メンタルを病んで非公開にしていましたが、この作品を楽しみにしてくださる人がいるので無事復活しました。
今後はこちらをメインに投稿を続けたいと思います。
雷刃「いくぞ!」
ヨハネ「ええ!」
ライダーシステムとバトライバーシステムによる同時変身が完了した雷刃達。4人で既に戦闘態勢に入っている吸血鬼の幹部達に向かって走っていく。
ヨハネ「このヨハネと勝負よ!」
幹部C「速攻で片付けてやんよ」カチャ
ビルドには幹部の後ろにいる生徒達の救援に向かわせ、残りの3人は幹部と1対1の勝負を仕掛ける。幹部達はそれぞれ刀を構えて接近戦に持ち込む。
クローズ「おらぁっ!!」
ガンッ! ガンッ!
幹部A「ちっ!」
クローズの戦闘スタイルは変身者である万丈の特技の格闘技を活かしたものとなっている。ボクシングの要領でパンチを繰り出しまくり、幹部の武器や腕に拳が当たる。
バゴォォッ!
幹部A「うおおおっ!?」
クローズの拳を受け続けたことで、幹部の生成した武器が破損。武器が砕けると同時にクローズの拳が飛び出し、幹部の頬を殴り飛ばした。
雷刃「はあああっ!!」
幹部B「オラァっ!」
ガキィィンッ!!
一方で、雷刃はバトライブレードを両手に持ち、残った1人の幹部に斬りかかる。幹部の刀と、バトライブレードがぶつかり合い、バチバチと火花を散らしている。
雷刃「ここだ!」
ギュシィィンッ!!
幹部B「ぐうっ!?」
雷刃は右手のバトライブレードで幹部の刀を抑えつつ、左手のバトライブレードを刀から放して、幹部の腹部を斬り裂いた。
幹部B「味な真似しやがって」
ズドンッ!!
雷刃「チッ!」
幹部はダメージに怯みながらもすぐに体勢を立て直し、対物ライフルをぶっ放す。雷刃は回避しきれず、アーマーに少し傷がついてしまう。
ビルド「大丈夫か!?」
ユウカ「ええ。誰かは知らないけど助かるわ」
ノノミ「あの黒いのは私達の敵なので任せてくださいっ」
シロコ「オートマタを率いてるあいつが、あなたの敵でしょ?」
ビルド「ああ……」
ビルド(あんな怪物は見たことがないが、そんなことツッコんでる場合じゃないよな)
ビルドは幹部たちの間をすり抜け、生徒達のもとへ到着。自分が見知らぬ吸血鬼のボスに勝負を仕掛けることになる。
ボス「その見た目……仮面ライダーとかいうやつか?」
ビルド「あんた、仮面ライダー知ってるのかよ」
ボス「知らない奴はいないと思うぞ。何せ世界を救ったヒーローとか言われているからな」
ビルド「世界を救ったヒーロー……か」
ビルド(俺はこの世界の異物だ。恐らく、この世界にもまた別の仮面ライダーが存在しているんだろうな)
ビルドもまた世界を救ったヒーローであるが、それは旧世界での話。また別に仮面ライダーがこの世界にいることを確信しながら、ビルドドライバーから武器のドリルクラッシャーを生成して構える。
ビルド「いくぜ!」
ボス「……フッ」
キィィィン!
ビルド「っ!?」
ビルドのドリルクラッシャーとボスの日本刀がぶつかり合う。しかし武器同士で火花を散らす暇もなくビルドが押し返されてしまう。
ボス「どうした? その仮面は飾りなのか?」
ビルド「……くっ!」
ビルド(スマッシュとは比べものにならないパワーだ……!)
化け物軍団のボスというだけあり、一般的な怪人とは比較にならないパワーを持つようだ。
ビルド「まだまだ! 実験はここからさ!」ギュルルルル!
ビルドはドリルクラッシャーを構え直し、ラビットタンクのタンクの脚を稼働させる。戦車の車輪によって姿勢を変えず、猛スピードでスライドしながらボスに肉薄。
ボス「中々面白いが、俺は動じんぞ!」
ボスは再び日本刀を構える。刃が届く所にビルドが来た瞬間、すぐさま反応して切り裂こうとするが……
ビルド「……!」ピョンっ!
ボス「なに!」
ビルドはボスに近づききる前に、ラビットの力を活かして跳躍。その高いジャンプ力でボスを飛び越す。
ビルド「……はあっ!」
キュイィン!
ボス「うぐぅ!?」
ボスの後ろに着地したビルド。すぐさま振り向いてドリルクラッシャーでボスの脇腹を抉る。
ビルド「もう一発!」
【Ready! Go! ボルテック! ブレイク!】
ビルド「はあっ!」ギュイィィィン!!
ザシュゥ!
ボス「ガアアっ!!」
怯んだ隙にハリネズミフルボトルをドリルクラッシャーに装填。さらに威力を引き出したドリルで追撃を加えてボスを吹っ飛ばした。
ボス「中々の手練れのようだな。だがそんな攻撃では俺は倒せんぞ?」
ビルド「防御力も当然スマッシュより高いよな……」
ボスはビルドの攻撃でダメージを受けるが、そこまで効いていない模様。ビルドは分の悪い戦いを強いられるようだ。
一方、オートマタと戦うと言った生徒達は……
ユウカ「来なさい!」
オートマタ「……」バン! ババン!
