でも終わってもまだ京に居るなあ。次の章の名前どうしよう。
あと今回紹介はお休みで。
<半井 驢庵>
主人公と関わったのは、二代目。
いちいち名前に『ろあん』とルビを振るのも、変換候補から探すのも面倒なので、だいたい半井さんと表記している人。
『なからい』も、半分と井戸と打っては変換して消してるのであまり手間は変わらないけども。
ろあんの驢はロバのロだと知り、ならロバの変換で出せるな、と今更気付く。
初代半井さんが明へ留学していた時、かなり優秀だったようで、皇帝(正徳帝)の診察までしている。
その時の褒美に、銅の
日本に持ち帰って、一頭は天皇へ献上、一頭は自分で乗って朝廷へ出勤していたので、驢馬の医者=驢庵の称号をもらったらしい。
ところで『明の官服を着て、明の皇帝にもらったロバに乗って朝廷へ通勤』という行動から見るに、かなり意識高い系になっていたのでは?
ミーはおフランス帰りザンス。ならぬ、我は明帰りアルよ。みたいな。
あとロバは、ひょっとしてオスメス一頭ずつで、日本に持ち帰って繁殖させたら? という皇帝の気遣いがあったのではなかろうか。
一頭献上しちゃって離れ離れにして良かったんだろうか。
ロバの性別までは記録に残っていないので、何とも言えないけど。
のちに織田信雄が2代目の半井さんに『俺もロバ欲しい』とねだって、輸入させている。
なんかコレジャナイと思ったのか、手に入れたら満足したのか、堀秀政にあげたらしい。
つまり、この2代目。どこぞの平手とは違って、明とつながるツテをちゃんと継承していると思われる。
主人公が麻黄と桂皮の輸入を企画した時も、多分働かされている。
それらから作る麻黄湯や葛根湯の製造販売は曲直瀬道三に任されたが、向こうは民間に強く、半井さんは朝廷関係に強いという得意分野の違いのせい。
たまたま主人公と、熊の胆の買い取り先として引き合わされて。
たまたまその熊の胆が、当時診ていた患者の三好義興の治療に有効で、回復した。
そのせいで、主人公に医療関係のコネとして、ガッツリ認識されている。
<三宗匠>
茶道と軍事用品と貿易と、得意分野は違うが、だいたい堺の豪商という『役』でくくれてしまう方々。
千利休は、お茶関係はこの人に投げとけばいいだろう、茶聖だし。と、主人公が現代知識から認識しているので、色々と投げられている。
主人公が柿の葉茶や枇杷茶を開発させようとしたら、既に煎じて飲むという民間療法的なものがあったので、ちゃんと茶になるまで洗練させられたり。
それらに松葉を少し混ぜると、香り付けが出来ると例を出され、ブレンド茶の概念を教えられて、開発の沼に沈められたりしている。
十六種類混ぜろとまでは、さすがに言われていない模様。
でも梅昆布茶は茶道的にアリなのかどうかとか、煎茶道も確立しては? などは言われている。
「自分の茶畑から取れた茶は、きっと美味いですよ」
とそそのかされて、宇治と伊賀に茶畑を作成中でもある。
宇治は室町時代、既に天下一の茶のブランドを確立していたが、この先ますます需要は伸びると、主人公と利休の認識が一致したのだ。
同じくブランドのひとつになっていた、伊賀茶とともに茶畑を広げて、一儲けを企んでいる。
伊賀衆を味方に取り込めたら、街道整備して、自前の街道だから関所を廃して。と、主人公は取らぬ狸の皮算用までしているぞ。
津田宗及は、明からの密輸で主人公と関わっている。しかし熱田商人の加藤とも組んで、尾張―京の貿易ラインも構築中。
主人公が加藤に教えた、船舶関連のアレコレも共有して、すでに京や明の産物と、尾張の瀬戸物などで交易中。
主人公の情報が公家らにも出回っているが、主な出所はここから。
主人公が京で披露したアレコレを欲しがる津田に、加藤が「尾張にねーよ、そんなもん」と思いつつ「少量しか生産されておらず…」などの言い訳で誤魔化しているのが、いつまで持つか。
加藤が直接、京の主人公に殴りこみに行く日はたぶん近い。
今井は軍需物資が、本業の革製品を始め色々と順調ではあるものの、鉄砲が思ったよりは売れていないので、売り込み先を探している。
信長という大手の取引先が、この時空では消えたからね。
主人公とはあまり関わりがなかったが、わび茶を追及中の利休では自由闊達な煎茶道は無理があったので、代わりに研究中。
新たな方向の茶道という事で、楽しんでいる。
