持ってる人が多いらしいからな。何とか魔法で付けちまおう。」
「あそこ翼持ってる人と持ってない人居るらしいよ。」
「え、マジ?まぁいいや、やるだけやろ。準備したし。」
「あ〜!!終わった〜!!」
僕は床の上に寝そべった。時刻は十時。
自身の経営する料理店の営業が終わったのだ。
「おいおい兄貴、寝るならせめて布団で寝てくれ…」
横を見ると、弟の
蔑んだ目で見つめる。
「そうだよ、
友人の葵が、僕を冷やかす。
「やだー!動きたくなーい!」
僕がじたばたして意思を表していると、チャイムが鳴った。
「誰だろう?」
僕が扉を開ける。
「動けるじゃんか…」
そんな小言も聞こえるが、僕は無視して扉を開けた。
「よっ!商談しに来たぜ」
「おっ、翔。何かあるの?」
翔と呼ばれたその男は、長い髪を靡かせ、部屋に入って来た。
「で、商談って?」
「支店経営の話」
「無理でしょ」
きっぱりと断る。うちの店のメンバーは計15名。
圧倒的に人員不足なのだ。
「正直知ってたよ……」
そう言いながら彼は考えを持ってそうだった。
「人は現地調達すればいいよ」
「怖いんだけど…その言い方」
「てかなんで人の話って分かったの?」
「いや、前お前んとこで食おうとしたら
案外忙しそうでさ〜」
「入ってるとこ見たことないけど…」
「ああ、見えちゃったの。
「え、仕掛けられてたの…?」
人は誰しもが「魔力」を有している。それを強く
持つものは特殊な力を手に入れられるらしいが、
僕は逆に「全くもって有してない」人なのだ。
他の人が見える印を僕は見えない。
その事実に、僕は恐怖した。
「ストーカー気質…やめた方がいいよ…」
「いや、職場だけよ!混雑確認したいの!」
「ともかく!本題に入ろう。学校に留学しようみたいな
話がこっち来てさ、どう?」
「どうしてそうなった!?」
「いや、給食部があるらしくて、育成してくれれば。
卒業後にも手伝ってくれるかもだろ?」
意外と冷静に返す翔。その対応に、僕はドギマギする。
「いや…でも…僕は
「私は良いよ!」
首を突っ込んだのは葵だった。
「貴方はオーナー。運営なら最悪他の人に任せられる
でしょ。なら、楽しんでくれば?」
「う…」
「あ゛〜兄貴!うじうじ悩むな!行ってこい!」
最後のひと押し。揺らいでいた心は、完全に振り切ら
れた。半分投げやりになった僕は、OKを出した。
「あ〜うん!分かった!分かったよ!」
「言質とったわ。じゃ、学生証(仮)発行するよ〜
あ、一つ忘れてた。蓮司〜?」
「へ?」
「君も二人で参加らしいよ?」
「は?」
「じゃ、移動しようか。」
銃声が二つ轟く。蓮司と空木は抵抗する間もなく倒れた。
「これでいいの?じゃあ飛行機乗せようよ。早くしないと
効果切れるよ。」
そう言いながら葵は自身のピストルに息を吹きかけた。
発射したのは催涙弾。対象を無力化させるのに特化した
弾。まともに喰らった二人はすーすーと息を立てて昏睡している。
「よし、準備半分完了!あとはそこに相応しくさせるだけだな。あそこは
なんか特殊らしいから…翼とかヘイローとかがどうのこうの…あいつらもたまに は休憩が必要だろ!青春を謳歌させようぜ。必要だろ?」
「うん。必要だと思うよ。そういえば学校って何処なの?」
「あ゛〜っ確かゲヘナ学園とか言ったか。まぁ楽しくやる
だろ。あいつら初対面大丈夫なタイプやし。」
「あ…そこ結構治安悪いらしいけど…」
「……マジで?」
キャラ設定
青崎 空木(16)
のんびりとした性格の男性。宝石料理店オーナー。両親が蒸
発。そのため学校生活を投げうって経営し、何とか経費を稼ぐ。
談話が得意で、店では「気さくなオーナー」を演じているが、
学校に行く時間がないため、合間時間に日本語の勉強をすること
で、語彙力だけを身につけてどうにかしている。髪を切るのが
面倒という理由で長髪に後半で2つに割れた特殊な見た目で、ボサボサなのが
逆にファッションになっていて、学校では「時々くるミ
ステリアスおっとり男子」という属性で周りに好かれる。
政府からバイトで自衛隊のような仕事を受け持っており、
星空自衛隊という組織を宝石料理店メンバーで作っている。
五感が異様に優れていて、スナイパーの訓練で圧倒的なAIM
を手に入れている。愛銃はサイレンサーSR「カリスト」。戦
闘服には弟でも把握出来てないほどの仕掛け武器を所持。
コードはサファイア。
青崎 蓮司(15)
真面目でせっかちな性格な男性。オレンジ色のショート髪
が特徴で、鋭い目つきもあり、一部の淑女に好かれる。
宝石料理店素材調達+調理師。勉強の全てを銃と料理に
つぎ込んでおり、その他は最低限で留めている。
内面は意外と繊細な性格で、ブラコン。特に戦闘時にたまに
見せる余裕のなく、間延びした口調が取れた兄が好き。
学校では「時々来るイケメンスポーツマン」くらいの
イメージを持たれている。星空自衛隊前線担当。コードは
ルビー。前線を張るのが得意で、愛銃は二丁型SMG「アンタレス」
血を見ると性格が変わり、狂気的になる。兄とは対照的に
サバイバルナイフがサブ武器で、本人曰く、「近接でやり
合って血を見たいから」との事で唯一兄に引かれている部分。