<丹羽長秀>
尾張五家老のひとり。ペンフレンドの三好長慶から『官位いらない?』と打診されるのが最近の悩み。
周りの、特に織田家中の武官たちの嫉妬とかが怖いし、欲しいけどもらっていいものかどうか、と考え中。
主人公はサラッともらってるけど、ほら、あいつはほとんど尾張にいないから。
主君の織田坊丸(10歳)に官位がもらえると決まったので『それに合わせて元服を…』と他の家老らと話し合っていた。
突然降って湧いた大規模結婚式開催のお仕事で、吹っ飛んじゃったけど。
そのせいで、元服前に弾正忠への任官の儀式をする事になった坊丸さま、かわいそう。
式の前に毛利家が来て、水野家とモメたり、浅井長政が来ちゃったり、家康も来て、更に三河との外交案件のお仕事が追加。
式の2日目が終わってようやく時間が取れたので、主人公に説教しようとしたら、闇がゴロゴロ出てきちゃった丹羽の方がもっとかわいそうだけど。
そのストレスにも負けず、ちゃんと陰謀は企んでいたが。
それでこそ主人公の上司の暗黒宰相。
以前より調略の手を伸ばしていた伊勢の木造家から『他家が刺客を送った』と知らせが来たので、利用する事にしたのだ。
「ちょうど良い時に来てくれたものよ」
この大勢が集まる時に、刺客なんぞを送ってきたら、いい大義名分になってしまうではないか。
笑みすら浮かべて、丹羽は喜んだ。
その笑みを見てしまった家臣達からは、かなり引かれていたが。
そしてやって来た刺客を、護衛の金森が返り討ちにして。忙しなく合戦の支度をしながら。
「アイツも結婚する事だし、この式も、苦労させられた甲斐があったというものだ」
などと少し浸っていたら、そのアイツが戦国版ハイエンド木砲というオーパーツを持ち込んできた。
「少しは落ち着いてくれるかと、期待していたら、すぐこれだ! これだからコヤツは!」
落差で盛大にキレ散らかした。
しかしその威力を試し撃ちで見たら、気に入ってしまって『これの指揮はワシが執る!』と譲らなかったが。
手投げ弾でドカンドカンと敵兵を吹き飛ばして回った経験が、彼の脳を焼いていたらしい。
火薬による盛大な爆発や破壊に、丹羽は大いなる爽快感を感じてしまう身体になっているのだ。
伊勢に手を出す前工作として、知多や半田の港にも手を出して、支配下に置いていた。
もちろん、交易品として常滑などの陶器の流通も手中にしている。
主人公が木砲を造りに行った木工工房も含めた、木曽川もすでに統制下だ。
それらの流通の生み出す富を背景に、美濃や諏訪との通路の土豪らへの影響力もじわじわ上げていっている。
爆発に魅了された男で、主人公の暗躍をすべて飲み込み、実務で形にするという、過労死寸前の超有能上司だが。
周囲の一般的な評価は暗黒宰相である。
<林秀貞>
主人公の父親という設定が突如生えてきた、なんか生き残っていた人。織田家五家老のひとり。
父親と言っても、主人公は愛人に生ませた子で、その愛人も領地にある村の未亡人なので、元々関係は薄かった。
主人公の他にも、ちゃんと本家に息子とかいるし。
史実でも今世でも、信長の
しかし本格的に信長を討つには、信長の父の信秀に仕えた記憶と、織田家に代々仕えた林家の歴史が重くて無理だった。そんな所も常識的。
かわりに彼の弟がバリバリの反信長で、殺しにかかっていたが。
その弟は、史実でも今世でも、秀貞が出陣しなかった稲生の戦いに出て、戦死している。
なんなら3人いる息子の一人も、その弟についていって討ち死にしている。
今世では信行勝利で、家老として村井とともに文官として織田家を回していた。
仕事を覚えたら、村井も用済みに…… と企んでいたが、仕事量を知った事で、それが無謀だと気付く。
むしろ手が足らないので、丹羽たち旧信長派を拾い上げる方向に路線変更。そこまでしてもブラック労働だったが。
その忙しさの中『そういえば……』と主人公の事を思い出す。
勝手に独自に変な商売始めたり、村の子供に教育を仕込んだり、わけのわからん催しを大規模にやらかしたり。
ロクでもない事を多々やらかしていたが、間違いなく仕事は出来そうだ。
『少しでも楽になるならば…』と、毒を飲むつもりで、足軽組頭だった主人公を、文官コースに引き込んだ。
とはいえ、丹羽たち旧信長派に任せて、少し距離を置いてだが。
そして観察していて、大人しくなっていたら、父親の名乗りをするのもいいか、と考えていた。
なんか商売やってた。
文官にしたら、大々的にやり始めた。
うん、まあ、うん。お前はもう、好きに生きろ。
そう思って目を離して放っておいたら、なんか本当に好きに生きていた。
