私は前回、織田家へと援軍…… 援軍?
美濃へ侵攻中の浅井軍を帰国させるために、その地元の北近江を攻める、ように見えるムーブを要請しましたが。
これって援軍でいいんですかねえ?
囲魏救趙*1的な意味で、援軍でええか……
ともあれ、間接的な援護になる軍事行動を要請しました。
それで結果を早く知りたかったので、美濃へと向かおうとしたのですが。
そこで丹羽様からストップがかかってしまったんですよね。
「お前の処遇で、三好家と調整しないといけない事が出来てな。話がまとまるまで、しばらく尾張にいろ」
との事でした。
ですがそれなら、別に美濃へ様子見に行って、帰って来るくらいはいいのでは? と思ったのですが。
「絶対に何か想定外の、いらん事をしでかすからダメだ」
だそうです。
自分でも否定できなくて困りますねえ。
いや、起こしたくて起こしているわけではなくて、ですね。
起きちゃった事件に、私も
「その対応が、事を大きくしなかった時があったか?」
「え~~…… 事が表沙汰にならなかったことなら…?」
何かいつに無く丹羽様の追求の切れ味が良くて、切込みが深いんですけど。
これは話を早めに切り上げて、一時退却したほうが良さそうです。
と思ったのですが。
「表沙汰にならなかったというのは、それは事件ごと闇に葬ったのではなく
お前の関わった痕跡を、消しただけ ではないのか?」
一歩遅かったようですねえ。トドメを刺されちゃいましたよ。
はい。丹羽様、正解です。
でも暗殺って、そういう事じゃないんですかねえ。
厄介者に消えてもらって、しかし消したという罪は『あっしには係わり合いのねえこって』と回避する。
そういう便利で卑劣な、決して多用してはならない、劇薬です。
うん? いや 私はいいんですよ。
これでも用法・用量は正しく使っているつもりです。
私が今まで暗殺してきた人たちは、戦で討ち取ったのは別として、まず斉藤龍興と、足利義輝と、覚慶(義昭)と二条晴良の4人と……
何でしたっけ。名前も忘れましたが、下級公家。五位以下なんで正確には公家ではないんですが、まあ公家としてあげましょう。
一家ごと始末したので、もう残っていませんし、それくらいはね。
その下級公家と、未来で小説家の子孫がいそうな芥川氏。この2つの家は、度を越して私にタカリに来たので始末しました。
態度と口の両方で『高貴な者の役に立てるのだ、ありがたく思え』と、どこぞの鬼の元締めみたいなパワハラかまして来ましたからねえ。
アレを許していたら、他の色んな人らの遠慮が無くなっていって、銭がいくらあっても足らずに、しかも見返りは何も無しという集団でのイジメに発展していたでしょう。
だってあそこは京都で、しかも江戸時代より前の中世で、倫理観もなにもありませんからね。
行き倒れがいたら、助けるのではなくてまず金目の物が無いか探って、着物をはいで、髪も刈り取って売る羅生門の世界ですよ。
だからあれらは自衛であって、暗殺とも言いがたいですね。除外しましょう。
役人の家系でしかないなんちゃって公家と、長慶さまに城も領地も取られて、ただの浪人になった元武家。
要求どおりにカネやモノを渡しても、何も返せない弱小すぎるし、そもそも返すつもりも無いというただの『
消しても誰も何も言いませんでしたし、むしろ消した事で、皆さんのお行儀がちょっと良くなったので、今思うと、消して正解だったまであります。
やはり舐められたら、きちんと報復しないとダメなんでしょうね、この時代は。
いやあ乱世乱世。
いや、江戸時代でもまだそんな感じだったな…?
なんなら令和でも、ちょっと残ってる気もするな…??
『舐められたら報復』は、実は日本人の基礎ルールだった…???
いや、まあ、うん。
仏の顔も三度まで、と言いますし。つまりブッダでも4回目にはキレていい。という事でしょうし。
殴られっぱなしでいろ。というのは相手を調子付かせて、止まらなくしてしまう悪手ですし。
何より今世は戦国時代なので。問題は無かった、という事にしましょう。
私は何も気が付かなかった。という事に、します。いいですね?
