尾張グダグダ戦国記   作:far

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この先の展開をアレコレ考えたら、最終的に主人公が本能寺されてた。
犯人は、たぶんブラック労働にキレた三好家一同。
でもうちの主人公は、そこからでも普通に逃走をキメそうで困る。

逃げ切ったあと、付いてきていた秀吉に突然刺されて
「アンタはもう、ここらで終わっとくべきだと思うでよ……」
とか悲しそうな顔で言われそう。
パトレイバーの内海課長っぽいエンド。


【あらすじと】他者視点で振り返ってみる その6の3【裏事情6-3】

 

 <本多藤吉郎(豊臣秀吉)>

 史実とは違って、織田家から三河松平家へ鞍替えした秀吉。

 信長が亡くなった段階で、いち早く織田家を見限った結果だったりする。

 本多正信に見出されて、猶子(ゆうし)という相続権は無いが養子になって、本多藤吉郎になっている。

 代わりにねねとのフラグが無かったせいで、未だに独身。しかし女遊びは覚えてしまった。

 女性と文のやり取りをしたい、という一心で、読み書きはかなり達者になっている。最近は文字のキレイさにも気を使うようになった。

 

 奉行職にまで出世した。

 しかしなに奉行というわけでもなく、ただ奉行とだけ呼ばれる、特命係長的な謎の地位に。

 勘定奉行+普請奉行的な業務内容で、寺社への対応や外交も時に投げられる、松平家の厄介ごと引受人。

 

 かなり出世させないといけないが、そうしたら周りの嫉妬でイジメ殺されるな。三河だし

 そう考えた上層部の配慮で『あれは羨ましくないな』と思われるほど激務の中に放り込まれた。

 結果、周りからは『大変だな』と、むしろ同情されている。

 

 しかしそんなブラック労働を、なぜか嬉しそうにこなし続ける秀吉。

 

 史実織田家では、下手するともっとブラックだったからね。さすがだよね。

 女遊びする元気と余裕まであるぞ。

 

 そんな彼でも、尾張の結婚式から帰って来た家康から『織田家にしばし出向せよ』と命じられた時は、ちょっと絶望したらしい。

 

 

 <長秀(豊臣秀長)>

 主人公の上司の丹羽と名前がカブッていると気付いて、秀長への改名を検討中。

 この間、兄の藤吉郎(秀吉)から実家に連絡があったと、村に残っている母から聞かされた。

 

「手紙を届けてくれた人が、山賊みてーでよ。あいつは大丈夫なんか?」

 

 と聞かれて、何をしているのかも知らないので、答えようが無くて困ったらしい。

 ちなみに配達人は、川並衆の生き残り。生き残りは半数もいない。

 斉藤家に織田家が攻められた時に、斉藤家に協力。木工工房をパクろうとしたのだが、織田家が生き残ったので粛清されてしまったのだ。

 

 手紙で、兄が三河の松平家で武士になって出世していると知る。

 

 『見栄っ張りなところがあったしなあ。本当かなあ』と疑って、返事を書く前に確認に出た。

 主人公から知り合っていると聞かされて、かなり驚いたが、どういう方向の驚きだったんだろう。

 

 主人公に言われるだけではなくて、自分でも独自の商売を始めてみたいと思案中。

 主人公らと違って、ちゃんと報告連絡相談は守っているから、主人公も安心だ。

 しかし第一案の金融業、金貸しは却下された。

 この時代、金貸しは宗教勢力や、土倉、酒屋と呼ばれる土豪や庄屋の土地の有力者の利権なので、手を出すと面倒な事になるのだ。

 

 まあ、そこらをひとつ乗っ取ってから始めるなら、いいと言えばいいんだが。

 基本、返さない奴らばっかりだし、こっちを殺しに来る奴すらいるぞ?

 

 そう主人公に諭されて、断念した。

 長秀が思っていたのは、商人などを相手の融資であって、そういう庶民相手の商売ではないのだが。

 でも、商人も似たようなもんだと気付いてしまったからだ。

 怖いね、戦国時代の民度。

 

 今回の結婚式の裏で、祭りを開催していた。

 熱田でのビッグイベントにあわせて、フェアを開催していたとも言う。

 主人公のコネとツテと縁は、織田家の中より外の方が圧倒的に太いので、そちらでのお祝いを代行しつつ、イベントとして利用した。

 主人公には無断だったけど、ちゃんと丹羽とは報連相したから大丈夫だ。

 

 

 <水野信元>

 尾張と三河にまたがった領地を持った、史実では織田と今川の両属の家の当主。

 親の代では、家康の祖父の治める松平家と同格で、同盟関係もあった。つまり親今川。

 しかし家康の父もそうだったと言われているが、祖父は確定で家臣に討たれている。祖父というと高齢に思えるが、享年は25歳。

 これで流れが変わったようで、水野家は織田家に鞍替え。水野家から出ていた嫁(家康の母)も離縁されて戻ってきた。

 その後も繋がり自体はあったようで、織田と松平の清須同盟の仲介などもしている。

 