その自由人は、織田家の所属のまま近隣諸国に恩を売って、手柄を立てる謎ムーブの末に、とうとう織田家でも恩と手柄のセットをキメてきた。
ズタボロになった織田家の権威を官位で建て直し、信長の死で途切れた美濃との連携も、帰蝶に官位を与えた上で取り込んで達成しようとしている。
『これはもう、土下座と出家のコンボで無理やり和解に持ち込むしかないな』
よくわからないうちに、よくわからない事になったが、今 清算しなかったら、ますます事態は悪化するのはわかっていた。
ゆえに初手で最終手段を使う事に、ためらいは無かった。
史実では長島一向一揆で討ち死にした長男がまだ生きているので、このまま隠居しようかとも考えているが。
現在の織田家に、そんな余裕は無いのもわかっているので、今日も筆を取って書類に向かう。
<柴田勝家>
織田家五家老のひとり。この織田家では史実ほど武功を積み上げられそうにないので、史実とは違って、筆頭家老になれそうもない。
その代わりに、お市の方が浅井に嫁に行きそうもないので、ワンチャンある。実際、それを目指して頑張っている。
お市の方の妹のお犬の方が、史実通りに知多半島の佐治家に嫁いでいるのも、夢を見る理由。
でも海軍という貴重な存在を繋ぎ止めるのと同等の価値の武勲とか、ちょっと難しいかなって。
そして今回伊勢で、そんな武功を立てる主人公。
でも新婚で、しかも結婚相手が帰蝶だから、お市の方との結婚話はほぼ出なかったよ! 良かったね勝家。
美濃の帰蝶と、尾張のお市を主人公でつなげて合体。美濃と尾張の連携を。という案が一瞬だけ出たけども。
その場合、主人公の立場がどうなるの? アレを一番上に置くの?
天下人すらアレに兵を預けるのは怖くて出来てないんだが、そこをわかってないの? バカなの?
と、案を出した人がフルボッコにされて、案ごとその場から消えたらしい。
誰だよそれって? そんな人は『元々いませんでした』よ。ええ、そうなりました。
また、勝家は主人公が信長を討った真犯人ではないか? と思っているがあまり確証は無い。
稲生の時は、信長の生死の確認やら一応の手当てやら、残党への対処やらでドタバタしていて、一介の足軽にかまっているヒマなど無かったのだ。
しかも信長を討った手柄は、津々木蔵人のものになってしまったし。
後から詳しく調べようにも、主君のお気に入りの恋人(♂)が表向きの犯人な以上は、やりにくかったのだ。
しかも顔だけしか知らないので『あの顔はどこかにいないものか?』と、日々見回す程度しか出来ていなかった。
おまけに主人公は意図的に勝家を避けていたので、その顔の記憶すらも薄れてしまっている。
ついでに主人公は印象が変わる様に、髪型などをいじっているぞ。
それでも疑われているのは『あいつならやりかねない』という方向での信頼性のせい。
勝家も五家老なので、主人公のやらかしをある程度は知らされているのだ。
というか、丹羽に会議でグチられているのだ。
グチられる相手は最初は村井だったが、面倒になったのと、自分だけ厄ネタを投げられる状態がイヤになった村井に、勝家が巻き込まれた。
これからは林も巻き込まれそう。そうなると森も引きずりこまれそう。
つまり主人公の情報が、五家老全ての共有情報になるかもしれない。
その内容は、龍興、将軍、元関白の暗殺や、幕府無力化や、流通改革や、国人抹殺のための乱世平定計画などである。
彼らの胃は大丈夫だろうか。丹羽は何とか大丈夫だったぞ。
<松永久秀・久通>
久秀は自分と安全に茶会をするためだけに、単独の工作で幕府を無力化して朝廷を丸め込んだバケモノに心を折られて、史実より少し大人しくなっている。
少しだけなのは、折れた後に復活したから。挫折したまま落ち込んでいたら、戦国時代は生き抜けないのだ。
それでも変なちょっかい出して遊んだら、また自分を無害にするためにと、今度は三好家を無力化しかねない恐れがある。
と、久秀は思っているので、主人公の扱いには気を使っている。
今回、結婚式に三好家代表として出した息子の久通にも、よく言い聞かせてある。
「もしアレに下手なちょっかいをかけようとしているのがいたら、対処しろ。その方が大事にならずに、向こうにも良いに決まっとる」
「触らぬ神に祟り無しと言うが、アレは神ではないから、勝手に動いて祟ってくるからな。気をつけよ」
神じゃないのに祟るのかよ。そんな相手と、よく仲良さ気に茶を飲んでにこやかに話せるな。
息子はそう思ったが、口には出さずに黙って頭を下げて、了承した。『詳しく聞いたら、なんかヤベー実例が出てくるな』と悟ったからだ。