で、なんでしたっけ。
私の暗殺の履歴でしたっけ。
殺害が表に出ていない、というと、あとは観音寺騒動の時の、六角義治っぽかった人。
後藤と進藤の両藤という、六角家を回していたトップの家臣を殺害した犯人さんです。
たまたまその殺人現場に踏み込んじゃった私に、ついでとばかりに襲い掛かってきたのを、返り討ちにしたんでしたっけ。
名乗らなかったし、いい着物を着てたんで『六角義治か?』と思ったんですが、あとで命じられただけの家臣だと判明しました。
返り討ちにした後に、その犯人さんを被害者の後藤さんと相打ちになったっぽく現場を細工して逃げたんで、これは現在では、本当に問題になっていいません。
まあ、直後は『犯行現場から出てきた』というだけで追い回されて、捕まったら犯人に仕立て上げられる可能性もありましたけどね。
まずは逃げ切って、後藤家に駆け込んで保護してもらって。
後藤家に進藤家に平井家に蒲生家といった六角重臣の家々に、真犯人の六角義治の悪評を振りまく形で暴露して回ったので、その可能性も消えました。
その後、六角親子追放とか、将軍義輝暗殺事件とか、蒲生家の志摩大名就任とか色々と大事件が続いたので、観音寺騒動も風化しているはずです。
全部私が関わっているので、それだけ風化してもなあ…… と思わなくもありませんが。
義輝暗殺以外は、直接手を下していないのでセーフで。
ああ、うん。確かに。
私が関与したのがバレてないだけで、事態が大きくなってはいますね。
史実だと、観音寺騒動 → 六角親子追放 で区切りがついて、事件が終わりましたからねえ。
なんでそこから連鎖して色々と始まっているのか。
ともあれ、暗殺カウントに入れていいですかね。この観音寺騒動の犯人さん。
名前は覚えていませんけど。これで5人目です。
あとはあったかなあ…? 諏訪では軍師だけやっていて、特に誰も殺してないはずですし。
そこから美濃、近江、京と移動しましたが、それはもう数えました。
あとは尾張くらいですが。私、尾張で誰か暗殺しましたっけ?
信長さん? 信長さんは戦場で討ち取った上に、手柄は上に持っていかれたのでノーカウントで。
その兄の信広も、討ち取ったけど前世の記憶が戻る前だし、やはり戦場での事なのでノーカンで。
そういえば
信長さんが亡くなって、信行さまが正式に織田家の家督を継いで。
それから岩倉織田家や、反抗的になった織田家弾正忠家の親族や、自分勝手な国人衆相手に、延々グダグダやっていた頃です。
足軽組頭として、特に意味もない小競り合いに連れ出されたり。
事務方になってからは、その小競り合いの予算や後始末の処理に困ったりしていた頃です。
思い出したら、今でも腹が立ってきました。
正式な書類の書き方と言うか、書式が無いので、必要な情報が足らない。
というかそもそも書類を出さないヤツが多くて、しかもこっちを舐めて『それくらいやっとけ』とか態度がデカい。
もうこっちも『だいたいこんなもんだろ』というドンブリ勘定でいいや。と開き直るまで、どれだけ拳で語り合ったことか。
ロクに前に進みもしないのに、グダグダとムダに足踏みはしていた、あの頃の織田家。
そんな中で、そうして私と拳で語り合ったひとりが、信包さまでした。
その時は、死んだと思いましたねえ。
生意気なクソガキだと思って殴って説教したら、当主の弟だったでござる。
あれは冷や汗が止まりませんでしたよ。
丹羽様が庇ってくれなかったら、打ち首や切腹までは無くても、追放はあったかもしれません。
下っ端のやらかしでしかないというのに、信行さままで出てきましたからねえ。
まあだからこそ理性的に事情聴取が進んで『書類出さない信包が悪いぞ』と裁決が出たおかげで、助かったんですが。
今思うと、あれは偶然ですが近代的な裁判の形になっていました。