<甲賀衆>
どちらかというと、近江の地侍の色が強い、望月 出雲守 氏綱が、主人公の窓口係。
望月は甲賀五十三家筆頭とも言える格の家。
だが派遣した杉谷善住坊が主人公を裏切り、それを知らん振りしようとしたら、蒲生賢秀にやりこめられる。
将軍の遺産を盗み、売りさばく仕事をこなして少しは借りを返したかと思えば、その相手は三好家で謎の出世をしていた。
そんな経緯があったせいで、なんか窓口係が罰ゲームみたいなポジになっている。多少の無茶ブリをされても『ハイヨロコンデー』しか言えない。
現在、甲賀が薬剤生産の一大拠点になりそうだが、おいしい話なので逆に警戒心が湧いていた。
伊賀衆の取り込みという、ちょっとキツい仕事が来て、安心したとか。
<蒲生賢秀>
マジで近江を乗っ取れそうな人。下克上成功が目前。
しかも自分の家は無傷で、出た犠牲者も進藤後藤の当主と、その殺害犯くらいで、国力の減少も最小限とまさに理想的。
本当に将軍まで手の中に転がり込んできそう。しかも余計な事ができないように、権威だけの存在になって。
「仕掛けたのは、全部アイツだな」
そう気付いてしまったので、どこまで仕込んでいたのかを調べてみたが、当然わからない。
ここまで全部、更に大きな策の仕込だったりするのか? 実は将軍が、三好や織田、斉藤。もしや浅井まで巻き込んで近江を攻め滅ぼすための口実だったりするのか?
などと一時期、疑心暗鬼だった。
酒飲んで息子にグチったら『落ち着け、大丈夫だ』と諭されて、グッスリ寝て起きたら『さすがに無いか』と回復したが。
今は、何かお礼をしないでいいのだろうかと考えている。
三好家との和睦にアッサリ乗ったのは、その一環。
<四条 隆益>
実は従三位の参議、右衛門督でもある大貴族。貧乏なのは時代が悪い。
史実では4年後に亡くなって、上冷泉家から養子が来て家を継ぐ事になったが、今世だとなんか長生きしそうな人。
美味いモン食べて、寿命が延びた。副作用で、リアクション芸が身に付いてしまったが。
そのリアクション芸で、長慶の癒しに。そう願われて、主人公からの推薦で御伽衆入り。
長慶が義興の所に食事に行く時は、必ず付き添う。アントニオとババの道中記*1では、BGM担当。
つまり私的な出先にも着いていけるほど、気に入られている。
主人公のうろ覚えの曲を、いくつも、それも雅楽で再現させろという無茶ブリをされた。
ボカロの千本桜と、尺八と琴が特徴的な、正月に聞いていたあの曲(春の海)は完成したが、Time to Say Goodbye とアメージング・グレースで苦戦中。
ボイスパーカッションも教わったが、困惑しか生まずにウケが悪かったので、そのまま闇に葬られた。残当。
<菊亭(今出川)晴季>
従三位。実は主人公への文化カツアゲの主犯。
カツアゲを長引かせるために、織田、美濃、信濃への官位が下りるのを遅らせていた。だって美味いモン食べたいし。
しかしそのせいで、主人公の滞京期間がムダに延びた。
その結果、松永久秀が主人公に興味を持って、それに過剰反応した主人公が松永の力を削ぐために、将軍を無力化して幕府を三好に乗っ取らせたので。
畿内の現状は、この人のせいとも言える。
まあトリガー引いたというか、スイッチ押しちゃっただけで、爆弾仕掛けたのは主人公だが。
そして爆発したのは、たぶん幕府。
晴季としては、単に楽しいオモチャがすぐ居なくなったらイヤ。くらいの軽い気持ちだった。
ちゃんと色々と理解した上で、今でも「平和になったもんや」と、のん気にしていて、罪悪感も無い。
怖いね、公家。
<進士晴舎>
脳筋の武将に見せて、実は土木建築のスペシャリストであるらしい。
なんで史実でも取次役やってたんだろう。
永禄の変では、押し寄せた三好三人衆と義輝の間を行き来するも、軍勢に屋敷に踏み込まれて、責任を取るため即座に切腹する。
でも『取次役がいなくなったせいでその後の交渉が一切できず、行く所まで行ってしまった説』も、わりと強い。
今世ではそんな悲劇も無く、将軍没後は三好家に再就職。
京で悪そうな集団を見つけては、シバいて傘下に入れる。そんなヤンキー的な意味での天下取りを実行中。
そのうち伊賀街道の整備に駆りだされる。かもしれない。
<三好長逸>
名前の読みは『ながやす』もしくは『ながゆき』で1563年では、たぶん48歳。