松永久通。親の因果のせいで、彼のスルー
主人公が帰蝶を妻にして、尾張で大々的な式を挙げた事で、一部の人間が『織田家を簒奪する気では?』という疑いを持った。
久通は林秀貞と組んで、その火消しも行っている。
「本人にそのつもりは無いし、何より誰も付いていかない」
主人公の、織田家での人望は低かった。
<冷泉季方>
実は勅使の一行に混ざっていた。一行の一員ではなくて、一緒に来ただけだが。
あのまま京都に居つくと、主人公に何かに巻き込まれそうやなあ、と危機感知したのと、公家らの根性ババ色なのを再確認して、尾張に出戻ってきたのだ。
まずは丹羽との旧交でも温めようか、と思ったら、木砲の試射の後の、テンション上がった丹羽だったせいで困惑してしまう。
少し時間を置く事にして、以前住んでいた住処に戻り、掃除やあいさつ回りなどをしている。
今回の京行きで、官位申請と寺格購入手続きと、ガイドの手数料で隠居できる以上に稼いでしまったので、あとは悠々自適にのんびり生きるつもりでいる。
つまり主人公や他の大勢の望みを、達成した人。
このままフェードアウトしそうな、真の勝ち組。
<浅井長政>
主人公と戦う準備に朝倉との連携を密にしようとしていたが、今回の結婚式への参加の強行で少し後退しそう。
その挽回に、朝倉から嫁をもらうかも。
その代わりに、史実と違って完全に先代浅井家当主の久政を抑え込んだ。拳で。
今回『行く!』『ダメだ!』と言い合いの果てに、殴り合いに発展して、勝利を収めた結果である。
決まり手は『公務であるパンチ』。いや、公務であるパンチってなんだよ。それただの掛け声だろ。言いながら殴っただけだろ。
イノシシの一頭を『せっかく持ってきたんだから…』と式場に担いで持ち込んでいた。
常識人の林秀貞に怒られて、外へと持っていったが。新郎の父に怒られては、仕方が無かったらしい。
それを見ていた家康はドン引きして、竹中半兵衛も『あれが浅井長政か』と、複数の意味で戦慄していた。
京方面との交易が活発化してきていて、懐が暖かい。
しかしそれは近江が徐々に経済圏として侵食されていっているという事なのだが、さすがにそれには気付けていない。
南近江の元六角家か、美濃斉藤家か。どちらを攻めようか迷っていたが、主人公のせいで斉藤家に決まった。
嫁の実家だし、あそこを殴ったら出てくるだろう。という読み。
私的な理由で決めているし、雑な読みだが、合っているから困る。
<竹中半兵衛>
織田家との協議で、東美濃の南部を手放すことを決めた。
元々統治できていなかったし、何なら反抗的だったし、元守護の土岐の傍流がいて反乱しそうだったので、始末してくれたら嬉しいな。
領内に散らばった一向宗を狩っていく過程で、美濃の国人衆らには顔も恩も売れたし、東と中美濃くらいなら統治できるだろう。不破光治の官位もあるし。
という魂胆である。
なおボロボロの美濃を纏めたあたりで、長政が殴りかかってくる予定。
半兵衛かわいそう。
主人公をダシにして、ちゃっかり諏訪と友好関係を築いている。
今回高速で連絡を取り合えたのは、そのおかげ。主人公に返ってきた返事はアレだったけど。
大根やカブの葉の部分と、麦粉とネギで出来て、そこそこお腹が膨れる美濃風お好み焼きを戦略的にも気に入っている。
独楽に代わる玩具として、ヨーヨーとセットで美濃全体への布教を開始した。
野菜オンリーでも出来るから、と寺社のネットワークも駆使されることに。主人公の美濃の代理人とも言える円融も参加している。
<帰蝶>
主人公を捕まえた、主人公に完全勝利した人。
やりたいと思った事を出来る限り、全力で実行する、人生エンジョイ中の人。
そんな人を、うっかり勘違いさせた主人公が悪い。
主人公の近くにいると、自動的にイベントやグルメがやってくるので、逆に大人しくなった。
でも飽きたら、何かしでかしそう。あと国家運営に興味持っちゃうかも。
登場から行動まで、実はアドリブの産物で予定表には姿が無かったはずの人。
どこから出てきたんだ、あなた。
美濃編で「ワタシに従え!」と言っている帰蝶に、なんでだろう。と地の文章で言っているけど、あれはただの本音だったり。
ここハーメルンより、ほんの少し思い出してもらうだけの話(作者:氷陰)を推してみる。
ジョジョ二次創作、杜王町。原作知識持ちだが、推すポイントは人情系な話なところ。
死者を呼び出すスタンド持ちで、花京院と再開する承太郎や、シーザーと再会するジョースターが見れるぞ。