裁判官信行さまと、弁護士丹羽様、検察信包さまという、ちゃんとした裁判のポジションが出来上がっていましたから。
でも残念ながら、再現は無理でしょうねえ。
『理性的に物事を進める』というのは、この時代では難し過ぎると思うのです。
もう殴ったほうが早いのです。今の京の下町、じゃなかった下京のルールはそうなっています。
それでいいのかと言えば、何とも言えませんが。
でも裁判官へ積んだワイロの額で決まる、室町幕府式よりは良いと思うのです。
そんな珍しい裁判だったせいか、ちゃんと納得してくれた信包さまは、私に事務処理を任せるようになりました。
戦に出たのは何人で、だいたいこういう内訳で、怪我人と死傷者は何人で、攻めて行く場所と日数はこれだけで。
などの必要なデータを渡して、私に書類に纏めさせれば楽だ。と気付いてしまったのです。
『じゃあこれ書類にまとめて提出しといてくれ』
というアレですね。まだ十代なのに、手馴れた上司ムーブの手抜き覚えるな。
でも悲しいかな。下っ端の使い方としても、勘定方の使い方としても合ってるんですよ。
それに何の情報も無く『テキトーにやっといて』よりは、はるかにまともな上司ムーブなので、許容範囲ではありました。
そうして何度か信包さまのために書類を作って。
ある時、二度とそれをする必要がなくなりました。
何のためとも知れない、つまらない戦いで、信包さまは帰らぬ人となってしまったのです。
あの時は、織田家中が少し荒れましたねえ。
特に柴田さまが荒れて、念入りに兵を集めて、報復に出て。
しかし攻めて行ったその兵たちの前で、その国人の篭る砦は、中からの不審火で燃え落ちたそうです。
不思議な事もあるものですね。
ええ、本当に。
この事件は、もはや誰にも真相はわかりません。
だからまあ、
片手に収まるくらいなので、まだ自重が利いていると思うのですよ、ええ。
だからセーフでいいですか? 丹羽様。
確かに私が関わった痕跡を消しただけではありますけれども。
結果として事が大きくなって、しかしいい方向には転がっているではないですか。
ならそれは、功績、とまでは言いませんが、目を瞑ってもいいくらいの、こう、お目こぼしをですね。
わかりました。わかりましたよ。美濃へは行きませんから。
だから落ち着いてくださいな。
「しばらくは大人しくしておれ。いいな? くれぐれも大人しく…… クッ、念を押せば押すほど不安になるのは何故だ!?」
丹羽様。それはお約束と言うヤツでございます。
今は あにまん板とかでやってるらしいけど、5chが2chだった時代、掲示板SSなりるものが栄えていた時代がありました。
ガンダムシリーズのどれかに他系列のガンダムを放り込んだり、特に逆襲のシャア後の行方不明になるアムロを放り込んだスレとか。
ゼロの使い魔のルイズに、とにかく色んなキャラを召喚させたりとか。
サザエさん呼んでサザエ時空に飲まれて平和になって何も起きなくなったりとか、マンガ版ナウシカ呼んで、王蟲の森が出来ちゃった所とか。
ジョジョのプロシュート兄貴を呼んで、フーケと「Lesson1だ。「ぶっ殺した」なら使っていい」「Lesson1からそれ!?」とかやってるスレもあった。
今回推すのは、スカイウォーカーからダースベイダーになり立ての頃に呼ばれちゃったケース。
ベイダー卿がゼロのルイズに召喚されたようです の まとめのウィキ
ttps://w.atwiki.jp/darthvader/pages/1.html
さすがに過去ログは死んでいるので、サイドの•召喚~コントラクト・サーヴァント をクリックして、そこから詠み始めるのじゃ。
あの作品のキャラがルイズに召喚されました。というスレで連載され、単独でまとめWikiが作られるほどには良作。
他にも良作はあるので、まとめサイトを掘ってみるのも時間つぶしには良いかも。