従四位下日向守。義興や松永よりも先に任官している、三好一族の長老格。
三好三人衆のひとり。
しかし三人衆は、長慶亡き後に、義継の後見人として三好家の運営をするためと、松永久秀に対抗するために結成されたと思われる。よって今世では長慶が存命のため結成されていない。
主人公の文化カツアゲに、食事の時だけこっそり参加。
狩衣(陰陽師のアレ。麻呂の着てるやつ)を着て、公家の中にさりげなく混ざっているので、主人公はしばらく気付いていなかった。
四条と食レポバトルを繰り広げて、目立ったのでバレたが。
バレたら堂々と義興の屋敷に、食事を取りに来るようになった。
そんな縁で、主人公の三好家関係者へのあいさつ回りのガイドになっている。
なお公家らに主人公を煽らせて、ムキになった主人公に文化を吐き出させていた黒幕である。
<周暠>
足利義輝の弟のひとり。史実では永禄の変にて、死亡。
鹿苑寺にて修行中。還俗して征夷大将軍になってから、近江に送られる予定の人。
武士に戻った時の名前は義高でええか…… と雑に考えているぐらい、出番の予定が無い。
<和田是政>
史実で名が残る活躍をしてしまったがために、主人公に覚えられていて排除されてしまった人。
甲賀衆の実行犯たちに、将軍義輝の武具や茶器や金目のもの(甲賀衆の独断)を盗むついでに拉致されて、始末されている。
消えた名物たちと一緒に姿を消して、その後に市場にその名物がいくつか流れて、和田の仕業というウワサが流れたら……
命まで奪われたのは甲賀衆の独断だが、主人公の一方的な被害者。本当にかわいそうな人。
しかし生きていたら、確実に細川藤孝と協力して幕府再興を義昭と企んで、三好政権と対立していた。
その場合、上杉や朝倉を巻き込み、戦国時代を長引かせていた。かもしれない。
<細川藤孝>
ミスター古今伝授。古今和歌集の解釈の口伝を、武家なのに一時預かっている人。
預かってるのに関ヶ原の戦いの前哨戦の、田辺城の戦いで籠城してピンチになっちゃった人。
伝統が途絶えるのは… と憂慮した当時の天皇から勅使が出されて、戦いは講和になって助かった。
反省したのか、和睦に力を尽くしてくれた親王など、複数に古今伝授を伝承した。
和歌だけでなく、料理や蹴鞠、茶道に連歌。囲碁、将棋、猿楽もこなし、武芸も塚原卜伝の弟子で鹿島神道流を修め、弓術も武田流相伝、日置流印可。
泳術や馬術も達者な、個人ではチート級の人物。
ただ義昭と逃げ込んだ先の越前では、行灯の油に困るほど赤貧暮らしだったらしいので、カネ稼ぎの才は無いっぽい。
この時代、文武両道でも、経済抜きな武将が多い気がする。いや、経済までわかっている武将がむしろ例外なのか。
現在は足利義秋を連れ出して逃走中。義秋が義昭と改名できるまで、頑張れるのか。
<松永久秀>
怪しい動きをする若者を見定めようとしたら、ヤブヘビってレベルじゃないナニカが出てきちゃった人。主人公の挿してる刀を見て、色々悟っていた。
三好家からは半ば独立して、幕臣として出世していたが、その全てが日に当たった霜のように消えうせてしまった。
『
それを三好長慶に頼らず、独断で実行した行動力には、普通に恐怖したが。
主人公を使いこなせる気がまるでしないが、使わないでおくのは惜しい。と考えて、取り扱い方法を考案中。
とりあえず、見張りをつければいいと思うよ。
室町幕府への執着が消えたことで、義輝の遺産を売りさばいた件の口止め料をもらう事に抵抗が無くなる。
さっそく、富士茄子や打雲大海などの茶器をもらって買収されたらしい。
なお主人公は半ば忘れているが、将軍義輝の暗殺現場に、彼の家紋が入った小袋を落としてきたので、一部では黒幕説が出ている。
さすがにそれだけでは断定されないので、まだ大丈夫だが『あいつならやりかねない』という負の信頼感のせいで、幕臣たちからの印象は悪化した。
<三好義興>
ちょうどギリ存命だったのと、病状がガンなどではなさそうだったので、生存ルートに乗った男。
そして彼を生かしたら、三好家も生存ルートに。
天下統一がなんか無理そうになった織田家の代わりに、酷使無双される徳川家が、おかげでなくなった。良かったね家康。
対浅井で蒲生と斉藤の援軍に来て、飛び地で元浅井領を得て、そこに拠点を移しての三好家残党や畿内の各勢力と戦う、史実織田家の後追いルートなんて、無かったんや!