ユウカが他の生徒より前に出て、オートマタの注目を集める。オートマタは機械的にそれに反応し、想定通りにユウカに向かって一斉射撃。
先生"今だ! ノノミ!"
ノノミ「はい! いきますよ〜~♧」
バババババババ!!
ノノミは自身の武器のガトリングを扇状に連射。オートマタが攻撃体勢に入る前に一斉に仕留めにかかる。
オートマタ「……!!!」
ユウカに向けて一斉射撃をしている都合上オートマタは密集しており、避けることが出来ずノノミの放つガトリング弾を胸部や腹部に受け取ってしまう。ガトリングというだけあってその威力は凄まじく、オートマタ軍団は次々と爆発。
シロコ「さすがだね、ノノミ先輩」
スズミ「この調子でオートマタを全滅させましょう!」
ここにいる他の生徒は持っていない、ガトリングの威力と攻撃範囲に感心するシロコ達。まだ半分は残っているオートマタを全滅させようと、積極的に打って出る。
イガアアアアッ!!
ユウカ「っ!?」
しかし、生徒達が前に出たところを謎の衝撃波が襲う。咄嗟に防御姿勢を取ったが、そこそこのダメージを受けてしまった。
ビルド「なんだ!?」
ボス「……お前たちの敵が増えたようだな」
生徒達が突然ダメージを受ける様子を確認したビルド。ボスと戦いながら、急いでユウカの周辺を見渡す。すると、胸に虎の顔が象られた、黄金のアーマーを纏った男の姿が。
雷刃「!? あいつは……」
幹部B「なんだ、知り合いか?」
その黄金のアーマーを纏った男を対して、特に雷刃が目を引かれる。
雷刃「こんなところに何しに来たんだ。金家」
落ち着いた口調で黄金のアーマーを纏った男の名を呼ぶ雷刃。幹部の言う通り、本当に雷刃の知り合いのようだ。
金家「お前を殺しに来たんだ。俺を借金地獄に陥れたお前をなあ!!」
雷刃「……」
一方、出て来るや否や激しく激昂して雷刃の言う事に答える金家。どうやら雷刃に対してそれなり以上の因縁があるようだ。
ヨハネ「借金地獄に陥れた!? どういうことよ!?」
雷刃「あの男はチアフルコーポレーションの元社員。会社の金を横領して懲戒免職になった」
ヨハネ「ちょ、ちょうか……」
雷刃「要するに人のお金を盗んで会社を辞めさせられたって事だ」
社会人ではない人間には難しい言葉をかみ砕きながら、金家という人物について簡単に説明する雷刃。人類の平和を脅かす連中の味方をするだけあり、本人もかなり悪い人物であるようだ。
金家「ほざくな! そのせいで俺は賠償金を払うために闇金に金を借りさせられたんだ! だから今の世の中を壊しつくし、新たなる支配者様に徳政令を出してもらうんだ!」
雷刃「……お前の借金をチャラにするためだけに、どれだけ犠牲が出ようが構わないと?」
金家「そうだぁ! 悪いのはお前らだからな! 罪なき人間の断末魔を聞いて反省しろ!」
雷刃「だったらもう何も言わない。お前こそ自分のしたことを後悔しながら悲鳴を上げるんだな」
あまりにも身勝手な金家の言い分に、怒る事すら出来ず呆れる雷刃。説得は不可能と判断し、引導を渡す決断をする。
金家「誰がそんなことするか! ここに来たのが俺だけと思ったか!」
クローズ「! 雷刃、右だ!」
雷刃「なにっ!?」
「コラっ!!」
増援は金家だけではなかった模様。クローズが雷刃に警戒を促した途端、ネズミのような鳴き声と共に小さい影が雷刃に向かっていく。
ガジっ!
雷刃「うわああっ!?」
注意を向けた頃にはすでに遅く、小さき影の牙を喰らってしまう。バトライバーシステムのアーマーにヒビが入り、雷刃自身にもダメージが入る。
ヨハネ「大丈夫!?」
先生“まずい……! このままだと囲まれる!”
ダメージを受けた雷刃を心配する周りの仲間達。しかしそうする暇がない程既にまずい状況であることを、指揮をとっている先生が察する。
ロケット団したっぱ「こいつらをやっつけて捕まえればいいんだな……」
コラッタ「コラっ!」
ショッカー戦闘員「イー!」
ジンクスⅢ「……」
周囲にはいつの間にか小さなネズミのようなモンスターを連れた男と、覆面の男、無人機と思われる兵器が混在していた。さっき雷刃にダメージを与えたのは、この小さなネズミのようなモンスターのコラッタらしい。
クローズ「あいつら、この前スマッシュと一緒にいた覆面の怪物じゃねえか……」
ビルド「周りの兵器や生き物は初めて見るが、間違いなくあの覆面の仲間だろうな」
金家「こいつらを使って、男は全員殺して、女はとっ捕まえてやる!」
雷刃「金に飽き足らず、そんなところまで下衆になったのか」
金家「そういう命令が来てるだけなんだよ。あいつらみたいに武器を持った女を捕まえろってな!」
シロコ「私達を狙ってる……」
ユウカ「生憎だけど、あなた達に捕まるつもりなんてありませんからね?」
金家「ほざけ! 俺はお前らみたいな女を実際に捕まえてんだ! お前らも同じように捕まえてやる!」
先生“……!?”