 それが命取りだった。

 

 信頼できる同盟国との間にある、大きめの独立領主。取り除いて、交易をスムーズかつ手数料を無くしたい。あと領土欲しい。

 そんな本音を隠した信長に、雑に『武田に内通しただろ!』と、突然疑いをかけられたのだ。

 信元は家康の所に逃げ込むも、待ってましたと処刑。もう水野家の領土はどう分けるかの話し合いすら済んでいたのだ。

 

 今世でも、織田と徳川(松平)の同盟が成立して、年月が流れたらそうなった可能性は高い。

 そうなる前に滅びそうだけど。

 各国参加の結婚式に、遠国から参加しに来た、大大名の毛利家の、小早川隆景が乗った船に、略奪目的で襲撃をかけた。

 

 さて、これはなんアウトかなあ。6アウトくらい?

 まあ、来世にチェンジ。という感じで。

 たぶん、織田と徳川との友好関係を構築するために、両家で共同で攻める事になる。

 美濃方面は森家が張り切っているので、これが勝家の次の仕事だと思われる。

 

 

 <堀秀政>

 12歳になった。今回の結婚式の準備段階でも、思う存分丹羽に使い倒されている。

 しかし式が始まったら、急にヒマになった。

 参加できる年齢でも身分でもないし、運営スタッフは足りているので、久しぶりに休暇をもらえたのだ。

 そして、彼はつぶやいた。

 

「あれ? 休みって、なにをしたらいいんだったっけ…?」

 

 自分の子供のような年齢の少年の口から出た言葉だというのに、疲れた中年が、急に放り出されたような響きがあった。

 たまたまそれを耳にしてしまった人々は、哀れみの感情を抱かずにはいられなかったという。

 

 彼らは、ちょっと丹羽に苦情というかクレームを入れたらしい。

 

 

 <多羅尾光俊>

 甲賀の顔役の一人。史実では神君伊賀越えに協力したらしい。それでちょっとだけ領土がもらえた。2年後に。

 徳川のケチさに、豊臣に付く。しかし取り入った先が豊臣秀次

 秀次に於萬(おまん)の前という、すごい名前の人を側室として送り込んで、8万石の大名に。

 でも秀次だから、粛清の時に連座。所領没収で全てを失う。

 幸いそれだけで済んで、命は残ったので故郷に帰った。

 

 ただその故郷が甲賀の信楽(しがらき)なので、そのうち主人公に焼き物関係で無茶振りされそう。支配下っぽくなってきた甲賀の特産品を、主人公は欲しているのだから。

 なお義輝の遺産の件で、主人公に泣きついたのはこの人なので、絶対に断れない。

 

 

 <木造具政(こづくり ともまさ)

 木造は、読み方が『きづくり』なのか『こづくり』なのかわかりにくかったが『こづくり』が正しいようだ。

 木造家は伊勢北畠家の分家。

 だが分家が常に宗家に従うわけでも、仲が良い訳でもない。

 木造家も例に漏れず、応仁の乱では宗家とバチバチにやりあっていた。

 分家の木造家が、室町幕府から宗家の北畠家と同格の扱いを受けていたのが、宗家としては気に入らなかったのではないだろうか。

 だとすると、南朝に付いた北畠に対する幕府の離間の計略に、まんまと引っかかっているんじゃあ…?

 

 それに気付いたのか、のちに和解して、宗家と力を合わせて長野家と戦ったりしている。

 そして俊茂という先代当主の時に、北畠の三男を養子にもらって、次期当主とした。

 これで木造家の格は分家から一門衆に格上げされた、のだが。

 

 元からいた、木造家の長男の立場が、ね?

 

 跡継ぎから外されて、不満タラタラだったらしい。

 そして最終的に、父親から『北畠に文句あんのかオラァン!』と始末されてしまう。

 

 それを見ていた養子の具政は、何を思ったか。

 

 史実の彼は、跡を継いだものの、侵攻してきた織田家に降って、実家の父と兄を裏切っている。

 彼にとって、木造家は『家のために我が子を殺す地獄』で、北畠家は『その地獄へ自分を捨てた実家』だったのかもしれない。

 

 そしてこの養子入りと、血の家督相続イベントは、今世でもすでに起きてしまっている。

 史実同様に、織田家の調略を受けて寝返ってもいる。

 

 ひとり、ダークでシリアスな路線を走っている彼の明日はどっちだ。

 

 

 <北畠晴具>

 具政の実父。長男の具教に本家を継がせ、次男の具藤を降した長野家に、三男の具政を分家の木造家に養子に送り込んで乗っ取った。

 長野家では、本来の長野家の親子を暗殺までしたと思われる。

 そりゃそんなのばっかり見てたら、具政もグレるわ。

 

 尾張に刺客は送っていないが、謀略の手は伸ばしていた。主人公が織田家を乗っ取りにかかる説の出所はここ。

 その流言は『アイツじゃ無理だろ』のひとことで粉砕されたけど。

 