彼の食事に主人公があれこれしていたら、感想欄で『義興のシェフ』と言われたのは笑った。
現在、リハビリ代わりに京のケンカ祭りにこっそり参加中。
参加を断れなかった進士晴舎の胃を犠牲に、武力とカンを徐々に取り戻している。
長慶が知ったら義興はメチャクチャ怒られるだけで済むが、進士が史実的に先走った切腹をキメそう。頑張って隠し通せ。
<丹羽長秀>
主人公にこまめに連絡を入れられても、それはそれで胃が休まる時が無いな。だから便りが無いのは、良い便りなのだ。
知らない間は、意識しないでいれば良いのだ。
問題行動で問題を解決して、最終的にはいい感じで終わるのだから、終わってから安心して胃を痛めれば、それで良いのだ。
と悟っている。
そこに『別の人から報告が来る』という新パターンが。
それも天下人の三好長慶。どういう事なの。
来た手紙を読んでみたら、想像以上に規模が大きな話で、まず戸惑った。
織田家関係ないじゃん。幕府とか知らねーよ。
と、心中でボヤいたところで、気が付いた。
「そうか。あいつはもう、尾張を飛び出したのだな……」
今がそんな具合に、良い感じで手放す好機だと、気付いたのだ。
『若者が広い世界を知り、そこで活躍する邪魔はしたくないので、是非三好家に』
などという文を三好長慶に返した。なお。
『彼の者の忠誠はいまだ貴殿にあり。その尊い志を踏みにじれぬ。よって織田家に』
などと返ってきた模様。以降、類似の文章をしばらく長慶と丹羽は繰り返した。
そしてお互いの心情や人となりの理解が進み、普通に友人関係となる。
『この間の連歌会では、百句を一巻とする長連歌を十回行う、千句連歌を行ったが、さすがに疲れた。ところでそろそろ彼を帰そうと思うのだ』
『一昨年行われた、飯盛千句の写本は手に入れたのですが、此度の連歌会の懐紙も欲しい所です。あとまだ早い』
そして手紙の主題だったはずの主人公の扱いが、だんだん雑に。
しかし長慶の精神状態には、この文通はとても良い影響があったと思われる。
<三好長慶>
前々回、史実のまとめを書いた事で、書いたつもりになっていて、項目を作るのをギリギリまで忘れられていた人。
京都編の被害者筆頭を、松永久秀や二条晴良と争えるが、それでも史実の展開よりもかなりマシというあたり、史実が悲しすぎる。
松永久秀とセットで将軍暗殺容疑をなすりつけられ、二条晴良呪殺容疑も濃厚にかけられていて。
そんな状況で松永との仲を修復し、室町幕府執権にも就任してしまったので、それらの容疑を状況証拠的に否定しにくい事になっている。
これも全部、主人公ってやつのせいなんだ。(ガチ)
しかしその副作用で、公家からは『とうとう覚悟を決めよったか』と見られていて、室町将軍に代わる真の天下人と認められていたりする。
キレイごとだけではなくて、清濁併せ呑む強引さと傲慢さも、時には必要なのだ。
まあ、ただの誤解なんだけど。
でもそういうのが必要になったら、また主人公が勝手に何かする気もする。
精神的に要介護の人からは脱却できたが、中世京都人の群れの統治と、日々の政務で正気度がゴリゴリ削れていっている。
しかし一時的に逃避すれば、あとがキツいけど精神の破綻は避けられるとあの能舞台で学んだので、限界が近くなると脱走するようになった。
最近では側近の人たちも『振り切って1人で行かれるよりは…』と、お供として一緒に出かける。
出る先は義興の屋敷や、海が見える場所、孤児院など。