金家は何者かの命令で生徒達を捕まえようとしているらしい。生徒達は当然抵抗の意志を示すが、金家と、四方を囲むように増援でやってきた合計12体の敵軍団、そして吸血鬼たちが牙をむく。
幹部B「さて、続きといこうか」
雷刃「ちっ!」
雷刃(まずいな。あの女の子達を助けようにも、むしろコイツを倒すために助けがいる状況だ……)
現在雷刃達が戦っている吸血鬼の幹部やボスはかなり強く、そう簡単には倒せそうにない。この状況で金家をはじめとした他の敵が攻撃を仕掛けてくると考えると、このままではやられるということも考えられる。
ウーーーーーーー!!
ボス「ム……」
ビルド「この音は!」
再び動き出そうとする戦場に、突如サイレンが鳴り響く。ビルドはこのサイレンに聞き覚えがあり、その後彼の想像通り、黒いポニーテールの人物が姿を現す。
恋「そこまでです。《
ボス「チっ! 《ZECT》か」
ビルド「やっぱりあの時の……ん? あの人達は……」
《ZECT》の人間である恋が吸血鬼達を睨む。その両隣で、黒い機械の服を纏った、見慣れない人物が2人いる。彼女たちが誰であるのか気になる戦兎だが、その答えをボスが話す。
ボス「隣にいるのはアヤセエリとコウサカチカか」
絵里「っ!? どうして名前を―――」
千歌「私達のことを徹底的に調べているんだと思います。確実に殺すために……」
吸血鬼たちが敵として見ている黒い機械の服を着た人間。それこそがこの千歌や絵里のような、『ガンツスーツ』という装備を身に纏った人間であった。吸血鬼にとっての本当の敵であるからか、ボスは恋ではなく千歌と絵里を強く睨んでいる。
ボス「要注意人物のリストには入れていないが……今回はそれ以前の話だな」
ボス「……お前らぁ! ここは退くぞ! 増援に来た奴らは俺達4人が逃げるためにここで敵を足止めしろ!!」
幹部B「了解です、ボス!」
幹部C「《ZECT》が来た以上仕方ねえな」
幹部A「命拾いしたなぁ、てめえら!」
しかし、吸血鬼達はこれ以上戦うことはせず、増援に足止めを任せながらの撤退を選択。どうやら余程《ZECT》と事を構えたくないらしい。
千歌「逃げた……」
絵里「《ZECT》にも連絡しておいて正解だったわね。戦わずに事を収めるなんて、本当に頼りになるわ」
恋「母が造ってくれたマスクドライダーシステムの力があってこそです」
ビルド「俺の方も助かったよ。……でも、まだ敵はいるみたいだぜ」
絵里「私達も加勢させてもらうわ。今ここであなた達が戦っている相手も、吸血鬼の仲間なのでしょう?」
ビルド「ああ。どうやら侵略者同士で手を組んでいるらしい。……それに、そいつらに寝返っている人間もいるみたいだ」
恋「放置しておく訳にはいきませんね」
吸血鬼を撤退させたものの、まだ戦いは終わっていない。足止めのために仕掛けてくるであろう金家と、残ったオートマタ、そして周囲に陣取る敵軍団を倒さなければならない。
恋「来なさい。ザビーゼクター」
自分の今やるべきことを遂行するべく、恋は『マスクドライダーシステム』の一つである、ザビーゼクターを呼び寄せる。
恋「変身」
《HEN-SHIN》
ザビーゼクターを左腕に巻き付けているライダーブレスに装着。変身音が鳴った直後、恋の身体は蜂の巣を模した黄色と白銀のアーマーが包まれ、仮面ライダーザビーに変身する。
ザビー「マスクドライダーザビー……これより吸血鬼の協力者を鎮圧します」
千歌「これが、マスクドライダー……」
絵里「感心ばかりしていてはだめよ。私達の力も見せてあげましょう」
千歌「……! はい!」
変身して戦闘態勢に入るザビー。それに負けじと、千歌と絵里も自らの武器を手に取り、侵略者に味方する者達に向かう。
ビルド(《ZECT》のマスクドライダーか。……あの強敵が姿を見ただけで退くなんて、一体どんな力を持っているんだ……?)
オリキャラ紹介
金家虎雄(かねいえ とらお)
チアフルコーポレーションの元社員。会社の金を横領し、賠償金を払うために闇金から金を借りる羽目になった。
侵略者に寝返り世の中を壊しつくすことで、自分の借金をチャラにしようと目論んでいる。