 予想を大きく上回って、織田家があまりにも早く仕掛けてきて、その上未知の兵器(木砲)で城を破壊したと聞いて、兵の召集を急いでいる。

 自ら前線に出る覚悟も決めているが、織田家はとりあえず中伊勢までで止まるから、その覚悟はまだ取っておいて。

 だって織田家は、これ以上領土を取ってしまったら、処理落ちするんだ…… 

 

 

 <武田信玄>

 北条と組んで、暗躍中。

 

 

 <今川氏真&武田義信>

 なんか史実通り滅びそう&死にそう。

 

 

 <上杉謙信>

 ワンチャンそれを何とか出来そう。

 

 主家の織田家に官位を整えて、嫁に命婦の官位を贈り、朝廷を重んじている(ように見える)主人公への好感度が高い。

 情と義と権威を重視する謙信から見て、評価するポイントだらけだからだ。

 

 そういうのを大事にするポーズを取らないとヤバい程の、デカい前科を持った家を継いだ、という悲しい事情もあるが。

 その姿勢はもはや身にしみて、素に近い。

 

 だがさすがに、どこぞの脳筋武将と違って、自ら尾張へ赴くという発想は無かった。家臣の人たち、良かったね。

 代理人として送られた家臣は、直江景綱。有名な直江兼続の先々代だが、血のつながりは無い。

 兼続は『婿養子に入った先代』の死後に、その未亡人に婿入りした『婿養子その2』なので。

 

 直江家は、そうしてまでも残したい、大きな家だったわけで。そこの当主なので、ガチの重臣。

 その重臣に、刀と酒を持たせて祝いの使者にした謙信の好感度は、マジで高そう。

 実は義輝暗殺しました! とバレたら、好意が裏返って殺しに来そう。

 

 刀の(こしら)えは、杖に見える仕込み刀。無銘ながら、よく切れそう。

 

「周りに怖がられぬよう、威圧せず世に安らぎを。しかし武を忘れることなかれ」

 

 というメッセージが込められていたが、主人公は『これなら普通の刀より持ち込める場所が増えるかも』と、以降愛用の品に。

 違う、そうじゃない。

 

 それまで使っていた薬研藤四郎は、丹羽に。不動国行は予定通り坊丸に献上した。

 

「京のお土産で、元服祝いの前渡しです」

 

 と献上したが、10歳児にはまだ名刀の良さは分からなかったようだ。

 一緒に渡した菓子類の方がウケが良かったので、主人公はなにか損したような気分になった。

 

 薬研藤四郎は、持ち主がこれで切腹しようとしたがサッパリ切れず、ヤケになって放り投げたら、固い薬研を貫いた。という逸話持ち。

 持ち主を傷つけず、守る。という縁起の良い逸品。

 

 前の持ち主は刀をコレクションしていた義輝なので、実際に守れたかは、うん。

 

 身につけてはいなかったから、まあ、セーフで。

 その辺の諸々を全て知っている丹羽は、少し嬉しそうながらも微妙な表情だったという。

 

 主人公からの返礼品をもらった謙信は、その2人とは違って、大いに喜んだ。

 仕込み刀を気に入った主人公から、現代知識チートを伝授されたのだ。

 

 障子をわずかな隙間を空けて二重にするだけで、断熱効果があって、部屋の熱を逃がさず暖かいよ。

 炭を出来るだけ細かく粉に砕いて、それでろ過するだけで、ドブロクが清酒になるよ。

 点々と小さな穴を開けた管に、湧き水を通して道に水を垂れ流しておくと、道の雪かきしないですむよ。

 

 という雪国に嬉しい三点セットである。

 清酒と聞いて早速試してみた謙信は、出来上がった澄んだ酒を上機嫌で飲み干した。

 

「これで酒がすすめば、本来よりも寿命、縮んだりしませんかねえ?

 

 という主人公の邪悪な試みは、口に出されなかったので、誰も知らない。

 

 また消雪装置は、湧き水を流すだけでは未舗装の道だと泥濘と化すので、工事が必要であり。

 それに予算をつぎ込んでくれたら、上杉家が弱るかな。という、ささやかなワナも仕掛けてあるぞ。

 『石畳と排水勾配』と『床暖房方式で石畳を暖める、すぐ下の水路』の設計図もセットでお届けである。

 




謙信は遠まわしながら、暗殺にカウントしてええんかな…
と考えつつ2019年から2020年を駆け抜けた

起きたらマ・クベだったんだがジオンはもうダメかもしれない

を推してみる。ハーメルンで作者は Reppu 氏。ジークアクス放映前の時期なので、当然あれこれは使えないし、出てこない。
そんな中で、突然オデッサ基地司令マ・クベの中の人になってジオン勝利を目指すのだ。181話完結。
連載中はランキング上位常連だったのは伊達ではない。読みやすくて面白いよ。
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