマホを弄って連絡している。

 

 

雷刃『悪い、ZECTが例の2人を確保して、俺も同行する形になった』

 

作太郎『マジか! …でも雷刃達の戦闘がニュースにもなってたし、仕方ないかもな』

 

 

 

雷刃(あの3人、何とかこっちに引き込めないかな…)

 

 

 

 

 

ガチャ!

 

 

ヨハネ「ふう…」

 

雷刃「おっ、帰ってきたみたいだな」

 

 各々が時間を潰していたところで、ようやくヨハネが部屋に入ってくる。恋も入室してきた。

 

 

 

恋「あなた達がワームでないことが確認できました。疑ってしまい申し訳ありません…」

 

戦兎「良かったな」

 

ヨハネ「本当に色々聞かれて大変だったわ…善子って誰よ!」

 

雷刃「津島善子。元スクールアイドルだな。現在は大学生だからキミより少し大人びているはずだ」

 

恋「ワームの擬態であれば現在の津島善子さんをコピーするはずですが…先程の戦闘行為含めて気になる点がありましたので、こうして《ZECT》に来ていただきました」

 

雷刃「あれはこちらで作った新しい戦闘システムだ」

 

ヨハネ「えっ!?」

 

 まるでヨハネや戦兎が雷刃の新しい戦力のような言い方。驚くヨハネに戦兎が手を当てる。

 

 

戦兎「ここはこいつの話に乗っといた方がいい」

 

ヨハネ「…?」

 

 

 

 

雷刃「こんなご時世だから、戦力は色々いた方が心強いからな…」

 

恋「確かに、今はワームだけでなく超獣や未確認のロボットや怪物もいますからね…」

 

戦兎(エボルトとスカイウォールがないだけで、この世界も戦争が絶えないみたいだな…)

 

 恋と雷刃の話を聞いて新世界の情報を集める戦兎。エボルトのいない世界で平和な暮らし…とはいかなさそうで頭を抱えている。

 

 

 

恋「では、お帰りはあなたが引率してくださるという事でよろしいですね」

 

雷刃「はい!」

 

恋「では、これで話は終わりです。ワームなどの怪物に気を付けてお帰りください」

 

 こうして、《ZECT》から解放される4人。恋に見送ってもらって外に出る。

 

 

 

雷刃「よし! いこう」

 

戦兎「分かった」

 

万丈「おい! 良いのかよ!?」

 

戦兎「どうせこのまま2人でいても行くあてがないだろ。それなら、雷刃について行ってみるのが一番良い」

 

雷刃「大丈夫。ああ言ったからには責任持つ。信じてついて行ってくれ」

 

ヨハネ「うーん…ダンジョンに戻りたいのに…」

 

ライラプス「ここは我慢しよう。あそこに戻るにしても、まずはここで生きていかないと」

 

 戦兎・万丈・ヨハネを率いて帰路に着く雷刃。戦兎達はひとまずついて行くのが最善手と考え、素直について行くことに。

 

 

 

 

戦兎「そういえばズボンのチャック全開だぞ」

 

万丈「なっ!! いつから!?」

 

戦兎「エボルトと戦う前から」

 

万丈「そんな前から!? なんで言ってくんねえんだよ!!」

 

戦兎「どのタイミングで言うんだよ? 自分で気づけバカ!!」

 

万丈「バカってなんだよ! せめて筋肉って付けろよ!!」

 

 旧世界の時からズボンのチャック全開だったことを指摘する戦兎。しかしバカと言ってしまい万丈が飛び掛かってくる。

 

 

ライラプス「なんだか、楽しそうな人たちだね」

 

ヨハネ「ええ。なんだか一緒にいても悪くなさそうね」

 

その様子を見て、微笑むヨハネとライラプスであった…

 




これで一話は終わりです。

次回からは他の作品と同時並行で進めますが、ペースを極力落とさないよう頑張ります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。