ヤンデレお姉ちゃんダピコに迫られる概念   作:クロネコヴィ

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どうもこんにちは(約2ヶ月失踪)

こんなに失踪した私の小説に需要があるか分かりませんが趣味として投稿します。
毎度のごとく解釈違いは受け付けないのでよろしくです。



オープンチャット「デュエプレのキャラを曇らせたりヤンデレさせるグループ」
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共に暮らす日々

 その日、珍しくダピコが外へ出ていた。

 「買い出しと……少しだけバイト」

 そう言って出ていった彼女の背中を見送ったあと、久しぶりに部屋の空気が軽くなった気がした。

 

 静かな部屋。

 窓から差し込む光が、鍵のかかった扉を照らしている。

 何の気なしに外を眺めていると――。

 

「……プレイヤーさん?」

 

 その声を聞いた瞬間、胸が跳ねた。

 見慣れたはずの髪。元気な笑顔。

 ルピコが、塀の向こうからこちらを見ていた。

 

「やっと見つけました! 心配したんですよ……一緒に帰りましょ!」

 

 ――帰る?

 その言葉が、やけに遠く感じた。

 

「……帰るって、どこに?」

 

 思わずそう聞き返すと、ルピコは一瞬、息を詰まらせた。

 

「どこって……デュエマシティですよ! みんな待ってるんです!」

 

 その言葉に、胸の奥が少しだけざわついた。

 けれど、それよりも先に思い浮かんだのはダピコの顔だった。

 

「うーん……初めは、閉じ込められてびっくりしたよ。

 でも、今は――悪くないんだ。ダピコ、毎日世話してくれるし、デュエマもしてくれるし。

 ご飯も作ってくれるし、寝る前にお話までしてくれるんだ」

 

 ルピコの表情が、ゆっくりと曇っていった。

 

「……それって、自由じゃないですよ。

 優しくても、檻は檻です。

 プレイヤーさん、本当にそれでいいんですか」

 

 問いかけに、思考が止まった。

 檻?

 あの温もりが?

 夜に聞こえる静かな声が?

 

 ――違う。

 怖くなんて、ない。

 むしろ、安心するんだ。

 外の風のほうが、冷たく感じる。

 

「……ルピコ、ありがとう。でも俺、ここでいいんだ」

 

「そんな……! お姉ちゃんの言うこと、全部信じてるんですか?」

 

 その言葉に、無意識に微笑んでしまう。

 ああ、やっぱり似ている。

 

「ルピコ……ごめんね。

 でも、俺はもう大丈夫。ダピコがいれば……」

 

 そのとき、背後で静かな鍵の音が響いた。

 

「――へえ。楽しそうに話してるじゃないか」

 

 扉の隙間から、いつもの笑み。

 冷たい視線。

 ダピコが立っていた。

 

 ルピコの顔が真っ青になる。

 けれど、彼女は動けなかった。

 その場の空気を支配するように、ダピコがゆっくり歩み寄ってくる。

 

「心配かけて悪かったな。お姉ちゃん、すぐ帰ってきたぞ。……ほら、怖くないだろ?」

 

 ダピコの手が肩に触れる。

 その瞬間、体が勝手に安堵した。

 怖さよりも先に、温かさが心を満たす。

 

「……なぁルピコ。大丈夫だから。

 お姉ちゃんがいるんだ。俺は――幸せなんだよ」

 

 ルピコの瞳が揺れ、唇が何かを言いかけて、

 けれど、声にならなかった。

 

 ダピコの微笑が、すべてを封じるようにやわらかく広がる。

 

「……っ、ぁ……あ……なんで、わたし……っ、ずっと……ずっと一緒に……いたのに……お姉ちゃんに……わたし、がんばったのに……オエッ……うう、ひぅ……っ」

 

なんで泣いてるんだ?

俺はお姉ちゃんと一緒にいられて幸せなことを伝えただけなのに。もしかしたら体調が悪いのか、なんて考えていると…

ルピコが部屋から飛び出し、走り去っていった。

 

追いかけようとしたけれど、お姉ちゃんが「お前はここにいればいい」と言ってくれた。

 

ならいいよね。

 

 

 

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