(仮題)ヴィークル・メアを求めて/(旧)母父の名で帰ってきた   作:MenoMash

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シルバーコレクター?

 どうも、シルバーコレクター・リュウールドレです。

 悔しい悔しい悔しい。なんなのアイツ。格上挑戦?それでそのまま重賞馬?

 

 それが、どれだけすごいことなのかも、わかってないくせに。

 

 あのレースの後、私はさんざんヤケ食いした。最近は食べはするけど、飽きたら食べるのをやめていた。だって、外厩から帰って絞ったのに、体重が5キロも増えていたのだ。でもいい。食べてやる。

 

 それから約1ヶ月。前回の反省も踏まえた調教を続けた。

 ユキチャンとかいう、私と同じ白毛がダートで勝ったのもサトリに聞いた。そのユキチャンとやらは随分良血らしい。サラ系の私とはえらい違いだ。白毛アドバンテージが減るかもしれない。

 そうなれば私に残るのは、オグリキャップの娘という価値だけだろう。ヒカリデユールの孫も、人によってはアピールポイントになるかもしれない。トキツカゼの子孫は…意外といるしな。

 

 これまで4度レースに出たけれど、人間は「オグリキャップの娘」としか私を見ていない。少数派の例外もいるが、なんだかムカつく。私は私なのに。

 

 前のレースのとき、石端は言っていた。

 

 「お前はお前だ」

 「父親の影なんて振り切ってしまえ」

 

 その通りだよ。「オグリキャップの娘」じゃない、「リュウールドレの父」だと言わせてやろうじゃないか。

 

 

 

 そうして迎えた2007年12月22日。

 JpnIII ラジオNIKKEI杯2歳ステークス

 雨の阪神。重馬場。ちょーさぶい。

 1番人気は私!親の七光り?言っとけ。そのうち私の人気にしてやるから。

 結局、体重はひと月で5キロ増えたけど、成長期だし!これ筋肉だから!

 ……どいつもこいつも牡馬のくせに、私より小さかったのは内緒。

 

 レースはなんかこう、夢中だった。

 前の方で2頭くらい並んでて、その外でサブジェクトが早めにスパートをかけた。私の後ろにいたサダムイダテンも追っかけてきたから、合図の通りに思いっきり走った。ずっとずっと前だけを見て走って。いつもより強く叩かれたのは覚えてる。そうして、気がついたらゴールしていた。1馬身後ろにサブジェクト、そこからクビ差でサダムイダテン。

 

 勝った。勝った!デビューから5戦目。初めての重賞制覇だった。

 ゴールから少しだけ走って、そういえば石端のやつ、いつもより強く叩きやがったことを思い出して、そうして…

 

 思いっきり、振り落としてやった。ははっ。石端のやつ、驚いてら。育成牧場時代はよくやったけど、トレセンに来てからは初めてだもんね。

 うん。あの頃は嫌だから振り落としていたけど、振り落としたら顔が見れるのは…案外悪くないかもしれない。




スマホだと書きづらい…
後で段落下げます。

追記
段落下げました

4歳・秋の遠征先アンケート(本編の結末は大きく変わりませんが、ウマ娘編の展開には影響あります)

  • アメリカ・BC(オールウェザー)
  • オーストラリア・メルボルンカップ(芝)
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